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福祉広報 2016年9月 693号 テキストデータ

【もくじ】

社会福祉NOW

寄りあってともに生きる家
東京の多様な住まい方

トピックス
●社会福祉法人のあり方を考える
●でたでたDATA
「保活」で負担を感じることは
「育児休業の不本意な短縮・延長」が34.8%

連載 地域の課題解決力を高める⑥
●豊かな自然の中で受入れられ
人とかかわる楽しさを体験する
三菱商事株式会社 母と子の自然教室

福祉のおしごと通信
●社会福祉法人 村山苑
救護施設 さつき荘
援助員 北澤美奈さん

【表紙】

新潟県
南魚沼市 樋口さん夫婦

山麓の自然に囲まれての農家の生活は、
実りの喜びも冬の厳しさも生活の全てとして受け止めてきた。
その穏やかな笑顔に包まれた時。肩の力はスッと抜け、
僕の心の根は自然のひとつに変わる。

 

 

【NOW】

寄りあって
ともに生きる家

東京の多様な住まい方

私たちにとって、
安らぎ・くつろぎの場として
欠かせない住まい。
今号では
大都市東京における
多様な住まい方として、
福祉的視点をあわせ持つ
「寄りあってともに生きる家」を
紹介します。

東京は進学、就職等のライフステージの変化等をきっかけに、毎年多くの転入・転出があります。
そのような中、ひとつの住まいに複数の他人が寄りあい暮らすシェアハウスが若者を中心に増えています。そこでは家族のかたちにかかわらず、人々がともに住まい、住まいづくりに参加することで、コミュニティの再生や、さまざまな住まい方を実現するための可能性が広がってきています。
高齢者と大学生のホームシェア
NPO法人 街ing本郷

地域に住むさまざまな人をまきこみ、文京区本郷地区のまちづくりをすすめているNPO法人 街ing本郷(マッチングほんごう)が行う「ひとつ屋根の下プロジェクト」は、平成22年より地域の空きアパートを活用する「書生プロジェクト」がきっかけとなり始まりました。文京区内の大学に通う学生が地域活動への参加を条件に、区内に住むシニア宅の空き部屋を3万円ほどの安い賃料で借りてともに住まうというものです。シニアと大学生は自分たちで共生のルールを決めます。具体的には一緒にご飯を食べて団欒する共通の時間を持ったり、地域の行事や清掃等の手伝いにともに参加するなどです。
街ing本郷は、面談や参加者の募集、学生とシニアのマッチング部分を担っています。現在1組のシニアと大学生がともに暮らしています。また、別のシニアと大学生それぞれ2名ずつがホームシェアを希望し、共生の準備をしています。
本郷の商店街で鮮魚店を営みながら法人の代表理事を務める長谷川大(は せ がわ だい)さんは、地域のひとり暮らしシニアが増加する一方で、まちづくりの参加者や高齢者を見守る担い手が減っていることが地域課題のひとつであると感じていました。そこで、多くの大学がある文京区の特性を活かし、大学のそばに安い賃料で住みたい学生のニーズ・まちづくりの担い手不足という地域のニーズと、家族が独立して空き部屋が増えているシニアの住まい(=地域資源)をむすびつけてみようと考えました。
長谷川さんは、「以前、体調を崩して倒れてしまった家主を、学生が見つけて搬送し、一命をとりとめたことがあった。誰かが同じ家にいてくれるだけで、こんなこともありうるのかと驚いた」と話します。
街ing本郷の取組みが広まるにつれ、一緒に住まわなくても、まちづくりに興味がある大学生、若者と交流を持ちたいシニアや、「地域のために何かしたい」という住民が長谷川さんのもとに集まってきてくれるようになりました。また、民生児童委員から児童養護施設退所者の受入れについて相談を受けたり、多世代共生連絡協議会として、行政、文京区社協、住民団体、学識経験者、福祉事業者など関係機関とのつながりが生まれています。
障がいのある人もない人も
安心して暮らせる家をつくる
NPO法人ぱれっと

NPO法人ぱれっとが平成22年に渋谷区東に設立した「ぱれっとの家 いこっと(以下、いこっと)」は、知的障害のある方とない方がともに暮らす家です。福祉施設ではないので介助者はいません。一人ひとりが個室を持ち、共用のキッチンとリビングがあります。家賃は6・2~6・8万円で、「ぱれっと」の趣旨に賛同でき、就労していることが入居の条件です。
現在、知的障害がある方3名と、ない方3名がともに暮らしています。年齢層は30代が中心です。月1度の入居者ミーティングでは、どんな暮らしがしたいかを話してお互いをよく知り、共用部分の使い方などのルール決めや、備品係・会計係などの役割分担等、よりよく暮らすために、自分たちで住まい方をつくっています。
NPO法人ぱれっと・ぱれっとインターナショナル・ジャパン代表の谷口奈保子さんは「一流企業に勤めているけれど包丁にさわったことがない方がいて、料理が得意な他の入居者に教わっている。そのような入居者をみていて、障害がある・ないにかかわらず、環境の大切さを実感する」と話します。他にも、誰かとともに住むという環境によって、コミュニケーションが苦手な方が人とのかかわりを少しずつ積み重ねていけたこと、ゴミ出しなどの生活習慣が身についていったこと、係などの役割を任されることが自信になり、自信が笑顔につながっていくところなどをたくさん見てきました。
新しい「ぱれっと」の建物を建てる際、障害のある方が出入りすることを伝えると近隣住民から反対の声があがったと谷口さんは言います。そして「障害のある方が外に出て行かなければ、地域住民はそのような方が地域にいることや、手の差し伸べ方もわからないまま。人が多いこの地域で障害のある方と直接触れ合うことはとても大切なこと。『いこっと』で障害のある方が地域につながる環境を整え、彼らも社会の中で生きていることを地域で暮らす方々に知ってほしい。そして同じような取組みがもっと広がっていってほしい。障害のある人が社会や地域につながっていくことで、彼らの住まい方やはたらき方、遊び方の選択肢がもっと増えていくはず」と話します。
若者たちがどんな家庭状況でも、
学びの目標を達成できるように
NPO法人 学生支援ハウス「ようこそ」

北区にある一軒家。ここは、NPO法人 学生支援ハウスようこそが築60年の空き家をリフォームし、平成28年4月にオープンしたシェアハウスです。1階にはキッチンと共用のリビングと浴室、スタッフルーム、2階には4畳半の個室が5つあります。
児童養護施設を退所後、進学を選んだ若者は、奨学金を受けていても、家賃や生活費、学生生活を維持するための費用などをアルバイトをして捻出しなければなりません。そして学業とアルバイトの両立が困難になった末に、誰にも頼れずに中退に追い込まれてしまう若者たちがいます。そういった過酷な状況の若者たちの学生生活を卒業まで見守り、サポートしようと、立教大学名誉教授の庄司洋子さんを中心に、学識経験者や福祉関係の専門職らが集まり、オープンに至りました。
入居条件は学校に籍がある女性で、朝夕の食事・光熱水通信費込みの利用料5万円が払えることです。女子栄養大学専任講師で、ようこそ事務局次長の深田耕一郎さんは、入居条件が女性である理由について「生活困窮に陥ったとき、より危険な状況に置かれやすいことから、まずは女性から支援していくことにした」と話します。
現在4名の学生が入居しています。アルバイトのために朝早く出かける学生もいれば、夜遅く帰ってくる学生もいます。ホワイトボードにハウスを出る時間と帰宅時間、夕飯の有無を書くこと、門限は0時で、遅くなるときは連絡することがルールです。ようこそには、ハウスアテンダントと呼ばれるスタッフが夕方から朝まで泊まり込みで常駐しています。児童養護施設や母子生活支援施設で長く働いていた経験があり、週5日、入居学生の食事作りや見守りをしているハウスアテンダントの木幡万起子さんは「学生たちにとって自分が帰れる家があって、『おかえり』と待っていてくれる大人がいることは大切なこと。『病気になったとき、そばに人がいてくれてありがたかった』と学生たちからの声がある」と話します。学生たちの生活時間はそれぞれですが、木幡さんはいつも帰ってくる学生たちの表情や様子を気にかけています。木幡さんのように信頼できる大人がいつも家にいて見守ってくれていること、ちょうどよい距離感で接することで、学生は「私は大切にされている」「ここは安全な場所だ」と感じることができるのです。
深田さんは「施設退所後の若者たちへの就学支援は少しずつ広がってきたところ。ここを就学支援型のモデルとして発信していきたい。その際には、ハウスアテンダントの存在や役割の大切さをしっかりと伝えていきたい」と話します。
●    ●    ●
福祉の視点をもった住まいとして、生きづらさを抱えた方の多様化・複雑化したニーズへ対応するための住まい支援が取組まれています。私たちは、地域の一員として、どこで・誰と・どのように生きていくかを選び、自分たちで住まい方をつくっていくことができるのです。


代表理事の長谷川さんは
老舗鮮魚店
「魚よし」の店主

「人の気配があるとやっぱりいいね」
「若者にちょっとしたことを頼めるから
助かる」とシニアからの声

ここで得た信頼関係と
経験は自信につながり、
「考え方が変わった!」と話す
入居者もいます

ハウスアテンダントの
木幡さん

 

 

