【表紙】 福井県勝山市 きのくに子どもの村学園の子どもたち 真っ白な雪化粧に包まれた大地 どこまでも青い空、たっぷりの陽射しをうけ 日に焼けた頬はピカピカと艶やか 寒さもわすれて走り回った笑顔は どこまでも眩しい 【もくじ】 社会福祉NOW 私たちが職場体験にくる中学生に伝えたい福祉の魅力 トピックス シンポジウム「SNS相談してくる子どもたちのことを考える」 主催:NPO法人メンタルケア協議会 【連載】社会福祉法人の地域ネットワーク(9)文京区 地域のみなさんと共に、地域を良くしたい 〜本でつなぐ文京の未来『夢の本箱』〜 福祉のお仕事通信 社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家 婦人保護施設 いずみ寮 支援員 社会福祉士 髙橋美帆さん 【NOW】 私たちが職場体験にくる中学生に伝えたい福祉の魅力 東社協が実施した調査では、毎年多くの福祉施設が中学生の職場体験を受入れており、 初任者職員が福祉に関心を持ったきっかけにも、職場体験やボランティア活動が上位にあがっています。 そこで、より積極的な情報発信をすすめるため、平成29年度から「福祉の魅力可視化プロジェクト」 (座長:田園調布学園大学人間福祉学部学部長 社会福祉学科教授 村井祐一さん)を設置しています。 プロジェクトには高齢・保育・知的障害の部会を通じて選出された委員がメンバーとして参加しています。 同委員を通じて、各部会でモニター施設を選び、中学生の職場体験時の取組みや受入れへの想いをヒアリングしました。 本号では、それぞれの施設で実施している体験内容や中学生に伝えている福祉の魅力を紹介します。 ◆福祉の専門性や高齢者の生活   特別養護老人ホーム博水の郷 (社福)大三島育徳会の特別養護老人ホーム博水の郷では、受入れ人数の上限を設けずに職場体験を実施しています。 まずは職場体験に来る中学生から施設に連絡があり、事前オリエンテーションの日時を決めます。当日は、中学生へ博水の郷で決めた体験内容や目的、利用者のことを話します。守秘義務のことを話した後には、個人情報保護に関する誓約書を記入してもらいます。中学生の参加理由は「ボランティアで来たことがある」「高齢者が好き」などでした。さらに職場体験初日までの事前課題として、福祉のイメージなどを問う質問シートを渡して職場体験初日に持って来てもらいました。 職場体験受入れ担当の山本伸秀さんは、「中学生にとって、最初は半日利用者の話し相手することで精一杯。中学生が困ってしまう場面で職員が効率良く対応している姿を見ると中学生は驚き、職員のプロの姿が伝わり感動してくれる」と話します。また、1日約1時間体験の時間を設けて、さまざまなタイプの車いすに乗ってもらったり、とろみのついた紅茶を飲む体験をしてもらいます。中学生が「美味しくない」と反応をすると、山本さんは「そうだよね。だけど水分をとらないと身体に良くないから一生懸命飲むんだよ。もし飲まないとどうなっちゃうと思う?」と、シリアスな話も盛り込みながら説明します。最終日のふり返りの時間には、職場体験を終えて感じた福祉のイメージをあらためて質問してみました。「どのような仕事が福祉だと思いますか?」という質問で、職場体験前には「社会のために尽くしてきた方への恩返し」と答えた中学生が、体験後には「利用者さんと新しい思い出をつくる仕事」と答えていて、中学生らしい視野の広がりがみられました。 一方、中学生を受入れることで職員にも変化がありました。それは、中学生だからこそ見つけられる視点に気づいたこと、自分たちのケアを見られている意識を持つようになったことです。山本さんは「中学生が来ることで利用者に笑顔が増え、職員にも活気が出た」と感じています。 ◆遊ぶだけではない仕事の奥深さ   よしの保育園 (社福)よしの保育園では、職場体験を10年前から毎年約5名受入れています。卒園児が職場体験に来ることもあります。 主任の落合ますみさんは「職場体験初日、緊張している中学生は、子どもたちから『お兄さん、お姉さん遊ぼう!』と誘われるなど嬉しい出来事がきっかけで慣れてくる」と言います。続けて「男子生徒はサッカーや鉄棒などダイナミックなことを見せてくれる。普段保育士には限界があるので、子どもたちへの良い刺激になっている」と印象的なエピソードを話します。職場体験の内容は、子どもと遊ぶ時間を多くするため、ハイキングや焼き芋会など園の行事を取り入れて中学生に手伝ってもらうようにしています。 保育士の仕事は子どもとうまく遊ぶだけではありません。それを知ってもらうため、子どもたちがお昼寝している時間には園舎の掃除やおもちゃ拭きなど環境整備にも携わってもらっています。園長の増澤正見さんは「『保育士の仕事は子どもと遊んでいるだけだと思っていた』『お昼寝の時間は保育士も寝ているのかと思っていたが、子どもの安全を見守る責任のある仕事』と中学生に気づいてもらうことが多い」と言います。職場体験の時間が終わると、学校に戻って部活動に励む中学生もいます。落合さんは「なかなかゆっくりとふり返りの時間が確保できないのが残念。『大変だったけど楽しかったね』と感じてもらえるような、実りある職場体験になるように心がけている」と話します。 職場体験後には「職場体験新聞」が受入れ中学生ひとりずつから送られてきました。学校から仕事のやりがいや必要な資格などを職場体験期間中に職員へインタビューするという宿題を持ってきており、新聞には職員が答えた内容が書かれています。一人ひとりの個性があって面白く、受入れて良かったと思う瞬間です。 増澤さんは「最初は職員の負担が大きく職場体験に否定的な時期もあった。しかし前任の主任が『私たちも地域に見守られて育ったのだから、中学生の受入れは恩返しだと思う』と、地域で見守る意義を伝えてなだめたこともある」と言います。そして次世代育成にとっても職場体験は必要だと考え、受入れを継続しているよしの保育園では、職場体験を経験した卒園児が31年春に新規採用になり、一緒に働く予定です。 ◆障害との関わりを通じて得られる人としての成長   大田区立くすのき園 大田区立くすのき園では、毎年近隣の2つの学校から中学生が3名ずつ職場体験に来ます。体験先の選定理由や職場体験で学びたいことは事前に情報提供がないため、事前オリエンテーションの会話の中で把握していきます。