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東京都社会福祉協議会

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自立支援コーディネーターグループ報告会

平成29年2月24日(金)、東社協12階CD会議室で、「自立支援コーディネーター グループ報告会」を開催しました。6ブロック4組に分かれた児童部会に所属する児童養護施設の自立支援コーディネーターが、それぞれ1年間の活動内容を報告しました。

全体発表の様子

第1ブロック「自立支援コーディネーターが機能し、取り組みを実現するために」

母子生活支援施設「かしわヴィレッジ」、婦人保護施設「いずみ寮」、宿泊型自立訓練施設「葛飾通勤寮」の見学会を実施し、その報告を中心に発表が行われました。各施設の取組みや考えられる施設間連携の在り方について見学会に参加したメンバーがそれぞれ説明し、児童養護施設とかかわりの深い施設を、自立支援コーディネーターが自分の目で見て、職員同士がつながる大切さを実感したとまとめました。

第2・3ブロック「アフターケアの取り組みと課題」

施設退所後のアフターケアにかかる費用や支援計画の作成状況に関する施設内での取決めの紹介、アフターケアの個別実践例が紹介されました。各施設や職員により状況のばらつきが認められることから、対応を標準化し、児童養護施設以外とも連携しながら継続的な支援を行えるような体制づくりが必要であると発表しました。

アフターケアの費用負担は報告会参加者の関心が特に高く、アフターケアを施設の取組みとして実践していくための費用管理について意見が交わされました。

ブロック発表の様子

第4・5ブロック「自立に向けたチェックシート―幼児・小学生版の作成に向けて―」

平成26年度の高校生版チェックシート、27年度の中学生版チェックシートに引き続き、28年度に作成した幼児・小学生版チェックシートの内容と作成過程での検討事項等について報告されました。

小学生版は子どもの発達状況に応じて使えるよう、学年ではなく内容の難しさで(1)・(2)に分け、絵を多用した分かりやすいシートにすることで、職員と対話しながら子どもが主体的に取組めることを念頭に置き、作成されました。幼児版は、子どもが自立するために大人がどんな働きかけを行うかに主眼を置いた、支援者のためのチェックシートとなりました。

3年間かけてシートを作成する中で、各年齢・発達段階で共通する課題があること、乳幼児期からの養育環境が自立に影響していること等が分かり、今後はさまざまな方の意見を受けながら、さらにシートを創り上げていきたいと話しました。

第6ブロック「多摩ユースサロン事業―社会的養護出身者自立支援プログラム―」

多摩ユースサロンは、三多摩児童養護施設協議会の自立支援コーディネーターとNPO法人エンジェルサポートセンターが連携して運営を始めたサロンで、「社会的養護出身者の集い事業」「アフターケアのニーズ調査」「アフターケア事業所への訪問調査」の3つのプログラム活動や成果を報告しました。

ニーズ調査でサロンの継続を期待する声があったことから、今後は事務局を設置して定期的に開催することを検討しています。また、参加者については、児童養護施設の出身者以外にも里親や自立の時期を迎えている人、支援にかかわる専門職など、幅を広げていきたいと話しました。

 

以上の報告は、その後のグループディスカッションで振り返りが行われ、29年度のさらなる取組みにつなげる時間となりました。

グループ討議の様子

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