【トピックス】

社会福祉法人のあり方を
考える

8.6
日本
ソーシャルワーカー協会
研修会

特定非営利活動法人「日本ソーシャルワーカー協会」主催の研修会「福祉問題の検証『社会福祉法改正と社会福祉法人の在り方を考える』」が8月6日に大正大学で開催され、4名の発言者がそれぞれの立場から発題しました。
初めに、政策担当者の立場から、厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長の石垣健彦さんが法改正について説明し、社会福祉法人による福祉サービスを提供する責務は「社会福祉法人本来の役割であり、各法人が創意工夫して取組むことが大事である」と話しました。
社会福祉法人そのものが
問われている
次に、障害者福祉分野の立場から、全国社会福祉法人経営者協議会障害福祉事業経営委員会委員長の久木元司さんより発言がありました。
今回の法改正を前向きに捉えていきたいとし、「福祉人材確保の促進の一環として、社会福祉施設職員等退職共済制度が見直され、障害者総合支援法等に関する施設・事業について、他の事業主体とのイコールフッティングの観点から、公費助成が廃止された。人材確保・人材育成にもかかわってくる」と指摘しました。また、内部留保の問題をはじめとする社会福祉法人への批判は、個々の社会福祉事業ではなく、社会福祉法人の経営そのものが問われていると強調した上で、「これまでにやってきたことが十分に理解されていない。情報公開が不十分であった」と指摘しました。
そして、「社会福祉法人は地域における公益的な取組みを主体的に自主的に取組むべき」とし、「財源や人材の少ない小規模法人でも相互に協力することで大きな事業となる。資金を供出するだけでなく、事業等の主体になることが必要である」と話しました。また、ガバナンスの強化については、「評議員会が必置となったので、いろいろな人の声を聴く場として設けることで、関係機関の連携もすすめられるようになる。財務規律の強化では地域のニーズを組み入れることが大切で、地域のコーディネート力・マネジメント力が試されるのでソーシャルワーカーの出番となる。人材の育成が大切」と話しました。
社会福祉制度改革の意義
続いて、保育分野の立場から、全国社会福祉法人経営者協議会保育事業経営委員会委員長の宮田裕司さんより発言がありました。
国の一般会計歳出と税収の推移、人口統計予測などから厳しい財政状況と都市化、過疎化がすすみ、福祉需要も措置の時代と違い「普遍化した多くの従来型援助ニーズと、排除・摩擦・孤立等、生活が困難になった人たちの新たな援助ニーズの二極化となった」と説明し、制度対応が困難なニーズについて「ソーシャルワークが必要」と話しました。
また、全国15か所で都道府県域における社会福祉法人等の連携による公益的取組みが実施されており、平成28年度中に更に27か所で取組みが予定されている状況を説明しました。地域における公益的な取組みの責務については「行っていることを『見える化』『見せる化』することが必要」とし、社会福祉法人の財務規律の強化における承認社会福祉充実計画の策定の意義は、「社会福祉法人の利益は全て、社会福祉事業や公益事業に充てられる将来のコストであることの『見せる化』である」と話しました。
そして、保育事業経営法人の要望事項として、「措置費を含む運営費等の使途制限緩和、事務体制の整備・職員配置、法人本部機能強化、設置法人における会計監査人設置費用」を挙げました。
社会福祉法人が担うべき領域
最後に「社会福祉法の改正と社会福祉法人の在り方を考える~理論的考察と課題」と題して、研究者の立場から日本社会事業大学准教授の村田文世さんより発言がありました。
「①誰に、②どのような能力(方法)を以って、③何を提供するか」という生存領域が「事業ドメイン」であると説明した上で、「社会福祉法人には3つの事業ドメインがある」と説明しました。第1のドメインは普遍的に市民を対象に、社会福祉事業として市民生活を行使するための一般的なサービス。第2のドメインは市場原理になじまない個別化、複雑化した低所得の人等を対象に、社会福祉事業や地域公益事業としての一般的なサービスと、上乗せ・横だしサービス。第3のドメインは生活困難、引きこもり、虐待など『新しい社会的リスク』を抱える人たちに地域公益事業による見守り、寄り添い支援やアウトリーチを含む個別支援などのサービス。そして、社会福祉法人には、本来の先駆性や開拓性を駆使した、公共性の高い法定外の事業や地域貢献が求められ、とりわけ重要となるのが、組織の使命に基づく積極的な事業展開が期待される「第3の事業ドメイン」で、「第3」から「第2」「第1」へ押し上げソーシャルアクションにつなげていくことが重要であることを説明しました。その上で、「社会福祉法人は施設利用者のみではなく、地域の在宅者・家族を含めた社会的要援護者、そして地域の問題に福祉的な視点から解決を担う一般市民にまで拡大してドメインを捉え直すことが重要になる」と話しました。
さらに村田さんは、「今回の法改正では、社会福祉充実計画を行政が承認する。それにより地域のニーズを把握することができ、行政施策・計画に反映できるチャンスとなる。それは行政と社会福祉法人の新しい対等な協働関係を構築できるかの試金石になりうる。また、社会福祉法人の地域貢献活動は、分権型協働社会に向けた”仕掛け水“として多様なサービス組織との連携や住民参加を創出し、住民自治の呼び水となる可能性を含む。社会福祉法人が地域資源を生かして地域循環型社会をめざしていくことが必要であり、先駆性・開拓性を人々の生活・暮らしを支える地域再生の延長上で包括的に捉えることが重要だ」と話しました。

 

 

【データ】

「保活」で負担を感じることは
「育児休業の不本意な短縮・延長」が34.8%
厚生労働省「『保活』の実態に関する調査結果」

厚生労働省は7月28日、子どもを認可保育園等に入れるために保護者が行う活動である「保活」の実態に関する調査結果を公表しました。「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」(3月28日)に基づき、初めて行われた調査です。政令指定都市及び平成27年4月1日現在で待機児童が50人以上いる区市町村で、本年4月入園に向けて「保活」を行った保護者を対象にホームページでアンケートを取り、5,512人から得た回答をまとめています。
「保活」で苦労や負担を感じた点について、利用時期を早めるまたは遅らせるため、希望とおりの育児休業を取得できなかったと答えた人が合計34.8%、また、就労条件を変えた人が14.1%いました(表)。また、「保活」の結果、保育施設を利用できなかった人のうち8%は、復職を諦めて育児に専念したと回答しています。「保活」が保護者の就労状況に少なからず影響していることが伺えます。
また、7月26日に厚生労働省が公表した「平成27年度雇用均等基本調査」によると、平成26年4月1日から27年3月31日までの1年間に育児休業を終了し復職予定であった女性のうち、実際には退職した女性の割合は7.2%、男性は0.1%でした。平成24年度の前回調査より女性は3ポイント、男性は0.3ポイント下がっていますが、復職予定が叶わず退職している人が一定数います。
個々が希望するライフコースを選択できるよう、育児休業取得や待機児童解消に向け、社会全体による一層の取組みが求められています。

表  『保活』で苦労や負担を感じた点(複数回答可)
  厚生労働省:「保活」の実態に関する調査の結果

 

 

【マンスリー】2016年7月26日~8月25日

台風9号、10号により
福祉施設にも被害

●8月9日に関東地方に接近した「平成28年台風9号」の影響で、西多摩地域を中心に11の区市町村で避難勧告が発令された。複数の地域で住宅の床上浸水や土砂災害の被害が発生し、青梅市の高齢者福祉施設でも床上浸水の被害が出た。
8月30日に岩手県に上陸した「平成28年台風10号」では、北海道・東北地方で甚大な被害がもたらされ複数の社会福祉施設でも被害が出ている。
(8/9・8/30)
●岩手県社会福祉協議会「台風10号に伴う岩手県内社会福祉施設被害状況」(随時更新)
http://www.iwate-shakyo.or.jp/

●児童福祉法改正関連の検討会が開催
●厚生労働省では、平成28年5月27日に成立した「児童福祉法等の一部を改正する法律」等を踏まえ、新たな社会的養育のあり方、児童相談所等の専門性の強化及び市区町村の支援業務のあり方等の検討を行うため、「新たな社会的養育の在り方に関する検討会」、「子ども家庭福祉人材の専門性確保ワーキンググループ」、「市区町村の支援業務のあり方に関する検討ワーキンググループ」がそれぞれ開催された。         (7/22)
●特別養子縁組が増加の傾向
●厚生労働省によると、虐待など実親の養育が難しい場合に、乳幼児が血縁のない夫婦と法律上の親子となる特別養子縁組について、平成27年は544件(速報値)成立しており、過去10年で最多であることがわかった。       (7/25)
●渋谷区がLINEと自治体として初の協定締結
●渋谷区と対話アプリ大手のLINE株式会社は、子育て支援サービスなどで連携する協定を結んだ。年度内にも妊婦や未就学児を持つ親にLINEで健診や予防接種を案内したり、自宅からLINEを通じて気軽に行政サービスに関する相談ができる環境づくりをめざす。           (8/3)
●児童虐待10万件を超える
●厚生労働省は、児童虐待相談対応件数(速報値)を公表した。全国208か所の児童相談所が平成27年度に対応した児童虐待は10万3,260件(速報値)ではじめて10万件を超えた。警察からの通告増加が要因の一つと考えられる。  (8/4)
●介護人材の離職者の7割以上が勤務年数3年未満
●平成27年度の介護労働者の離職率が16.5%だったことが、介護労働安定センターが公表した調査でわかった。離職者の7割以上が勤務年数3年未満。                (8/5)
●相模原市の障害者施設殺傷事件で検討チームを設置
●7月26日に神奈川県相模原市で発生した障害者施設での殺傷事件を受け、厚生労働省は事件の検証及び再発防止策検討チームを設置した。秋ごろに再発防止策をとりまとめる。    (8/10)