中学生からは、「人と関わる仕事をしてみたい」「親が福祉のしごとをしている」などが出てきます。中には、幼い頃にお祭りでくすのき園に来たことがある中学生もいました。 朝礼のときに、中学生は利用者に温かく迎えられます。支援係長の紀伊良彦さんは「もともと子どもが好きな利用者が多い。利用者にあらかじめ『きっと中学生は緊張しているから頼むよ〜』と声をかけておくと、『どこから来たの?』『いま何年生?』と積極的に質問してくれるので、自然と緊張がほぐれていく」と話します。中学生は徐々に利用者の輪に溶け込みながら、「縫製」「木工」「軽作業」の作業に分かれます。紀伊さんは、「初日から分かれて入ってもらうのは、中学生同士で固まってしまわず、利用者の中に入って利用者と一緒に作業してもらいたいから」と話します。その分、昼休みの時間は利用者も職員もいないスペースを用意し、中学生だけで息抜きができるよう工夫しています。期間中は毎日約10分、最終日には30分ほどふり返りを行います。実際に体験した具体的な場面があることで、「あの場面にはこういう意味があるんだよ」と伝えることができます。紀伊さんは「まずは作業を楽しいと感じてもらいたい。そうした中で感じる『心の動き』を中学生が言葉にできると、きちんと伝わったと嬉しくなる」と話します。 職場体験は障害のある人との関わりを通じて得られる人としての成長も大きな学びになっています。紀伊さんは「中学生は利用者と一緒に作業することで、利用者が自分たちよりも上手に作業ができることに驚く。そうした場面で『みんなより得意なことがあるよね』と話しかけると、中学生から『偏見がなくなった。障害を持っているからできないのではなく、得意・不得意があるだけだから』とコメントがある」と言います。弱い人を助けるのではなく、共に支え合い成長できる仕事であるということを具体的に理解できる職場体験になっています。   ●     ●     ● 「福祉の魅力可視化プロジェクト」座長の村井祐一さんは「福祉の仕事は多くの人と出会い、その人生と触れ合い、その中で自分の人生も磨かれ、こんなにも豊かな考えやふれあいがあり、成長できる仕事であること。福祉施設での職場体験を通じて、そのような職員の生の想いを、少しでも多くのメッセージにかえて『人と関われて魅力ある仕事』であることを伝え続けていきたい」と話します。 (社福)大三島育徳会 特別養護老人ホーム博水の郷 山本伸秀さん 左から (社福)よしの保育園 園長 増澤正見さん 主任 落合ますみさん 大田区立くすのき園 支援係長 紀伊良彦さん 田園調布学園大学 人間福祉学部学部長  社会福祉学科教授 村井祐一さん 【トピックス】 シンポジウム「SNS相談してくる子どもたちのことを考える」 主催:NPO法人メンタルケア協議会 いじめなどの深刻な悩みを打ち明ける相談窓口として、全国でSNS相談が試行的にはじまっています。東京都では、LINEを活用した自殺予防「相談ほっとLINE@東京」が平成30年3月にスタートし、同年9月に本格運用がはじまりました。これまでの電話相談では手が届きにくかった10代の若者を中心に多くの利用があります。このような現状をふまえ、今後子どもたちをどのように支援したら良いか、LINE相談をさらに充実させるためのシンポジウム「SNS相談してくる子どもたちのことを考える」が30年12月9日に開催されました。 ◆つながり過剰症候群 〜その社会背景と心理を考える 最初に登壇した筑波大学人文社会系教授の土井隆義さんは、現代の子どもたちの心理を社会背景と照らし合わせて考えます。 今の中学生、高校生がいちばん関心を持っていることは『友だちづきあい』。テレビ鑑賞や趣味に使う時間は減り、恋愛に関する興味も薄いという調査結果があります。土井さんは「例えば、遠足などの行事でクラス内をいくつかの班に分けるとき、これまでは出席番号順に区切られることが多かったが、最近は仲の良い友だち同士で組んで良いことが多い。不本意な関係を〝強制〟されることなく〝自由〟になった。しかし、『どの班にも入れなくなるのでは…』という不安が生じてくる。ひとりぼっちになりたくないから、SNSを駆使して『友だち獲得競争』をしている。仲間外れにされないように他人の意見に合わせる協調型が多くなっている」と分析しています。 ◆「相談ほっとLINE@東京」に相談する子どもの特徴 次にメンタルケア協議会理事の西村由紀さんは「相談ほっとLINE@東京」の実績を報告しました。 22年にはじまった「東京都自殺相談ダイヤル」では10代以下の相談が全体の約1%と、とても少ないのに対し、LINEを使った相談は10代の利用者が約3割という結果になりました。中でも女子の割合が8割です。1件あたりの相談時間を比較すると、電話相談は平均20分であるのに対し、LINEはその3倍の平均1時間を要します。これは、相談者の情報収集がしにくく、なかなか本音を話さない子もいるためです。相談内容は、3割以上が学校生活に関することで、西村さんは「生きている世界の狭さを感じた」と言います。また、「20歳以上の相談者の場合、自殺リスクは高く、何らかの病名が付いている方も多い。子どもも大人もSNSだけでは解決や判断が難しいケースがあり、他の機関につなぐ仲介の役割としてのニーズも高く、必要性を見極める技術も必要になってくる。電話相談もLINE相談も男性からの相談が少なく、アプローチが難しい」と今後の課題を話します。 ◆「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」 ベネッセ総合教育研究所の橋本尚美さんは、子どもの生活と学びに関する調査2017」の結果を発表しました。放課後の時間の使い方を調べてみると、25年から30年までの5年間で中学生はテレビやDVDを見る時間が平均で15分減りました。一方、スマートフォンを使う時間が増えていて、学年が上がるほどその時間も多いことがわかりました。また、26年の調査で中学生は9割近くがインターネットを利用していて、そのうち65%がメールやLINE、ツイッターなどいずれかのコミュニケーションツールを週1回以上利用しています。高校生になると97%がインターネットを利用していて、コミュニケーションツールの利用率は92%。中でもLINEを毎日利用しているのは中学生で45%、高校生で67%でした。 ◆児童・生徒の問題行動といじめの実態 東京大学兼慶応義塾大学教授の鈴木寛さんは「児童の問題行動の件数は増えている」と報告しました。