児童福祉友愛互助会(杉浦・西脇)基金
子どもたちが児童養護施設や養育家庭などから社会へ巣立つ際に、子どもたちの自立に向けて支援していく
ことは、私たちの重要な役割です。また、そのための条件を整備することは、児童福祉関係者の重要な課題で
あると言えます。
それぞれの施設や東京都では損害賠償責任保険等に加入していますが、その保険適用の対象にならない
事故が起こることも少なくありません。また、子どもたちが就職や進学をする時、様々な場面で身元保証や連帯
保証が求められることがありますが、施設長や里親の皆さんが身元保証人となって就職した児童が、勤務先
で賠償責任を問われる事故を起こしてしまう場合もあります。
これらの諸課題を踏まえ、児童養護施設や里親の皆さんの精神的・経済的負担の軽減を図るだけではなく、
児童福祉の増進に寄与することを目的として児童福祉友愛互助会(会費は児童1人につき1,200円)を創設
しました。この互助会は、多くの方々のご好意により「杉浦基金」と「西脇基金」を加え、徐々に充実した制度と
して成長してきました。
東京都の児童養護施設と自立援助ホームの皆さんには100%ご加入いただき、この基金をご活用いただいています。
里親の皆さんも、ぜひ当基金をご活用ください。基金の手続き等については NPO法人東京養育家庭の会
でもご相談を承っております。
(1)杉浦基金
■保険で対応できない事故の補償経費を援助します
「スポーツ中の事故」「失火事故」「けんかや窃盗などの不法行為による事故」「高齢児による事故」など、
会員が契約している損害賠償責任保険などで対応できない事故について、被害者に対して支払った経費を
助成します。保証金の上限は500万円です。
■身元保証人へ請求される保証金の経費を援助します
施設長や施設職員、里親の皆さんが身元保証人や連帯保証人として損害賠償を求められた際の経費を
助成します。ただし、対象児童が事故保証補償時に20歳未満である場合に限ります。保証金の上限は
500万円です。
■就職する児童への祝金を給付します
義務教育終了後または養護学校卒業後、高等学校中途退学後、概ね1年以内に就職した児童を対象として
就職祝金を給付します。就職祝金は3万円で、1人につき1回限りです。
(2)西脇基金
■大学・短大・各種学校等の学費を援助します
大学、短大、各種学校等へ進学した児童が学校に納入する学費の援助金として月額3万円を卒業まで補助
します。他団体が実施する奨学金制度との併用も可能です。また、原則として返済の必要はありません。
■子どもたちのこえ
・今年も奨学金を援助していただきありがとうございます。立派な保育者を目指して学費等に使わせて
いただきます。援助と応援をいただいていることを忘れず、夢に向かってがんばります。
(短大3年・女子)
・4月から短大生となり毎日新しい生活に慣れようと頑張っています。高校の頃から好きだった日本文学
の歴史や中国文学を中心に勉強しています。難しいですが興味深くとても楽しいです。一人暮らしも
アルバイトも色々と大変ですが、将来のためにも今、しっかりと頑張りたいと思います。
(短大1年・女子)
・心温かいご支援をいただきありがとうございます。2年生になり、勉強の方も難しくなってきました
が、色々なことを学んで利用者さんに信頼されるような介護福祉士になれるように実習などの授業
も一生懸命頑張りたいと思います。
(専門学校2年・女子)
・大学生活をアルバイトに、寮生活にと、様々な面でとにかく楽しく頑張っています。こうして毎日私が
頑張れるのはたくさんの方々からのご支援・応援のおかげだと思っています。このことを忘れず、自分の
夢に向かって精一杯がんばります。
(大学2年・男子)
・おかげさまでお金の面での負担が大きく減り、安心して大学の勉強に取り組むことができています。これ
から4年間、大学とアルバイトの両立に励み、ご支援してくださる皆様への感謝の気持ちを持ち続け、
充実した学生生活を送っていきたいと思っています。
(大学1年・男子)
■西脇基金の給付財源の確保にご協力ください
東京の子どものうち、約3,000人が児童養護施設で生活しています。また、約350人の子どもたちが養育家庭
で生活をしています。大学や短大、専門学校へ進学すると、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わるもの
です。特に、児童養護施設で生活してきた子どもたちは、施設を退所し、新たな生活環境で自立した生活を
送ることになります。
このような状況の中で、西脇基金による支援は金銭面のみならず、向学心にあふれる子どもたちの日々の
生活と将来を支えています。子どもたちはもとより、子どもたちを支える関係者からのこの活動に対する期待
はとても大きいものとなっています。
西脇基金の給付により支えてきた子どもたちは、のべ1,000人を超えています。平成23年度の給付児童は、
7月1日現在137名であり、助成を継続するには年間約4,000万円の資金が必要です。
西脇基金は4億5,000万円を原資とする基金ですが、近年の低金利の現状により、その運用益だけでは必要
な給付財源を確保する事は困難です。
西脇基金の給付継続にあたっては、多くの方々のご協力が必要です。子どもたちの支援のため、「西脇基金」
への応援をお願いいたします。
■「西脇基金チャリティーコンサート」ご協力のお願い
西脇基金の運営に苦労している窮状を鑑み、「西脇基金を支える会(代表:宮内眞木子氏)」が平成9年
に発足しました。以来、毎年チャリティーコンサートを開催いただき、その収益の全てを東京都社会福祉協議会
へご寄付いただき、「西脇基金」の給付に充てさせていただいています。
ご協力いただける方は、下記の事務局までご連絡ください。
【「西脇基金を支える会」事務局 】
電話:03−3256−3674