 

 

【連載】

豊かな自然の中で
受入れられ
人とかかわる
楽しさを体験する

「母と子の自然教室」は
ひとり親家庭の母子を招待して実施する
2泊3日のキャンププログラムで、
三菱商事株式会社が社会貢献活動の一環として実施しています。
新潟県の豊かな里山がある村で、社員ボランティアや民宿の方と、
山歩きや水遊びなど自然の中でおもいきり遊ぶ体験は、
人とかかわる楽しさを知り、
自分の存在を受けとめてもらう
経験にもつながっています。

新潟県の豊かな里山がある村では、毎年、「母と子の自然教室」に合わせてひまわりの花をきれいに咲かせ、ひとり親家庭の母子を迎えています。

母と子の時間も大切に
子どもの成長や新たな一面に気づく
自然教室は、「都会の生活では味わうことのできない豊かな自然の中での遊びや生活を通して、人と人そして母と子の心の触れ合いや自然の素晴らしさを肌で感じて欲しい」という願いから生まれた三菱商事の社会貢献活動の一つで、今年43年目を迎えます。各期、ひとり親世帯の母子(子どもは小学生に限る)を約50世帯招待しています。また、東京YMCAのキャンプディレクターや社会福祉協議会、福祉施設職員等が相談員として参加しています。
相談員として初めて自然教室に参加した母子生活支援施設「ハイツ尾竹」職員の深谷真人さんは、「見るもの体験するもの全てが良い経験。道には蛍がいて、竹を割って水鉄砲をつくり、思う存分水遊びする。子どもも大人も良い表情をしている」と普段出来ない経験を楽しむ参加者の姿が印象的だと話します。
フルタイムで働く母親も多く、普段は仕事と家事で忙しい毎日ですが、自然教室では、母と子で同じ体験をし、久しぶりにゆっくり過ごす時間が持てています。また、苦手な食材をみんなと同じ食卓で頑張って食べる姿、徐々に親から離れて子ども同士の輪の中に入っていく姿など、子どもの成長を感じたり、新たな一面に気づく機会にもなっています。過去の参加者からは、「母親同士でずっと身の上話をし合った。それまでは子どもやまわりに対して負い目を感じていた。でも他の母親たちのたくましさをみてものすごく勇気をもらった」との声がありました。「ひとり親家庭だから」と他の家庭との違いを意識するのではなく、ありのままの自分を見せられ、想いを共有できる時間にもなっています。

社員が汗を流し、
継続する活動
自然教室が開始されたのは、昭和49年。「企業は社会の一員として社会貢献事業を積極的に行うべきで、そのための経費は企業が社会で存続するための社会的経費(ソーシャルコスト)として、利益を得る前に負担しなければならない」との認識のもと、昭和48年に三菱商事に「社会環境室」が設立されました。社員が「自発的に参加して汗を流すとともに、継続して活動に取組むこと」を重視しています。
自然教室に参加した社員からは、「お母さんたちからは人間力を、子どもたちからは純粋さをもらった。人とのかかわりがこんなにパワーを生むなんて」、「『もっと楽しませられる』との思いから参加し続けている。特に子どもたちには『こんなに楽しいことがあるんだ』と思ってもらいたい」などの声が聞かれます。毎年、7~8月の実施にむけて、4月上旬にグループ会社を含めた全社員から約40名のボランティアを募ります。所属や役職、年齢はさまざまですが、参加経験のある上司や同僚の勧めが参加のきっかけになったという方が多くいます。

人が喜んでくれる喜び
社員ボランティアは、本番を迎えるまでに4~5回程度のミーティングを行います。その中には、1泊2日の現地トレーニングや、障害児やDVについての講習会も含まれます。
今年初めて参加した”かしゅー“さんは、中学から大学まで子どもに関わるボランティアをしてきた経験があり、社会人になっても続けたいと思っていたところ、OJT担当者から自然教室を薦められました。自然教室がきっかけで、子どもが将来自立できるための支援の必要性を感じ、「母子生活支援施設利用者の現状に関心をもち理解を深めることが必要」と言います。
2回目の参加となる”すーも“さんは、所属先の上司の推薦で、子どもと触れ合えることに関心を持ち参加しました。「子どもやお母さんだけでなく、裏方の仕事や新人のインストラクターを助けたいと思い2度目の参加を決めた。自然教室がきっかけで母子家庭の生活状況に関心を持った」と言います。
そして、4回目の参加となる”さらいぇ“さんは、以前から自然教室のことは認識していましたが、「自ら参加しようと思ったのは、上司の薦めと東日本大震災がきっかけだった」と言います。あるボランティアスタッフの「人に何かを行い、その人が喜んでくれることに喜びを感じる」という言葉に大いに賛同し継続的に参加しています。また、自然教室には障害のある子どもも参加することから関連書籍を読んだ際に、介護福祉士の現状を知る機会がありました。障害や高齢者福祉分野の現在の課題など、社会的課題への関心も拡がっています。

人とかかわる楽しさを
日常にも活かす
2泊3日を終えて帰るころには、民宿のお父さん、お母さんとの別れを惜しむ姿も見られます。30年以上にわたってたくさんの母子を受入れてきた民宿では、自然にその存在を受とめてくれます。短い期間ではありますが、普段の日常生活から離れた場で、さまざまな立場の方と沢山の経験や感情を共有し、母も子も自分らしく過ごします。
自然教室への参加は、各世帯一回なので毎年一期一会の関係です。しかし、「私は○○旅館で、リーダーは□□だったよ」と社員ボランティアを含め、同じ期間同じ民宿で生活した仲間同士の絆は、それぞれが日常に戻った後も続きます。連絡を取り合い、「一緒にバーベキューをした」、「子ども達だけで会った」などの報告をもらうこともあります。また、社員ボランティアにも声がかかり、一緒に楽しむこともあります。
同じ状況の仲間とつながることで得られるエネルギー、そして、自然教室で経験する人とかかわる楽しさ、ありのままの自分を受けとめてもらう経験は、今後のさまざまな人間関係の基礎となる他者への信頼感にもつながります。母と子の自然教室では、”もっと楽しませたい“と全力で楽しませてくれる社員ボランティアの熱い思いに支えられ、その瞬間の親子の笑顔だけでなく、これから先、それぞれが日常に戻った後に必要な原動力が得られる機会になっているのかもしれません。


三菱商事株式会社
母と子の自然教室

三菱商事の社会貢献事業の一つとして、
昭和49年(1974年)に開始。
東京・神奈川・千葉・埼玉のひとり親家庭の
母親と子どもを招待して行う2泊3日×2期のプログラム。
子どもには大自然の中で思いきり遊んでもらい、
母親同士のネットワークづくりやひとり親家庭ゆえの
悩みや課題を専門家に相談したり、
することを目的としている。
お互いの距離を縮めたいという思いから
社員ボランティアも参加者もお互いを
キャンプネームで呼び合う。


キャンプネーム
“ふっかー”こと
ハイツ尾竹職員の
深谷真人さん


母親が集い、郷土料理の試食や、
ひとり親に関する制度の情報提供も受けられる


初めて参加した
“かしゅー”さん

2回目の参加となる
“すーも”さん

4回目の参加となる
“さらいぇ”さん

大人も子どもも思いきり水遊び

子ども同士の関係も深まります

 

 