特に小学校における暴力行為は、1年間の発生件数(約2万8千件)のうち7割が児童間の暴力で、中学校においても6割を占めています。いじめについては年々増加傾向にあり、特に中学校におけるいじめ認知件数は過去最多となっています。   ◆ 講演のあとにはディスカッションが行われました。土井さんは「SNSは仮想現実であるが、拡張現実になってしまっている。親以外の信頼できる大人を見つけられるかがポイント」と指摘します。橋本さんは「子どもにとって等身大の自尊心を持てるようになることが重要」とし、鈴木さんは「相談は『いつでもすぐに』を期待されている。ひとつとして同じ相談はなく、おろそかにできない」と、今後のSNS相談の展開について強調しました。 パネル発表の様子 平成31年度 国および東京都予算案固まる 平成31年度国予算案 31年度の国予算案は12月21日に閣議決定後、1月18日に一部が変更されました。社会保障関係費は2.9%の増となっています。消費税率の引き上げの増収分を活用する「新しい経済政策パッケージ」(12月8日閣議決定)では、「子育て安心プランを前倒した待機児解消に向けた受け皿の整備」、「リーダー級の介護職員の処遇改善と介護職員以外の処遇改善」、「障害福祉人材の処遇改善」、「保育士の処遇改善」、「幼児教育・保育の無償化」が盛り込まれました。また、消費税引き上げに伴う「介護報酬」の改定率は0.39%増、「障害福祉サービス等報酬」の改定率は0.44%増で、それぞれ10月からの実施が予定されています。 働き方改革では、「『生涯現役支援プロジェクト(仮称)』」、「法定雇用率の引き上げに対応した障害者雇用ゼロ企業等に対する支援」、「新たな在留資格により受け入れられる外国人材の雇用管理体制の整備」、「仕事と地域活動の両立促進」などが新規事業です。 また、質の高い効率的な介護等の提供では、「認知症の人の支援ニーズに認知症サポーターをつなげるしくみ(チームオレンジ)の構築」、「介護保険料の低所得高齢者への軽減強化」、「介護事業所における現任職員のキャリアアップ支援」、「介護職機能分化や多職種チームケア等の推進」が新たに位置付けられました。 全ての人が安心して暮らせる福祉等の推進では、「成年後見制度の利用促進の体制整備」、「『児童虐待防止体制総合強化プラン(新プラン)』に基づく市町村の体制強化」、「保育園等における医療的ケアを必要とする子どもの受入れ体制の整備」、「市町村における発達障害、医療的ケア児等に関する協議の場の設置」が新たな事業です。 さらに、12月14日に閣議決定した「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の31年度における取組みのひとつとして、「社会福祉施設等の防災・減災に関する緊急対策」が盛り込まれ、そこには「耐震化整備」、「ブロック塀等改修整備」、「非常用自家発電設備整備」が位置付けられています。 平成31年度東京都予算案 1月25日、東京都は31年度の予算案を発表しました。「福祉と保健」は前年度比4.6%増です。 高齢社会対策では、「介護保険施設におけるICT活用促進事業」、介護事業者が外国人介護従事者を円滑に受け入れられるために経営者・指導担当者向けのセミナーなどを実施する「外国人介護従事者受入れ環境整備事業」、「介護予防・フレイル予防推進事業」、「学校との連携による高齢者の社会参加促進事業」、「高齢者による地域活動応援事業」、50〜64歳の都民向けの「シニア予備群向け読本の作成・配布」、「高齢者の食環境整備事業」、「認知症検診推進事業」、「介護医療院への転換支援」、「特別養護老人ホーム整備に係る用地確保支援事業」が新規の予算となっています。 少子社会対策では、「保育所等利用多子世帯負担軽減事業」、「自然を活用した東京版保育モデルの検討」、「夜間帯保育事業」、「児童虐待を防止するためのSNSを活用した相談事業」、「乳児院等への育児指導担当職員、医療機関等連絡調整員の配置」、児童養護施設等において家事や養育等を担うシニア世代等を活用する「施設と地域の関係強化事業」、「児童養護施設等職員宿舎借り上げ支援事業」、「災害時の液体ミルク活用の推進」、「児童相談センター一時保護所等拡張工事」などが新たに位置付けられました。 障害者施策推進では、「障害者グループホーム体制強化支援事業」、「障害福祉サービス事業所職員奨学金返済・育成支援事業」、「福祉・介護職員処遇改善加算取得促進事業」、「児童発達支援センター地域支援体制確保事業」、「災害時精神科医療体制整備事業」などが新たに盛り込まれました。 また、ボランティア活動への参加促進として「共助社会づくりに向けた検討調査」、「シニア世代の地域コミュニティ等への参加促進」のほか、都民一人ひとりが水害からの避難を考えるための「マイ・タイムラインの作成支援・普及」などが新たな事業となっています。 【マンスリー】2018.12.26-2019.1.25 12/28 幼児教育無償化の具体化に向けた方針 政府は、幼児教育・高等教育無償化の制度の具体化に向けた関係閣僚会合を開き、幼児教育無償化の実施時期を10月1日とすることで合意した。3歳から5歳までの全ての子ども、および0歳から2歳までの住民税非課税世帯の子どもについての幼稚園、保育所、認定こども園などの費用が無償化の対象となる。 12/26 障害者虐待判断件数2,618件 厚労省は、平成29年度都道府県・市区町村における障害者虐待事例への対応状況等の調査結果を公表した。虐待判断件数は2,618件で、前年度比で98件増加した。 12/27 児童福祉分野の専門性向上のため 国家資格化を検討へ 厚労省の社会保障審議会児童部会社会的養育専門委員会市町村・都道府県における子ども家庭相談支援体制の強化等に向けたワーキンググループのとりまとめに、児童福祉分野のソーシャルワークを担う人材の専門性向上のための国家資格化を含めた在り方の検討が盛り込まれた。 1/4 豊島区が音声ガイダンス機能付きマイナンバーカード利用の証明書交付端末を設置 豊島区は、区役所などに視覚障がい者向けに音声ガイダンスに対応したマイナンバーカード利用の行政証明書交付端末を設置した。全国初の取組み。備え付けのハンドセットから流れる音声ガイダンスに従って操作を行うことができる。 