【発】

第1回「はたらくサポートとうきょう」
事業説明会を開催しました

9月21日(水)に設立を予定している東京都地域公益活動推進協議会(以下、推進協議会)は、①各法人の取組み、②地域(区市町村域)の連携による取組み、③広域(東京都全域)の連携による取組みの三層の取組みにより、地域公益活動を実施していく予定です。推進協議会の設立に先立ち、広域(東京都全域)の連携による取組みとして実施する「はたらくサポートとうきょう(中間的就労推進事業)」の内容をご理解いただくため、説明会を開催しました。
特別養護老人ホーム、保育園、障害分野の各事業所、社会福祉協議会、法人本部等、さまざまなご所属から81名の方の参加があり、会場は満員となる状況でした。
はじめに、地域公益活動が求められる背景と推進協議会の取組みについて、広域連携事業推進プロジェクト委員長である、社会福祉法人大三島育徳会常務理事の田中雅英さんより説明がありました。田中さんは、これまでも社会福祉法人は地域でさまざまな取組みを行ってきたにもかかわらず、その取組みや存在が認知されていないことに触れ、可視化することの重要性と、そのためには、従来とは異なり「連携」して取組んでいくことが重要と訴えました。
続いて、東社協事務局から、「はたらくサポートとうきょう」の事業内容を説明しました。「はたらくサポートとうきょう」は、はたらきたいけれどはたらきにくいすべての人に対して、その人に合わせたはたらき方を考え、はたらく場を提供し、支え、共にはたらくことをめざして、取組みます。社会福祉法人の事業所は、「はたらく場」を提供し、相談支援機関と連携のもと、「はたらく人」を支援するもので、社会福祉法人をバックアップするため、研修会や連絡会、また、マッチングのための情報提供等を予定しています。労働という意味のほか、社会参加、定期的に通うこと、居場所があることなど、広い意味で「はたらく」ことを捉え、人を支援することを専門とする社会福祉法人だからこそできる方法で支えていこうと訴えました。
◆都内で先駆的に中間的就労の受入れに取組む社会福祉法人フロンティアの事例発表
都内で生活困窮者自立支援制度の就労訓練事業所として認定を受けて、中間的就労の受入れを行っている法人として、社会福祉法人フロンティアの藤井薫さん、相澤和彦さん、漆原美智子さんから事例発表がありました。
フロンティアでは、平成25年度から「プチお仕事支援~中間的就労の受入れ~」を企画し、試行錯誤で取組んできたと言います。法人内で検討してきた経緯とともに、東京都や事業所がある豊島区の担当者との連携のもとで進めてきた経緯を報告しました。特に相談支援機関との連携の重要性や、法人内で理解者を増やしていくことの大切さを強調しました。また、現在、法人内の事業所で窓ふきや浴室の清掃、余暇活動の支援の補助等により中間的就労の受入れに取組む状況などが伝えられました。
3つの説明の後、質疑応答がすすめられました。例えば、最低賃金以下の手当の金額、業務の切り出しの状況、就労支援担当者の関わり方と業務量、中間的就労を必要としている人の状況、法人としての参加の仕方など、さまざまな角度から質問をいただきました。
「はたらくサポートとうきょう事業説明会」は、10月6日(木)にも、同じ内容で実施する予定です。
多くの方のお申し込みをお待ちしております。
詳細は左記URLをご参照ください。
http://www.tcsw.tvac.or.jp/kokenshien/koiki/hatarakusetsumeikai.html


事例発表する社会福祉法人フロンティア 事業開発検討委員会の藤井薫さん(右)と相澤和彦さん(左)

広域連携事業推進プロジェクト委員長 社会福祉法人大三島育徳会常務理事の田中雅英さんによる説明


西脇基金
チャリティーコンサート開催

西脇基金は、西脇和昭氏の遺志としてご遺族からの寄附を受け、本会に設置している基金です。
児童養護施設や里親のもとで暮らしている児童が、大学・短大・各種学校等へ進学する際の学費を支援しています。創設以来30年間で、延べ2千46人の子どもたちに給付してきましたが、給付件数の増加等により、その運用益だけでは必要な給付財源を確保することが難しくなっています。平成9年に発足した「西脇基金を支える会」では、毎年チャリティーコンサートを開催し、その収益の全てを本会にご寄附いただくことで、西脇基金の給付に充てています。
今年も9月26日(月)に、コンサートが開催されることになりました。今回はクラリネット・サックス奏者の鈴木直樹氏とスウィングエースオーケストラの方々をお招きしたジャズコンサートです。
コンサートを通じて多くの方に西脇基金の活動を知っていただければと思います。皆さまのご来場をお待ちしています。
〈2016年 西脇基金チャリティーコンサート〉
▼日時 平成28年9月26日(月)18時半~(18時開場)
▼場所 杉並公会堂 大ホール
▼入場料金 (前売り券)自由席 3千円、指定席 3千500円、(当日券)自由席 3千500円
▼出演 鈴木直樹&スウィングエースオーケストラ
▼チケットお問い合わせ・お申込み 西脇基金を支える会
TEL 03(3256)3674


NPO法人運営入門講座・
実務講座2016
―基礎から実務まで。
1か月で集中的に学べます!

東京ボランティア・市民活動センターでは、NPO法人運営入門講座・実務講座2016を開催します。使いやすい定款作成のコツ、役員の責務、企業の会計との違いなど、設立から年間運営、会計・税務・労務まで、1か月で集中的に学べる講座になっています。
▼入門講座(全5回)
第1回 10月5日(水)設立・運営と定款づくりのコツ、第2回 10月7日(金)年間運営と役員の変更、第3回 役員の役割・責任と事業に関連する法律、第4回 会計、第5回 税務
▼実務講座(全2回)
第1回 10月26日(水)経理・税務
第2回 10月28日(金)労務
▼時間 入門講座…第1回・第2回 18時半~21時(18時受付開始)、第3回~第5回 19時~21時(18時半受付開始)
実務講座…第1回・第2回 13時~17時(12時半受付開始)
▼受講料 入門講座(全5回)各回1名2千500円、実務講座(全2回)各回1名5千円
▼対象 ①NPO法人の役員・職員・会員・協力者(新任の方、歓迎)
②NPO法人の設立を検討しているグループ・個人
③NPO支援組織の役職員、専門家等
▼会場 東京ボランティア・市民活動センター 会議室AB(セントラルプラザ10階)
▼申込 参加申込書にご記入の上、FAX。ホームページからの申し込みもできます。※同一団体から複数名参加の場合も1名分ずつお申込みください。返信はいたしません。当日会場に直接お越しください。
▼申込・問合せ先 東京ボランティア・市民活動センター 〒162|0823 東京都新宿区神楽河岸1|1 セントラルプラザ10階
TEL03(3235)1171
FAX03(3235)0050
HP:http://www.tvac.or.jp/

 

 

【ゆーすけ】

神宮花火大会で
チャリティー金の寄附を
いただきました!
●東京の三大花火大会の一つである「2016神宮外苑花火大会」が8月20日(土)に行われ、本年も、神宮外苑花火大会の主催社である日刊スポーツ新聞社様から東京善意銀行にチャリティー金を贈呈いただきました。当日、メイン会場である神宮球場で、花火打ち上げ前にチャリティー金の贈呈式が執り行われました。
日刊スポーツ新聞社様からは、チャリティー金の寄附だけでなく、この神宮外苑花火大会への招待券の寄附も長年にわたりいただいています。日刊スポーツ新聞社の皆さま、ありがとうございます。

 

 

【おしごと】

異業種から転職し、救護施設で働く北澤美奈さんの
おしごとの魅力をお伝えします。

利用者と気持ちが通じ合う瞬間が
一番のよろこび

デパートの受付から救護施設へ
さつき荘は、障害や疾患で生活に困難がある方、ひどい家庭内暴力を受けて逃げてきた方、路上生活をしていた方等、さまざまな背景をもった方たちを受入れ、社会復帰や自立に向けた支援を行っています。リハビリや作業のほか、季節の行事やクラブ活動、旅行の機会もあり、体力も、強い精神力も必要になる仕事です。
利用者については年齢、性別、障害の種別等を問わないため、本当にいろいろな方がいて、マニュアル的な対応では満足していただけません。同じ利用者に対しても、昨日有効だったはたらきかけが今日も通じるとは限らないので、日々自分の支援者としての力が試されていると感じます。
私がこの仕事に就いたのは、前職のデパートでの受付の仕事がきっかけです。日々の受付業務の中で、車いすの貸し出しや視覚障害のある方と接する機会があり、その人たちを支える福祉の仕事に興味を持ちました。ですが、当時は救護施設どころか福祉のことは何も知らなくて、資格も持っていませんでした。それでも「やってみたい」という気持ちが強くなり、資格がなくても「援助員」として働けるさつき荘に就職したのです。
先輩が全力で支えてくれたから、
頑張れた
最初の頃は、利用者との意思疎通がまったくできないことに苦しみました。複数の障害や病気を抱えていたり、複雑な成育背景を持った方が多く、話しかけても無視されてしまう等、なかなか心を開いてもらえなかったのです。それまで車いすを押したこともなかったので、利用者に怪我をさせてしまったらどうしようと不安でいっぱいだったり、専門知識がない私を利用者は信頼してくれないのではないかと悩んだり、自分にこの仕事は合わないのではないかと考えたこともありました。
そんな時、周りの職員が丁寧に介助の仕方を教えてくれたり、相談に乗ってくれたことが支えになりました。わからないことがあったら何でも質問して良いよと言ってくれて、「一人じゃない」と思えたからこそ、つらい時期を乗り越えることが出来たのだと思います。
先輩に励まされつつ、返事をしてくれない利用者にも毎日挨拶をしたり、笑顔で話しかけるようにしていると、だんだん「あっ、今、通じた!」と感じる瞬間が増えてきました。まるでパズルのピースがはまるみたいに、利用者と気持ちが通いあった瞬間のよろこびが、この仕事の一番の魅力です。
救護施設のことをもっと
知ってほしい
家族や友人に救護施設で働いていることを話しても、施設のことを知っている人は皆無で、あまりぴんとこないようです。一般の人にとって福祉のイメージは「老人ホーム」や「保育園」なんですよね。もっといろいろな福祉の施設や仕事があることを、多くの人に知ってほしいと思います。
私自身、実際に働く前は福祉施設に暗いイメージを持っていました。しかし、さつき荘では、職員も利用者も明るい方が多くて、そのギャップに驚きました。たとえばアルコール依存症の方、服役歴がある方に対して、最初は「怖い」と一歩引いてしまっていたのですが、話をしてみると拍子抜けするくらいに穏やかで、おもしろい人だったりします。ケース記録等の情報だけでイメージをつくり上げて対応するのではなく、本人と直に接して感じたことも大切に、適切な支援につなげていきたいです。
自分らしい支援のあり方を模索しつつ、介護福祉士の資格取得に向けて勉強も頑張ります!

北澤美奈Kitazawa Mina
社会福祉法人 村山苑
救護施設 さつき荘
援助員

平成24年、さつき荘に援助員として入職。現在、介護福祉士の資格取得をめざして勉強中。

 

 

【資料】

施策・会議資料
●『第1回新たな社会的養育の在り方に関する検討会 資料』(厚生労働省/7月)
●『不登校児童生徒への支援に関する最終報告~一人一人の多様な課題に対応した切れ目のない組織的な支援の推進~』(文部科学省/7月)
●『保育所保育指針の改訂に関する中間とりまとめの概要』(厚生労働省/8月)
●『未来への投資を実現する経済対策について』(内閣府/8月)
8月2日に閣議決定。子育て・介護の環境整備・若者の支援拡充などの具体的措置が明記されている。
●『児童福祉法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令等の公布について(通知)』(厚生労働省/8月)
●『育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の施行について』(厚生労働省/8月)
●『障害者職業能力開発校の在り方に関する検討会 報告書』(厚生労働省/8月)
調査結果
●『介護労働の現状について 平成27年度介護労働実態調査』(介護労働安定センター/8月)
●『平成27年度特別支援学校教員の特別支援学校教諭等免許状保有状況等調査結果の概要』(文部科学省/8月)
●『平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)』(厚生労働省/8月)
●『都道府県の子どもの貧困対策事業調査2016』(首都大学東京 子ども・若者貧困研究センター、あすのば/8月)
●『「社会福祉法第2条第3項に規定する無料低額宿泊事業を行う施設の状況に関する調査」及び「社会福祉各法に法的位置付けのない施設の状況に関する調査」の結果について』(厚生労働省/8月)
その他
●リーフレット『オリンピック・パラリンピックと人権』(東京都総務局/7月)
●『第29回 社会福祉士国家試験の施行について』(厚生労働省/8月)
●『第19回 精神保健福祉士国家試験の施行について』(厚生労働省/8月)

 

 

【アンテナ】

助成金

平成28年度
地域の底力再生事業助成

申込締切 事前相談締切:10月26日午後5時、申込締切:11月9日必着 助成対象都内に所在する町会・自治会 対象事業 1:地域の課題解決のための取組、2:都が取組む特定センター策の推進につながる取組5区分、3:複数の単一町会・自治会が協働して実施する地域の解決のための取組、4:単一町会・自治会が他の地域団体と連携して実施する地域の課題解決のための取組 助成金・補助限度額 対象事業の区分と事業実施団体によるため、要綱で確認 申込方法 申請書類をメール又はFAXし、事前相談を受けた後、正本を郵送して申込 申込・問合せ先 東京都生活文化局都民生活部地域活動推進課活動支援国際係 〒163-8001 新宿区西新宿2-8-1
・03(5388)3166 03(5388)1331
S8000224@section.metro.tokyo.jp

講座・シンポジウム

ソーシャルワーク講座

日時 9月24日、10月22日各日12時20分~16時40分場所 砧総合支所4階集会室定員 50名 参加費 【一般】1講座:3,500円、4講座12,000円、【学生(25歳未満)・職場団体(5名以上)】1講座:1,800円、4講座6,000円 内容 9月24日:①「愛着Ⅰ~養育論の視点から考える~」、②「愛着Ⅱ~養育論の視点から考える~」芹沢俊介氏(思想家)、10月23日:③「自閉症スペクトラム・AD/HD…~支援の現場で問われていること~」寺山壽美子氏(日本子どもソーシャルワーク協会理事長、ソーシャルワーカー)、④「自閉症スペクトラム~関係性の視点から考える~」高岡健氏(岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター・発達精神医学研究所長、児童精神科医)申込方法 申込書を電話・メールにて申請、又は下記ホームページより申込書をダウンロードし、郵送、FAX、メールにて申込 申込・問合せ先 日本子どもソーシャルワーク協会〒157-0066 世田谷区成城2-29-12
・03(5727)2133 03(3416)6994
http://www.jcsw.jp/
swkoza@jcsw.jp

キーボードを使わない
IT講習会パソコン再発見

日時 9月28日12時50分~16時10分/10月1日10時10分~14時25分 場所 ばんゆうクラブ 定員 各12名参加費 無料(教材・事務費各1,200円) 内容 テレビ電話、クラウド、SNS等の紹介 申込方法 電話にて申込 申込・問合せ先 インターネットと明日の福祉を考える市民の会
・03(6672)7012
http://npo-it.jp

パリアン公開講演会
ひとり暮らしでも
最期まで安心して
家で過ごすには

申込締切 9月30日 日時 10月7日18時半~20時場所 すみだリバーサイドホール 定員 300名先着順 参加費 無料 内容 「おひとりさまでも家で死にたい!」上野千鶴子氏(社会学者、立命館大学特別招聘教授、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)、「『独り身』は明日の我が身」川越厚氏(医療法人社団パリアン理事長、クリニック川越院長) 申込方法 所定の申込書をFAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 (事務局)ボランティアグループパリアン
・03(5669)8302 03(5669)8310
http://www.pallium.co.jp/

NHKハートフォーラム
摂食障害
100人100色の『回復』

日時 10月2日13時~16時(開場12時半) 場所 政策研究大学院大学内想海樓ホール 定員 300人先着順 参加費 無料 内容 「NEWS!整いつつある支援体制」鈴木眞理氏(内科医、日本摂食障害協会理事)、「カウンセリングから見えてきた本人と家族の関係」信田さよ子氏(臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長)、摂食障害の当事者2名による講演、パネルディスカッション「それぞれの“成長”への道」〈パネリスト〉鶴田桃エ氏(摂食障害自助グループNABA代表)、鈴木眞理氏、信田さよ子氏、摂食障害の当事者2名 申込方法 はがき、FAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 NHK厚生文化事業団「摂食障害 東京フォーラム」係 〒150-0041 渋谷区神南1-4-1第七共同ビル
・03(3476)5955(平日10時~18時)
03(3476)5956

社会福祉実践家のための
臨床理論・技術研修会
ソーシャルワーカーの
実践力の活性化

日時 10月15日10時~16時半 場所 明治学院大学白金キャンパス2号館2201教室定員 50名 参加対象 現在社会福祉の諸領域にて、実践活動を行っている方 参加費 3,000円 内容 全体ワークショップ:〈講師〉福山和女氏(ルーテル学院大学名誉教授)、ネットワーク懇談会 申込方法 メール、又はFAXにて申込 申込・問合せ先 明治学院大学社会学部付属研究所 ・03(5421)5204・5205
03(5421)5205
issw@soc.meijigakuin.ac.jp

発達協会 秋のセミナー

日時 10月22日、23日、29日、30日、11月5日、6日各日10時15分~16時20分 場所 東京ファッションタウンビル東館9階研修室 定員 35名~250名 参加費各9,050円(会員8,220円) 内容 発達障害に関する10テーマのセミナー 申込方法 電話、FAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 発達協会
・03(3903)3800 03(3903)3836
http://www.hattatsu.or.jp

その他

エイブル・
アート・アワード2016

申込締切 9月30日必着 応募資格 ①画材支援の部:障害のある人で、創作活動を行なっている、行おうとしている個人又はグループ、②展示会支援の部:障害のある人で、創作活動を行っている個人、③小さなアトリエ支援の部:障害のある人が参加・活動できるアトリエ、個人や有志の運営するアトリエ 内容 ①画材提供、②個展の開催支援、③活動費提供申込方法 所定の応募票に必要資料を添付し、郵送にて申込申込・問合せ先 「エイブル・アート・アワード2016事務局」〒101-0021 千代田区外神田6-11-14アーツ千代田3331#208 ・03(5812)4622
http://www.ableart.org/

第2回施設見学会

申込締切 10月11日 日時 11月9日13時10分~16時半 場所 社会福祉法人にじの会 大沢にじの里(施設入所・生活介護)、未来工房にじ(就労継続支援B型) 定員 20名先着順 参加対象障がい者福祉施設従事者・施設長、障がい者福祉を担っている方、また関心のある方 参加費 無料(交通費は参加者負担)内容 施設見学、講話〈講師〉石崎優仁氏(にじの会理事長)申込方法 下記ホームページより申込用紙をダウンロードし、FAX又はメールにて申込 申込・問合せ先 愛恵福祉支援財団
・03(5961)9711 03(5961)9712
loveandgrace@aikei-wf.or.jp

国際福祉機器展
H.C.R.2016

日時 10月12日~14日10時~17時 場所 東京ビックサイト 参加費 無料・登録制(一部プログラム有料)内容 17か国1地域の福祉機器の総合展示等 申込方法下記ホームページにて事前申込、又は当日会場にて入場登録 申込・問合せ先 H.C.R.2016事務局(保健福祉広報協会)
・03(3580)3052
http://www.hcr.or.jp/

 

 