1/7 保育人材3割が不足と回答 福祉医療機構は、全国の保育施設を対象とした「平成30年度『保育人材』に関するアンケート調査」の結果を公表した。30年8月1日現在の要員状況については、全体の29.4%が不足、8.5%の施設が要員不足による児童の入所受け入れ制限を実施と回答した。 1/7 練馬区で、ひとり親家庭への支援に向けた 申請書一括作成サービスの試行運用開始 練馬区は、ひとり親家庭に関連する申請手続きの支援として、申請書一括作成サービスの試行運用を開始した。婚姻解消に伴い、さまざまな窓口で数多くの申請手続きを行う必要があるため、申請書作成にかかる負担の軽減や職員の受付・案内業務の効率化などを目的としている。 1/8 自殺者数の平成30年年間速報値を公表 厚労省は「警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等」を公表。平成30年年間の累計自殺者数(20,598人:速報値)は、対前年比723人(約3.4%)減少した。 1/22 「保育士確保集中取組キャンペーン」実施 厚労省は、「保育士確保集中取組キャンペーン」を実施すると発表した。未就業の保育士の保育園などでの就業を促進するため、保育士の処遇改善策のPR活動など保育士確保へ向けた取組みを3月末まで集中的に行う。 【連載】 社会福祉法人の地域ネットワーク 連載No.9 平成28年9月に設立した東京都地域公益活動推進協議会は、(1)各法人、(2)地域(区市町村域)の連携、(3)広域(東京都全域)の連携の三層の取組みにより、社会福祉法人の「地域における公益的な取組み(以下、地域公益活動)」を推進しています。東京都地域公益活動推進協議会では、地域ネットワークの立ち上げのための事務費や、複数法人の連携事業開始時期の事業費の助成を行うとともに、地域ネットワーク関係者連絡会等を開催し、他の地域と情報交換できる機会をつくっています。 文京区地域のみなさんと共に、地域を良くしたい 〜本でつなぐ文京の未来『夢の本箱』〜 文京区では、平成28年8月8日に「文京区地域公益活動ネットワーク」が設立されました。2年間にわたる議論を経て、30年6月からは区内23法人の連携による「夢の本箱」を開始。社会福祉法人だけでなく、「地域のみなさんと共に、地域を良くしていく取組みがしたい」という想いを実現させています。 ◆設立の経緯 平成28年8月、文京区社協の呼びかけにより、区内にある社会福祉法人(以下、法人)が互いに連携・協働を図るためのネットワークとして文京区地域公益活動ネットワーク会議(以下、ネットワーク)を開催しました。区内の法人が分野の垣根を越えて一堂に集まる機会はこれがはじめてのことで、1年目は互いの事業を把握することや、地域公益活動に関する情報や認識を共有することに力を入れました。 29年度には、各法人から複数法人の連携による地域公益活動の取組みを望む声があがり、具体的な活動を検討するため、区内の法人に対しアンケート調査を行いました。これにより、各法人が抱える課題や資源の状況が明らかになりました。活動にあたっての人材や資金の確保は課題として共通しているものの、法人同士が連携し互いの強みを活かすことで、解決できることもわかりました。 その後のネットワークの議論の焦点は地域ニーズの検討でした。事務局を務める文京区社協事務局次長の田口弘之さんは「法人がどのような地域課題に取組んでいくのか、自分たちには何が求められているのか、この問いに多くの時間を費やした。法人同士が膝を突き合わせ、地域のことを考える契機になった」と話します。 地域ニーズの検討にあたっては、地域の課題をよく知る文京区社協の地域福祉コーディネーターに協力を求めました。また、検討をすすめ、具体的な事業の企画をつめていく段階では、事務局と地域福祉コーディネーターが全法人を訪問し、事業化にあたって疑問点の解消や課題解決に努めるとともに、法人同士の連携によって取組むことの意義をあらためて確認し合いました。そして、これらの検討が後述する法人連携によるプロジェクト「夢の本箱」として実を結びました。 30年度には、一部の法人が負担するのではなく、全法人が連携して地域公益活動を実施できるよう組織体制を整えました。総会、幹事会のほか、3つの部会(①企画・協働推進部会、②広報戦略部会、③財務部会)を設け、すべての法人が何かしらの役割を持って活動に取組めるようにしました。 ネットワークの委員長を務める(社福)文京槐の会の松下功一さんは「みなさんお忙しいので幹事を引き受けてくれる方はいないのではないかと心配した。ところが多くの方が積極的に名乗りを上げてくださり、『社会福祉法人が文京区のお役に立つには……』と熱く話し合っている」と各法人が主体的に参加している様子について話します。 ◆地域に開かれた法人を目指して 〜「夢の本箱」 地域公益活動は、既存の制度では対応できない人々を支えることを本旨とする取組みですが、広く一般に知られていないという現状があります。ネットワークでは、地域公益活動を通じて、法人が地域に開かれた存在であることを地域に知ってもらいたいという想いがありました。 そこから始まったのが、本を通じて地域がつながる夢のプロジェクト「夢の本箱」です。地域住民から読み終えた本を寄付してもらい、それを換金して、法人が実施する子ども食堂の費用(子どもの食事代)等に充てる取組みです。30年6月の事業開始にあたっては、東京都地域公益活動推進協議会の事業費助成により、本を受け取るための箱と広報用リーフレットを作成しました。 現在、区内23か所の事業所に「夢の本箱」を設置しており、回収やリサイクルによる換金は区内企業の協力を得て行っています。 文京区では年間、千人以上の子どもが就学援助を受けています。その中には、給食のない夏休みにご飯が食べられず、体調を崩してしまう子どももいました。文京区社協総務係の上村紗月さんは「他の地域に比べて対象となる子どもの数は少ないが、少ないからこそ、課題が見えにくく、制度になりにくいという現状がある」と話します。また、ここ数年で、地域では多くの子ども食堂が開催されるようになりました。しかし、夏休み期間は長期にわたるため、通常よりも多くの開催が必要とされます。そこで、法人も地域の方々と共に汗を流す取組みとして、子どもたちへ「食事」と、学校や家以外に何かあったときに駆けこめる「居場所」を提供することにしました。 