【くらし】

約30年間
受入れ続けて

「母と子の自然教室」で
ひとり親家庭の母子を
約30年にわたり受入れ
続けてきた民宿のお父さん
樋口さん、松崎さん、阿部さんに
お話をうかがいました。

母と子の自然教室
三菱商事(株)の
社会貢献事業の一つとして実施する
ひとり親家庭むけの
キャンププログラム →関連記事P6掲載

●家族総出で迎える
樋口さん 自然教室に合わせて普段は東京で働く息子も手伝いに来ていて、家族総出で迎えています。
昔のひとり親家庭は、一つひとつの情報を得ることが今より大変だった印象があります。今は、携帯電話やパソコンがあるので、自分で情報が得られるお母さんが増えたと思います。普段の民宿ではスキー客やスポーツをする小学生などの団体が多いのですが、自然教室の受入れは、それとは全然違います。一般のお客さんは、夕方到着して、夕食、お風呂。そしてその後、部屋に入ってしまいます。朝も8時頃には目的の場所へでかけて行きます。それに比べて、自然教室では一日中一緒という感じ。到着した日は緊張した様子の参加者も、次の朝からはリラックスして過ごし、2泊して帰る日には「来てよかった」と、本当の自分の故郷みたいに感じてくれます。
出会ってきた子どもはいろんな子がいます。中には、障子をすべて破いた子、トイレの便器にスリッパを詰まらせた子、水漏れをおこし非常ベルを鳴らした子……。ただ、ただ困った経験もあります。そんな時は、本部の人も真剣に子どもを叱りました。
●人と触れ合える貴重な機会
松崎さん 毎回参加者が変わりながらも、社員が汗を流しこの自然教室を継続していく、その想いを私たちも感じながらやっています。初めての社員ボランティアへの作業の指導や段取りや片づけなど、フォロー役みたいな感じかな。今回の自然教室では3軒の民宿に、民宿ボランティアとして社員やOB社員が来て食事の配膳などを手伝っています。
この場所で自然教室を行って32年。1回目の開催時には生まれていなかったボランティアもいるのが感慨深いです。32年間なんて一昔前。生活も変わる中、夏の暑さの中で熱中症になるなど、汗をかいての体温調整が難しい子も増えた印象があります。
昔、子どもが夜中に宿を抜け出し、みんなで探したことがあります。子ども達は、生活や食事に恵まれないのではなく、人との触れ合いに恵まれていないのではないかと思います。いろんな人に叱られたり、褒められたりしながら、落ち着きがなかった子が、帰るころには落ち着いていることもよくあります。
●受入れ民宿のチームワーク
阿部さん 昭和60年に自然教室の場所として声をかけていただきました。取組んでみないとわからないが、なんとかやれるのではないかと受入れをはじめました。12軒の民宿で受入れをスタートしましたが、代替わりなどで今は8軒です。”夏になれば自然教室“と恒例行事になっています。元々は商売敵でもあり、民宿同士のチームワークも、最初はなかなかうまくいきませんでした。村の中には約35軒民宿がある中、どのように受入れ先を決めるか迷いましたが、山に近い立地の12軒ではじめることにしました。村の中の活動単位とは違いますが、隣同士で連携できて結果的によい決断になりました。チームワークのコツは「公平」。食事のメニューを統一したり、一緒にできることは協力したり、差がないようにしています。自然教室の時期にちょうど、ひまわりの花が咲くように種をまいたり、子どもが歩きやすいように山道の草を刈って、今年もまたみなさんを迎えています。

 

 

【本】

NEW   ふくしのしごとが
わかる本[改訂第6版]

●福祉職場への就職をめざしている方を対象に、福祉の仕事にはどのようなものがあり、仕事をする上でどのような資格や要件が必要なのか、就職活動をどのように進めたらよいのかについてまとめたものです。就職活動の実際や、就職に関わる情報源等も紹介しています。
◆規格  B5判/108頁 ◆発売日 2016.09.06
◆定価  648円 (税込み)


改正社会福祉法資料集
【第2集】

●本資料集は、平成28年6月20日付にて厚生労働省社会・援護局福祉基盤課から発出された事務連絡をまとめたものです。
◆規格  A4判/78頁 ◆発売日 2016.07.08
◆定価  540円 (税込み)


保育所待機児問題への対応
実践の手引き

●本書では、保育所待機児の問題が深刻化する中で、東京都内及び近郊の待機児対応に関する具体的な事例や取組みの工夫をまとめました。東社協「保育所待機児問題対策プロジェクト」の成果です。
◆規格  B5判/154頁 ◆発売日 2012.04.04
◆定価  1,028円 (税込み)

【表紙】

社会福祉NOW

寄りあってともに生きる家
東京の多様な住まい方

トピックス
●社会福祉法人のあり方を考える
●でたでたDATA
「保活」で負担を感じることは
「育児休業の不本意な短縮・延長」が34.8%

連載 地域の課題解決力を高める⑥
●豊かな自然の中で受入れられ
人とかかわる楽しさを体験する
三菱商事株式会社 母と子の自然教室

福祉のおしごと通信
●社会福祉法人 村山苑
救護施設 さつき荘
援助員 北澤美奈さん

 

新潟県
南魚沼市 樋口さん夫婦

山麓の自然に囲まれての農家の生活は、
実りの喜びも冬の厳しさも生活の全てとして受け止めてきた。
その穏やかな笑顔に包まれた時。肩の力はスッと抜け、
僕の心の根は自然のひとつに変わる。

 

 

【NOW】

寄りあって
ともに生きる家

東京の多様な住まい方

私たちにとって、
安らぎ・くつろぎの場として
欠かせない住まい。
今号では
大都市東京における
多様な住まい方として、
福祉的視点をあわせ持つ
「寄りあってともに生きる家」を
紹介します。

東京は進学、就職等のライフステージの変化等をきっかけに、毎年多くの転入・転出があります。
そのような中、ひとつの住まいに複数の他人が寄りあい暮らすシェアハウスが若者を中心に増えています。そこでは家族のかたちにかかわらず、人々がともに住まい、住まいづくりに参加することで、コミュニティの再生や、さまざまな住まい方を実現するための可能性が広がってきています。
高齢者と大学生のホームシェア
NPO法人 街ing本郷

地域に住むさまざまな人をまきこみ、文京区本郷地区のまちづくりをすすめているNPO法人 街ing本郷(マッチングほんごう)が行う「ひとつ屋根の下プロジェクト」は、平成22年より地域の空きアパートを活用する「書生プロジェクト」がきっかけとなり始まりました。文京区内の大学に通う学生が地域活動への参加を条件に、区内に住むシニア宅の空き部屋を3万円ほどの安い賃料で借りてともに住まうというものです。シニアと大学生は自分たちで共生のルールを決めます。具体的には一緒にご飯を食べて団欒する共通の時間を持ったり、地域の行事や清掃等の手伝いにともに参加するなどです。
街ing本郷は、面談や参加者の募集、学生とシニアのマッチング部分を担っています。現在1組のシニアと大学生がともに暮らしています。また、別のシニアと大学生それぞれ2名ずつがホームシェアを希望し、共生の準備をしています。
本郷の商店街で鮮魚店を営みながら法人の代表理事を務める長谷川大(は せ がわ だい)さんは、地域のひとり暮らしシニアが増加する一方で、まちづくりの参加者や高齢者を見守る担い手が減っていることが地域課題のひとつであると感じていました。そこで、多くの大学がある文京区の特性を活かし、大学のそばに安い賃料で住みたい学生のニーズ・まちづくりの担い手不足という地域のニーズと、家族が独立して空き部屋が増えているシニアの住まい(=地域資源)をむすびつけてみようと考えました。
長谷川さんは、「以前、体調を崩して倒れてしまった家主を、学生が見つけて搬送し、一命をとりとめたことがあった。誰かが同じ家にいてくれるだけで、こんなこともありうるのかと驚いた」と話します。
街ing本郷の取組みが広まるにつれ、一緒に住まわなくても、まちづくりに興味がある大学生、若者と交流を持ちたいシニアや、「地域のために何かしたい」という住民が長谷川さんのもとに集まってきてくれるようになりました。また、民生児童委員から児童養護施設退所者の受入れについて相談を受けたり、多世代共生連絡協議会として、行政、文京区社協、住民団体、学識経験者、福祉事業者など関係機関とのつながりが生まれています。
障がいのある人もない人も
安心して暮らせる家をつくる
NPO法人ぱれっと

NPO法人ぱれっとが平成22年に渋谷区東に設立した「ぱれっとの家 いこっと(以下、いこっと)」は、知的障害のある方とない方がともに暮らす家です。福祉施設ではないので介助者はいません。一人ひとりが個室を持ち、共用のキッチンとリビングがあります。家賃は6・2~6・8万円で、「ぱれっと」の趣旨に賛同でき、就労していることが入居の条件です。
現在、知的障害がある方3名と、ない方3名がともに暮らしています。年齢層は30代が中心です。月1度の入居者ミーティングでは、どんな暮らしがしたいかを話してお互いをよく知り、共用部分の使い方などのルール決めや、備品係・会計係などの役割分担等、よりよく暮らすために、自分たちで住まい方をつくっています。
NPO法人ぱれっと・ぱれっとインターナショナル・ジャパン代表の谷口奈保子さんは「一流企業に勤めているけれど包丁にさわったことがない方がいて、料理が得意な他の入居者に教わっている。そのような入居者をみていて、障害がある・ないにかかわらず、環境の大切さを実感する」と話します。他にも、誰かとともに住むという環境によって、コミュニケーションが苦手な方が人とのかかわりを少しずつ積み重ねていけたこと、ゴミ出しなどの生活習慣が身についていったこと、係などの役割を任されることが自信になり、自信が笑顔につながっていくところなどをたくさん見てきました。
新しい「ぱれっと」の建物を建てる際、障害のある方が出入りすることを伝えると近隣住民から反対の声があがったと谷口さんは言います。そして「障害のある方が外に出て行かなければ、地域住民はそのような方が地域にいることや、手の差し伸べ方もわからないまま。人が多いこの地域で障害のある方と直接触れ合うことはとても大切なこと。『いこっと』で障害のある方が地域につながる環境を整え、彼らも社会の中で生きていることを地域で暮らす方々に知ってほしい。そして同じような取組みがもっと広がっていってほしい。障害のある人が社会や地域につながっていくことで、彼らの住まい方やはたらき方、遊び方の選択肢がもっと増えていくはず」と話します。
若者たちがどんな家庭状況でも、
学びの目標を達成できるように
NPO法人 学生支援ハウス「ようこそ」

北区にある一軒家。ここは、NPO法人 学生支援ハウスようこそが築60年の空き家をリフォームし、平成28年4月にオープンしたシェアハウスです。1階にはキッチンと共用のリビングと浴室、スタッフルーム、2階には4畳半の個室が5つあります。
児童養護施設を退所後、進学を選んだ若者は、奨学金を受けていても、家賃や生活費、学生生活を維持するための費用などをアルバイトをして捻出しなければなりません。そして学業とアルバイトの両立が困難になった末に、誰にも頼れずに中退に追い込まれてしまう若者たちがいます。そういった過酷な状況の若者たちの学生生活を卒業まで見守り、サポートしようと、立教大学名誉教授の庄司洋子さんを中心に、学識経験者や福祉関係の専門職らが集まり、オープンに至りました。
入居条件は学校に籍がある女性で、朝夕の食事・光熱水通信費込みの利用料5万円が払えることです。女子栄養大学専任講師で、ようこそ事務局次長の深田耕一郎さんは、入居条件が女性である理由について「生活困窮に陥ったとき、より危険な状況に置かれやすいことから、まずは女性から支援していくことにした」と話します。
現在4名の学生が入居しています。アルバイトのために朝早く出かける学生もいれば、夜遅く帰ってくる学生もいます。ホワイトボードにハウスを出る時間と帰宅時間、夕飯の有無を書くこと、門限は0時で、遅くなるときは連絡することがルールです。ようこそには、ハウスアテンダントと呼ばれるスタッフが夕方から朝まで泊まり込みで常駐しています。児童養護施設や母子生活支援施設で長く働いていた経験があり、週5日、入居学生の食事作りや見守りをしているハウスアテンダントの木幡万起子さんは「学生たちにとって自分が帰れる家があって、『おかえり』と待っていてくれる大人がいることは大切なこと。『病気になったとき、そばに人がいてくれてありがたかった』と学生たちからの声がある」と話します。学生たちの生活時間はそれぞれですが、木幡さんはいつも帰ってくる学生たちの表情や様子を気にかけています。木幡さんのように信頼できる大人がいつも家にいて見守ってくれていること、ちょうどよい距離感で接することで、学生は「私は大切にされている」「ここは安全な場所だ」と感じることができるのです。
深田さんは「施設退所後の若者たちへの就学支援は少しずつ広がってきたところ。ここを就学支援型のモデルとして発信していきたい。その際には、ハウスアテンダントの存在や役割の大切さをしっかりと伝えていきたい」と話します。
●    ●    ●
福祉の視点をもった住まいとして、生きづらさを抱えた方の多様化・複雑化したニーズへ対応するための住まい支援が取組まれています。私たちは、地域の一員として、どこで・誰と・どのように生きていくかを選び、自分たちで住まい方をつくっていくことができるのです。


代表理事の長谷川さんは
老舗鮮魚店
「魚よし」の店主

「人の気配があるとやっぱりいいね」
「若者にちょっとしたことを頼めるから
助かる」とシニアからの声

ここで得た信頼関係と
経験は自信につながり、
「考え方が変わった!」と話す
入居者もいます

ハウスアテンダントの
木幡さん

 

 

【トピックス】

社会福祉法人のあり方を
考える

8.6
日本
ソーシャルワーカー協会
研修会

特定非営利活動法人「日本ソーシャルワーカー協会」主催の研修会「福祉問題の検証『社会福祉法改正と社会福祉法人の在り方を考える』」が8月6日に大正大学で開催され、4名の発言者がそれぞれの立場から発題しました。
初めに、政策担当者の立場から、厚生労働省社会・援護局福祉基盤課長の石垣健彦さんが法改正について説明し、社会福祉法人による福祉サービスを提供する責務は「社会福祉法人本来の役割であり、各法人が創意工夫して取組むことが大事である」と話しました。
社会福祉法人そのものが
問われている
次に、障害者福祉分野の立場から、全国社会福祉法人経営者協議会障害福祉事業経営委員会委員長の久木元司さんより発言がありました。
今回の法改正を前向きに捉えていきたいとし、「福祉人材確保の促進の一環として、社会福祉施設職員等退職共済制度が見直され、障害者総合支援法等に関する施設・事業について、他の事業主体とのイコールフッティングの観点から、公費助成が廃止された。人材確保・人材育成にもかかわってくる」と指摘しました。また、内部留保の問題をはじめとする社会福祉法人への批判は、個々の社会福祉事業ではなく、社会福祉法人の経営そのものが問われていると強調した上で、「これまでにやってきたことが十分に理解されていない。情報公開が不十分であった」と指摘しました。
そして、「社会福祉法人は地域における公益的な取組みを主体的に自主的に取組むべき」とし、「財源や人材の少ない小規模法人でも相互に協力することで大きな事業となる。資金を供出するだけでなく、事業等の主体になることが必要である」と話しました。また、ガバナンスの強化については、「評議員会が必置となったので、いろいろな人の声を聴く場として設けることで、関係機関の連携もすすめられるようになる。財務規律の強化では地域のニーズを組み入れることが大切で、地域のコーディネート力・マネジメント力が試されるのでソーシャルワーカーの出番となる。人材の育成が大切」と話しました。
社会福祉制度改革の意義
続いて、保育分野の立場から、全国社会福祉法人経営者協議会保育事業経営委員会委員長の宮田裕司さんより発言がありました。
国の一般会計歳出と税収の推移、人口統計予測などから厳しい財政状況と都市化、過疎化がすすみ、福祉需要も措置の時代と違い「普遍化した多くの従来型援助ニーズと、排除・摩擦・孤立等、生活が困難になった人たちの新たな援助ニーズの二極化となった」と説明し、制度対応が困難なニーズについて「ソーシャルワークが必要」と話しました。
また、全国15か所で都道府県域における社会福祉法人等の連携による公益的取組みが実施されており、平成28年度中に更に27か所で取組みが予定されている状況を説明しました。地域における公益的な取組みの責務については「行っていることを『見える化』『見せる化』することが必要」とし、社会福祉法人の財務規律の強化における承認社会福祉充実計画の策定の意義は、「社会福祉法人の利益は全て、社会福祉事業や公益事業に充てられる将来のコストであることの『見せる化』である」と話しました。
そして、保育事業経営法人の要望事項として、「措置費を含む運営費等の使途制限緩和、事務体制の整備・職員配置、法人本部機能強化、設置法人における会計監査人設置費用」を挙げました。
社会福祉法人が担うべき領域
最後に「社会福祉法の改正と社会福祉法人の在り方を考える~理論的考察と課題」と題して、研究者の立場から日本社会事業大学准教授の村田文世さんより発言がありました。
「①誰に、②どのような能力(方法)を以って、③何を提供するか」という生存領域が「事業ドメイン」であると説明した上で、「社会福祉法人には3つの事業ドメインがある」と説明しました。第1のドメインは普遍的に市民を対象に、社会福祉事業として市民生活を行使するための一般的なサービス。第2のドメインは市場原理になじまない個別化、複雑化した低所得の人等を対象に、社会福祉事業や地域公益事業としての一般的なサービスと、上乗せ・横だしサービス。第3のドメインは生活困難、引きこもり、虐待など『新しい社会的リスク』を抱える人たちに地域公益事業による見守り、寄り添い支援やアウトリーチを含む個別支援などのサービス。そして、社会福祉法人には、本来の先駆性や開拓性を駆使した、公共性の高い法定外の事業や地域貢献が求められ、とりわけ重要となるのが、組織の使命に基づく積極的な事業展開が期待される「第3の事業ドメイン」で、「第3」から「第2」「第1」へ押し上げソーシャルアクションにつなげていくことが重要であることを説明しました。その上で、「社会福祉法人は施設利用者のみではなく、地域の在宅者・家族を含めた社会的要援護者、そして地域の問題に福祉的な視点から解決を担う一般市民にまで拡大してドメインを捉え直すことが重要になる」と話しました。
さらに村田さんは、「今回の法改正では、社会福祉充実計画を行政が承認する。それにより地域のニーズを把握することができ、行政施策・計画に反映できるチャンスとなる。それは行政と社会福祉法人の新しい対等な協働関係を構築できるかの試金石になりうる。また、社会福祉法人の地域貢献活動は、分権型協働社会に向けた”仕掛け水“として多様なサービス組織との連携や住民参加を創出し、住民自治の呼び水となる可能性を含む。社会福祉法人が地域資源を生かして地域循環型社会をめざしていくことが必要であり、先駆性・開拓性を人々の生活・暮らしを支える地域再生の延長上で包括的に捉えることが重要だ」と話しました。