30年度は3法人で夏休み期間中に食事や居場所を提供する取組みが開催されました。開催にあたっては企画段階から当該地区の地域福祉コーディネーターが法人担当者に伴走し、地域住民の協力を仰ぎながら準備と当日の運営を支援しました。 ◆本を通じて法人と地域がつながる 本の寄付だけでなく、食事の提供や居場所の運営にも地域の民生児童委員やボランティアなど、多くの住民が携わっています。文京区民生委員・児童委員協議会会長の下田和惠さんは「『夢の本箱』という素敵な名前は、未来ある子どもの夢を育む活動にぴったり。安心して過ごせる居場所づくりと、心も温かくする食事支援などに地域から協力していきたい」と話します。 さらに、取組みの趣旨に賛同した区内の企業がCSRの一環として「夢の本箱」の設置に協力を申し出てくれるケースも出てきています。30年10月には企画・協働推進部会が文京区社協の企業貢献ネットワーク会議(※)で「夢の本箱」の周知活動を行うなど、地域の課題解決に向けて新たなつながりが生まれつつあります。 上村さんは「地域において制度だけでは支援することが難しい課題が増加している。これらの課題に対応していくためには、その地域の実情に応じた地域づくりが求められている。文京区は多くの名作文学が誕生した街であり、本というツールは地域の人たちにとって、とても親しみやすいものであったと感じる。日々福祉に携わる法人が地域にあるニーズを把握し、地域を良くしていく取組みを積極的に地域のみなさんと共にすすめていきたい」と話します。 法人では、本を通じて地域住民と顔を合わせる機会が増え、地域のことを教えてもらうことも多くなったそうです。まさに本を通じて、法人と地域がつながる取組みがはじまっています。そして、こうした住民との日常的なつながりが地域の新たなニーズを捉える機会となり、それに基づいた活動を生み出すきっかけとなる|そう信じてネットワークでは取組みをすすめています。 ※企業の社会貢献活動担当者を対象に、事例発表、情報交換などを行い、企業と地域や企業同士の新たなつながりをつくることを目的に開催 ネットワーク会議の様子 「夢の本箱」は区内23か所の法人施設に設置 子ども食堂に向かう参加者 (前列右) 文京区民生・児童委員協議会  会長 下田和惠さん (前列中) 文京区地域公益活動ネットワーク  委員長/(社福)文京槐の会   松下功一さん (前列左) 文京区社会福祉協議会  事務局次長 田口弘之さん (後列右)  総務係長 清野貢さん (後列左)  総務係 上村紗月さん 【東社協発】 案内 東京都地域公益活動推進協議会 3か年ビジョン オール東京オール社会福祉法人の体制づくりをめざして 東京都地域公益活動推進協議会(以下、推進協)は、平成28年9月に設立され、3年目を迎えています。設立当時、社会福祉法人に対して、内部留保金やイコールフッティング論などが取り沙汰される中で、課税に関する議論が持ち上がっていました。 推進協は、そのような背景のもと、社会福祉法人が一致団結して、社会福祉法人の公益的な取組みの「見える化」を行い、社会福祉法人の存在意義をアピールしていくことを目的に立ち上がった組織です。社会福祉法人への課税問題については、社会福祉法が改正され、「地域における公益的な取組」が責務化されたことで収束したように見えますが、いつ再燃するかわかりません。一方で、地域共生社会づくりに対して社会福祉法人の貢献の期待も高まっています。 そこで、推進協として、「オール東京オール社会福祉法人」で、3つの層(各社会福祉法人、区市町村域、東京都域)での地域公益活動をさらに推進していくため、各種部会での議論もふまえ、31年度からの方針として「推進協3か年ビジョン」をまとめました。 3か年ビジョンでは、「推進協が目指すもの」「活動方針」「役割」をあらためて整理しました。あわせて会費額を30年度から改訂することになりました。 今後、34年度(2022年度)に向けては、東社協会員である社会福祉法人・事業所の全加入の組織としていくことや、区市町村ネットワークで取組む事業費は各ネットワークで確保することなど、残された課題への取組みをすすめていきます。 3か年ビジョンの詳細は、推進協ホームページをご覧ください。 ▽推進協ホームページ 社会福祉法人のさまざまな「地域における公益的な取組み」も掲載しています。 https://www.tcsw.tvac.or.jp/koueki/index.html 東京都地域公益活動推進協議会 3か年ビジョン 【推進協が目指すもの】  社会福祉法人がその使命と役割を発揮し、連携・協働して、地域の課題に対応することにより、“地域で輝く社会福祉法人”となることを目指します。  そして、有望な人材を惹きつけ、やりがいをもって育てることにより、将来にわたって、安定的に質の高い福祉サービスや事業を提供し続け、今以上に地域社会から必要とされ、共に生き、共に創る存在となるために、“すべての社会福祉法人”による地域公益活動を推進します。 【推進協の活動方針】  (1)3つの層の取組の情報発信・見える化を行う  (2)区市町村ネットワークの取組みを推進する  (3)人材確保・育成・定着につなげる取組みを行う 【推進協の役割】  (1)広報・PR  (2)区市町村ネットワーク支援  (3)事業開発 案内 平成30年度 地域福祉フォーラム 東京力×無限大を開催します 東社協では、社会的孤立の予防や解決につなげるため、大都市東京ならではの可能性や課題を共有し、住民同士や関係者がつながるネットワーク、小地域福祉活動などの取組みをさらに発展させていくことを目的に、「平成30年度地域福祉フォーラム 東京力×無限大」を開催します。 今年度は、東社協社協部会の中に位置付けられた東京都内区市町村社協職員連絡会の地域福祉フォーラム部会の部会員(都内区市町村社協職員)により、「地域共生社会づくり」を全体テーマに、企画、準備をすすめています。 当日は、基調講演として、「つながり合う東京〜私たちで創る地域共生社会〜」と題し、諏訪徹さん(日本大学文理学部社会福祉学科教授)にお話しいただきます。講演後は、希望に基づき4つの分科会のいずれかにご参加いただきます(申込多数の場合は調整させていただく可能性があります)。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。 ▽日 時 3月10日(日)13時〜17時 ▽会 場 飯田橋レインボービル ▽参加費 500円 ▽定 員 230名 ▽対 象 地域福祉に関心のある方(地域福祉に関する仕事、活動に関わっている方、学生、一般市民等) ▽詳 細 左記ページをご覧ください。 https://www.tcsw.tvac.or.jp/news/30chiikifukushiforum.html 案内 福祉の仕事 就職フォーラムを開催します 東京都福祉人材センターでは、都内最大級の福祉系合同就職説明会「福祉の仕事就職フォーラム」を開催します。 事前の申込みや当日履歴書の持参は不要です。会場には、先日「TOKYO福祉のお仕事アンバサダー」に任命されたハローキティも応援に来る予定です。どうぞお気軽にご参加ください。 ▽日 時 3月3日(日)12時半〜16時半 ▽会 場 新宿NSビル地下1階 NSイベントホール ▽参加費 無料 ▽対 象 2020年3月卒業予定の学生のほか、福祉の仕事に関心のある方。既卒者や転職者向けに年度途中の求人もあります。 ▽参加法人 都内の高齢者、障害者、児童、保育分野の施設・事業所など約120法人 ▽詳 細 左記ページをご覧ください。 https://www.fukushi-forum.jp/ ▽当日プログラム ■出展ブース 各法人が仕事の内容や職員採用情報のほか、仕事の魅力ややりがいなどを説明します。 ■福祉業界セミナー  「福祉の“今”と“未来”最前線からのメッセージ」 福祉の最前線で働く職員から、業界の現状そして将来の展望を語っていただきます。 ■福祉の仕事相談コーナー 福祉人材センターの相談員が福祉の仕事や資格のことなどについて相談に応じます。 【福祉のおしごと】 さまざまな生きにくさを抱えた女性に 「伴走」し支援することを大切にしたい 児童養護施設からの転職を経て、 婦人保護施設で働く髙橋美帆さんにおしごとの魅力を伺いました。 ◆児童養護施設からの転職 私は5年前まで児童養護施設で働いていました。施設から社会的自立をする子どもたちは、頼れる家族や経済的基盤のない中で若くして社会に出ることから、困難に直面することが少なくありません。そのため、退所後の支援に何らかの形で関わりたいと思ったことが転職のきっかけです。また、私が学生の頃、施設を出た女性にお話を伺う機会がありました。私と同年代の方もいました。「厳しい生活から脱するために風俗で働くしかなかった」「寂しさから男性に拠り所を求めたけれど、性被害や予期せぬ妊娠、中絶を経験することになり、辛かった」というお話は、同じ女性としてショックで憤りを覚えるものでした。その気持ちがずっと心の奥底にあり、今の仕事につながっています。 ◆先導ではなく、伴走する 婦人保護施設には、さまざまな事情を抱えた女性が生活しています。虐待やDVなどの暴力や、貧困の中にあった方、10代の若い方の利用もあります。安心できる環境で心身を休め、社会生活に必要なものを整え、自立に向けてすすんでいけるようサポートをしています。自立に必要な時間は人それぞれです。婦人保護施設には入所期間がなく、その方に必要な時間をかけて支援を行うことができます。「支援」とひとことで言っても、日常生活や就労の支援、家族関係の調整、必要な支援の手続きなど、内容は広範囲です。社会制度は複雑で、困難を抱えた方が必要な制度につながることの難しさも痛感します。支援をする中で私自身も学んでいます。 利用者の方の中には、過去の経験から自己肯定感がもてず、人との関わりが苦手な方も多いため、信頼関係を築くことは簡単ではありません。いずみ寮は女性たちが暮らす家であり、そこに私が入らせていただいているという感覚で働いています。支援員という立場ではありますが、利用者の方を先導するのではなく、一緒に過ごして少しずつ関係を築いていくこと、その人に合ったペースで支援をすすめていくことを大切にしています。「伴走者」というイメージです。 ◆相手を理解することの大切さに気づいた 転職して気づいたこともあります。児童養護施設で働いていた頃、子どもとの面会に毎回遅刻をしたり来られなくなる親御さんがいました。そのときは一体なぜなのかと疑問でした。しかし、いずみ寮で働くようになり、子どもとの面会や就職面接などの大切な日に、緊張から体調を崩したり、不安のあまり予定通りに行動できない方たちの姿を知り「あのときの親御さんもこんな風に困っていたのかもしれない」と反省する思いでした。「親だから、大人だから当たり前」ではないのです。支援は相手を理解しようとしなければはじまりません。社会から見落とされがちなその方の生きにくさや背景に目を向けることの大切さに気づくことができました。 婦人保護施設は社会福祉の中でもあまり知られていない分野です。さまざまな生きにくさを抱えた女性の自立を支援する施設でありながら、丁寧な支援を行うための充分な体制は保障されていません。また、利用者の方が抱える困難は、個人の問題ではなく社会的な問題です。職員として、問題を社会化していくことが求められていると感じます。 ◆「がんばろう」と思える出来事の積み重ねがある この仕事は感情労働の側面が大きく、自分の気持ちや弱さに向き合うことばかりです。「あのときの声掛けや関わりは大丈夫だったかな」と自問自答の繰り返しです。私はこれまで何気なく生活を送ってきましたが、過去の出来事に苦しみ続ける方を目の前にしたとき「辛い経験をした人にとって、生きることがこんなにも苦しいことだなんて…」とその深刻さを突き付けられることもあります。どんな言葉をかけたら良いのかわからず、無力感を感じることさえあります。一方で、自立に向けて前向きに歩みをすすめていく姿を目にすると「人の生きる力はすごい」と胸が熱くなり、私が勇気づけられます。利用者の方と笑って過ごすひとときや、かけていただく「ありがとう」の言葉に励まされることも多く「明日もがんばろう」と思える大きなエネルギーになっています。 落ち込むことがあれば周りの職員に相談し、聞いてもらえることでホッとできます。また、外部研修などで他施設の職員と顔を合わせると「共にがんばっているんだな」と心強く感じます。そうした職場環境や機会をありがたく感じますし、大事にしていきたいです。一つ一つの出来事の積み重ねを大切に、これからも仕事に励みたいと思います。 髙橋美帆 Miho Takahashi 社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家 婦人保護施設 いずみ寮 支援員 社会福祉士 【アンテナ】 講座・シンポジウム 島田療育センター公開シンポジウム 2月16日(土)13時〜16時半 島田療育センター厚生棟 100人※定員になり次第〆 500円 重症心身障害児・者施設の未来と私たちが進む道 FAX、ホームページ 島田療育センター支援部 042-374-2101 042-374-2189 https://www.shimada-ryoiku.or.jp/ 子どもの『貧・困』伴走者育成研修報告シンポジウム 2月25日(月)18時半〜21時 TKP東京駅大手町カンファレンスセンター 100人 無料 子どもの『貧・困』への多様な関わり方を知る FAX、ホームページ 日本フィランソロピー協会 03-5205-7580 03-5205-7585 https://www.philanthropy.or.jp/ メンタルヘルスの集い(第33回日本精神保健会議) 3月2日(土)10時15分〜16時 有楽町朝日ホール 先着600人 無料 現代のひきこもりとどう関わるか ひきこもり当事者とその家族、支援者、一般市民など 事前申込不要 日本精神衛生会 03-3269-6932 http://www.jamh.gr.jp/ 司法福祉公開講座 3月2日(土)13時〜17時※終了後、情報交換会有(自由参加4千円) 早稲田大学早稲田キャンパス8号館 先着300人 東京社会福祉士会会員・学生1千円、他の道府県社会福祉士会会員・保護司1,500円、一般2千円 高齢者が『犯罪』に手を染める背景 [事前申込制]FAX、メール、ホームページ 東京社会福祉士会司法福祉委員会 03-6907-0511 03-6907-0512 早稲田すぱいく office@waseda-spike.jp https://kokucheese.com/event/index/547585/ [主催]東京社会福祉士会 [共催]早稲田大学社会安全政策研究所(WIPSS) 児童福祉施設経営セミナー 3月8日(金)9時50分〜16時10分 AP虎ノ門 先着100人※定員になり次第〆 8,640円 「『新しい社会的養育ビジョン』からみえる現状とこれからの課題(仮題)」ほか 福祉施設を経営する法人役員、施設長、事務長など施設経営に携わる方 FAX、ホームページ 福祉医療機構 経営サポートセンター 03-3438-9932 03-3438-0371 http://www.wam.go.jp/hp 日本集団精神療法学会 第36回大会 3月9日(土)、10日(日) 国際基督教大学 会員9千円、非会員1万円(2日目のみ5千円)、学生(院生含む)6千円 「私たち」のグループを求めて 当日申込可 日本集団精神療法学会第36回大会事務局 36tokyo@jagp1983.com http://jagp1983.com/jagp36tokyo 東京都失語症者向け意思疎通支援者養成講習会 3月11日(月)必着 4月14日(日)〜2020年2月23日(日)※年間14回 中野サンプラザほか 44人 無料※テキスト代等実費負担 31年4月1日現在、18歳以上の都内在住、在勤、在学の方で修了後、都内で活動できる方 郵送、メール、ホームページ [申込・内容について]東京都言語聴覚士会 〒164-8512 中野区中野4-1-1中野サンプラザ9階 03-6859-7568 ishisotsu@st-toshikai.org [事業について]東京都福祉保健局障害者施策推進部計画課社会参加推進担当 03-5320-4147 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shougai/koza/shitugoyousei.html 東京都手話通訳者等養成講習会 (1)地域手話通訳者クラス(2)手話通訳者特別クラス(3)手話指導者養成クラス(4)手話のできる都民育成講習会(5)手話指導者養成クラス(中途失聴・難聴者向け手話指導) (1)〜(3)3月15日(金)、(4)(5)4月18日(木)いずれも消印有効 (1)〜(4)5月15日(水)〜2020年3月4日(水)※概ね毎週(水) (5)5月16日(木)〜9月19日(木)※概ね毎週(木) ()180人、(2)(3)60人、(4)120人、(5)30人 【全クラス共通】オリンピック記念青少年センターほか 無料※テキスト代実費負担 31年4月1日現在、18歳以上の都内在住、在勤、在学の方で各クラス別の応募資格を有し、修了後都内で活動できる方 郵送 東京手話通訳等派遣センター 〒160-0022 新宿区新宿2-15-27 第3ヒカリビル5階 03-3352-3359 https://www.tokyo-shuwacenter.or.jp/ 東京都要約筆記者養成講習会 3月15日(金)消印有効 4月25日(木)〜2020年2月13日(木)※概ね毎週(木) 東京都障害者福祉会館 手書きコース、パソコンコース各12人 無料※テキスト代実費負担 ①31年4月1日現在、18歳以上の都内在住、在勤、在学の方で東京都の要約筆記講習会受講経験のない方②(パソコンコースのみ)パソコン持参可能な方③修了後登録試験に合格し、都内で活動できる方 郵送 東京手話通訳等派遣センター(上記、東京都手話通訳者等養成講習会を参照) 【資料ガイド】 施策・会議資料 ■2019年度介護報酬改定に関する審議報告(厚生労働省/12月) ■学校卒業後における障害者の学びの推進に関する有識者会議(第12回)配付資料(文部科学省/12月) ■デジタル活用共生社会実現会議ICTアクセシビリティ確保部会(第1、2、3回)会議資料(総務省/1月) ■平成31年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」の取組(総務省/1月) ■平成30年度 全国厚生労働関係部局長会議資料(厚生労働省/1月) ■デジタル活用共生社会実現会議 ICT地域コミュニティ創造部会(第1、2回)会議資料(総務省/1月) ■平成31年度における国民年金保険料の前納額(厚生労働省/1月) ■第27回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会資料(厚生労働省/1月) 調査結果 ■平成30年上半期「雇用動向調査」の結果(厚生労働省/12月) ■東京都の人口(推計)の概要(平成30年12月1日現在)(都総務局/12月) ■平成29年度 都内私立学校の体罰に係る実態把握の結果(都生活文化局/12月) ■平成29年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の結果(厚生労働省/12月) ■政策・方針決定過程への女性の参画状況及び地方公共団体における男女共同参画に関する取組の推進状況(内閣府/12月) ■平成30年6月1日現在の障害者である職員の任免の状況(厚生労働省/12月) ■東京2020大会 都市ボランティア応募者数(都オリンピック・パラリンピック準備局/12月) ■統計トピックスNo,114「亥(い)年生まれ」と「新成人」の人口(総務省/12月) ■老後の生活設計と公的年金に関する世論調査(内閣府/1月) ■平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況(12月1日現在)(厚生労働省/1月) ■空き家対策に関する実態調査〈結果に基づく通知〉(総務省/1月) ■統計トピックスNo.115 経済統計データでみた地域の特色(総務省/1月) その他 ■「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」新プログラム(Ver.3.0)(厚生労働省/1月) 【くらし】 育休中のママが自分のスキルを活かせるボランティア これまでの仕事やスキル、経験を活かしてNPOなどの活動を支援しながら、 自身の育休復帰や再就職への一歩を踏み出す ママのための期間限定プログラム「ママボノ」に 参加した松下美菜子さんにお話を伺いました。 ◆他職種の人と交流しながら新たな経験がしたい ママボノは、仕事で培った経験・スキルを活かした社会貢献活動(プロボノ)に、子育て中のママが取組める場です。6名前後のチームでNPOなどを支援します。約2か月という限られた期間で、子ども連れで参加できるため、育休中のママが多く活躍していました。 私がママボノを知ったきっかけは、2人目を妊娠中にSNSでママボノに参加した友人の投稿を見たことです。興味はあったものの、「私が提供できるスキルってなんだろう?」と不安がありました。しかし、せっかくの育休中、新しい経験により得るものがありそうだと思い、やってみることにしました。 活動内容は、まず平成30年10月上旬にチームメンバーとの顔合わせからはじまりました。メンバーは職歴も住んでいる場所もバラバラで、唯一の共通点は「ママ」ということ。支援先(商店街)のニーズ「地域の人を支える福祉活動が商業振興につながることを市内の商業者に伝えたい。共感してくれる仲間を増やすためのパンフレットを作成してほしい」に対し、どのように取組むかメンバーと検討をはじめました。次に10月中旬に支援先団体との顔合わせです。こちらが準備した仮説をもとに先方の考えと熱い想いを聞き、成果物について打合せをしました。 ◆ママボノは「大人の社会科見学」 支援先への理解を深めるためにステークホルダーを対象に行ったヒアリングは、醍醐味のひとつでした。カフェ店主や地域包括ケアに取組む医師等に、「なぜこの仕事をはじめたのか」「どのような想いで福祉活動に取組んでいるか」など、普段の生活では聞けない話を聞けたことは楽しかったです。そのほか、私はパンフレットに掲載するための市内の現状に関するデータ収集やグラフ化を担当しました。これまで仕事でパワーポイントやエクセルを使用していたことがここで活かせました。 普段の会社生活とは違いママボノならではだと感じたのは、メンバー間のコミュニケーションです。会社では上司・部下という関係や役割分担があります。しかし、ママボノではチームリーダーという役割のみで、成果物の完成に向けてそれぞれがスキルや経験を活かして率直に意見を出し合えました。メンバーの意欲的な姿勢を見て、仕事へのモチベーションが上がりました。 また、メンバー全員がママなので、子どもが風邪をひいたときなどには「代わりにやるよ」と声をかけ、助け合う雰囲気ができており、とても居心地が良かったです。育児についてだけでなく、仕事の話や復職後の不安、今後やりたいことなどの雑談も刺激的でした。メンバーの中には、子育てをしながら働く復職後のシミュレーションになったという声もありました。 ◆メンバーからのフィードバックが財産 11月下旬の成果報告会では完成した成果物をほかのチームに発表しました。メンバー同士でお互いの良さや強みもフィードバックし合いました。職場もスキルも異なる社外の人に客観的に自分を評価してもらう機会は今まであまりなかったので、貴重で嬉しく、ママボノに参加して良かったことのひとつです。 私は4月に復職予定です。1人目のときは時間に追われ目の前の仕事で精一杯でした。復職後はママボノの経験から、任された仕事にもっと自分の想いを盛り込むことを心掛けようと思います。 活動中の写真 【本】 NEW 介護等体験マニュアルノート〔2018年12月改訂版〕 教員免許取得希望者の介護等体験に対する理解を助け、主体的な学習を促進することを目的に刊行している「介護等体験マニュアルノート」の最新改訂版。改訂のポイントは、①学生・学校の教職員の皆様からのご意見を参考に紙質を変更し、書き込みやすさをアップ、②近年の社会福祉関係の法改正を反映し、最新の情勢に対応、③新たに「体験記録の書き方について」と「社会福祉関係用語集」を追加、④昨年度の受入れ施設から寄せられた施設現場からの声を掲載、の4点です。巻末には参考様式集も掲載しています。 ◆規格 A4判/65頁 ◆発売日 2019.1.18  ◆本体 600円+税 高澤流 たのしい舞リハ 踊るリハビリテーション ◆規格 A4変形判/113頁 ◆発売日 2009.10.6 ◆本体 1,905円+税 社会福祉施設・事業者のための ノロウイルス対応標準マニュアル ※東京都福祉保健局作成「社会福祉施設等におけるノロウィルス対応標準マニュアル(第3版)」に対応 ◆規格 A4判/124頁 ◆発売日 2006.3.22 ◆本体 762円+税 お年寄りの病気の知識〔改訂第2版〕 〜よりよき介護のために〜 ◆規格 A5判/446頁 ◆発売日 2003.12.25 ◆本体 2,381円+税