 

 

【データ】

「保活」で負担を感じることは
「育児休業の不本意な短縮・延長」が34.8%
厚生労働省「『保活』の実態に関する調査結果」

厚生労働省は7月28日、子どもを認可保育園等に入れるために保護者が行う活動である「保活」の実態に関する調査結果を公表しました。「待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について」(3月28日)に基づき、初めて行われた調査です。政令指定都市及び平成27年4月1日現在で待機児童が50人以上いる区市町村で、本年4月入園に向けて「保活」を行った保護者を対象にホームページでアンケートを取り、5,512人から得た回答をまとめています。
「保活」で苦労や負担を感じた点について、利用時期を早めるまたは遅らせるため、希望とおりの育児休業を取得できなかったと答えた人が合計34.8%、また、就労条件を変えた人が14.1%いました(表)。また、「保活」の結果、保育施設を利用できなかった人のうち8%は、復職を諦めて育児に専念したと回答しています。「保活」が保護者の就労状況に少なからず影響していることが伺えます。
また、7月26日に厚生労働省が公表した「平成27年度雇用均等基本調査」によると、平成26年4月1日から27年3月31日までの1年間に育児休業を終了し復職予定であった女性のうち、実際には退職した女性の割合は7.2%、男性は0.1%でした。平成24年度の前回調査より女性は3ポイント、男性は0.3ポイント下がっていますが、復職予定が叶わず退職している人が一定数います。
個々が希望するライフコースを選択できるよう、育児休業取得や待機児童解消に向け、社会全体による一層の取組みが求められています。

表  『保活』で苦労や負担を感じた点(複数回答可)
  厚生労働省:「保活」の実態に関する調査の結果

 

 

【マンスリー】2016年7月26日~8月25日

台風9号、10号により
福祉施設にも被害

●8月9日に関東地方に接近した「平成28年台風9号」の影響で、西多摩地域を中心に11の区市町村で避難勧告が発令された。複数の地域で住宅の床上浸水や土砂災害の被害が発生し、青梅市の高齢者福祉施設でも床上浸水の被害が出た。
8月30日に岩手県に上陸した「平成28年台風10号」では、北海道・東北地方で甚大な被害がもたらされ複数の社会福祉施設でも被害が出ている。
(8/9・8/30)
●岩手県社会福祉協議会「台風10号に伴う岩手県内社会福祉施設被害状況」(随時更新)
http://www.iwate-shakyo.or.jp/

●児童福祉法改正関連の検討会が開催
●厚生労働省では、平成28年5月27日に成立した「児童福祉法等の一部を改正する法律」等を踏まえ、新たな社会的養育のあり方、児童相談所等の専門性の強化及び市区町村の支援業務のあり方等の検討を行うため、「新たな社会的養育の在り方に関する検討会」、「子ども家庭福祉人材の専門性確保ワーキンググループ」、「市区町村の支援業務のあり方に関する検討ワーキンググループ」がそれぞれ開催された。         (7/22)
●特別養子縁組が増加の傾向
●厚生労働省によると、虐待など実親の養育が難しい場合に、乳幼児が血縁のない夫婦と法律上の親子となる特別養子縁組について、平成27年は544件(速報値)成立しており、過去10年で最多であることがわかった。       (7/25)
●渋谷区がLINEと自治体として初の協定締結
●渋谷区と対話アプリ大手のLINE株式会社は、子育て支援サービスなどで連携する協定を結んだ。年度内にも妊婦や未就学児を持つ親にLINEで健診や予防接種を案内したり、自宅からLINEを通じて気軽に行政サービスに関する相談ができる環境づくりをめざす。           (8/3)
●児童虐待10万件を超える
●厚生労働省は、児童虐待相談対応件数(速報値)を公表した。全国208か所の児童相談所が平成27年度に対応した児童虐待は10万3,260件(速報値)ではじめて10万件を超えた。警察からの通告増加が要因の一つと考えられる。  (8/4)
●介護人材の離職者の7割以上が勤務年数3年未満
●平成27年度の介護労働者の離職率が16.5%だったことが、介護労働安定センターが公表した調査でわかった。離職者の7割以上が勤務年数3年未満。                (8/5)
●相模原市の障害者施設殺傷事件で検討チームを設置
●7月26日に神奈川県相模原市で発生した障害者施設での殺傷事件を受け、厚生労働省は事件の検証及び再発防止策検討チームを設置した。秋ごろに再発防止策をとりまとめる。    (8/10)

 

 

【連載】

豊かな自然の中で
受入れられ
人とかかわる
楽しさを体験する

「母と子の自然教室」は
ひとり親家庭の母子を招待して実施する
2泊3日のキャンププログラムで、
三菱商事株式会社が社会貢献活動の一環として実施しています。
新潟県の豊かな里山がある村で、社員ボランティアや民宿の方と、
山歩きや水遊びなど自然の中でおもいきり遊ぶ体験は、
人とかかわる楽しさを知り、
自分の存在を受けとめてもらう
経験にもつながっています。

新潟県の豊かな里山がある村では、毎年、「母と子の自然教室」に合わせてひまわりの花をきれいに咲かせ、ひとり親家庭の母子を迎えています。

母と子の時間も大切に
子どもの成長や新たな一面に気づく
自然教室は、「都会の生活では味わうことのできない豊かな自然の中での遊びや生活を通して、人と人そして母と子の心の触れ合いや自然の素晴らしさを肌で感じて欲しい」という願いから生まれた三菱商事の社会貢献活動の一つで、今年43年目を迎えます。各期、ひとり親世帯の母子(子どもは小学生に限る)を約50世帯招待しています。また、東京YMCAのキャンプディレクターや社会福祉協議会、福祉施設職員等が相談員として参加しています。
相談員として初めて自然教室に参加した母子生活支援施設「ハイツ尾竹」職員の深谷真人さんは、「見るもの体験するもの全てが良い経験。道には蛍がいて、竹を割って水鉄砲をつくり、思う存分水遊びする。子どもも大人も良い表情をしている」と普段出来ない経験を楽しむ参加者の姿が印象的だと話します。
フルタイムで働く母親も多く、普段は仕事と家事で忙しい毎日ですが、自然教室では、母と子で同じ体験をし、久しぶりにゆっくり過ごす時間が持てています。また、苦手な食材をみんなと同じ食卓で頑張って食べる姿、徐々に親から離れて子ども同士の輪の中に入っていく姿など、子どもの成長を感じたり、新たな一面に気づく機会にもなっています。過去の参加者からは、「母親同士でずっと身の上話をし合った。それまでは子どもやまわりに対して負い目を感じていた。でも他の母親たちのたくましさをみてものすごく勇気をもらった」との声がありました。「ひとり親家庭だから」と他の家庭との違いを意識するのではなく、ありのままの自分を見せられ、想いを共有できる時間にもなっています。

社員が汗を流し、
継続する活動
自然教室が開始されたのは、昭和49年。「企業は社会の一員として社会貢献事業を積極的に行うべきで、そのための経費は企業が社会で存続するための社会的経費(ソーシャルコスト)として、利益を得る前に負担しなければならない」との認識のもと、昭和48年に三菱商事に「社会環境室」が設立されました。社員が「自発的に参加して汗を流すとともに、継続して活動に取組むこと」を重視しています。
自然教室に参加した社員からは、「お母さんたちからは人間力を、子どもたちからは純粋さをもらった。人とのかかわりがこんなにパワーを生むなんて」、「『もっと楽しませられる』との思いから参加し続けている。特に子どもたちには『こんなに楽しいことがあるんだ』と思ってもらいたい」などの声が聞かれます。毎年、7~8月の実施にむけて、4月上旬にグループ会社を含めた全社員から約40名のボランティアを募ります。所属や役職、年齢はさまざまですが、参加経験のある上司や同僚の勧めが参加のきっかけになったという方が多くいます。

人が喜んでくれる喜び
社員ボランティアは、本番を迎えるまでに4~5回程度のミーティングを行います。その中には、1泊2日の現地トレーニングや、障害児やDVについての講習会も含まれます。
今年初めて参加した”かしゅー“さんは、中学から大学まで子どもに関わるボランティアをしてきた経験があり、社会人になっても続けたいと思っていたところ、OJT担当者から自然教室を薦められました。自然教室がきっかけで、子どもが将来自立できるための支援の必要性を感じ、「母子生活支援施設利用者の現状に関心をもち理解を深めることが必要」と言います。
2回目の参加となる”すーも“さんは、所属先の上司の推薦で、子どもと触れ合えることに関心を持ち参加しました。「子どもやお母さんだけでなく、裏方の仕事や新人のインストラクターを助けたいと思い2度目の参加を決めた。自然教室がきっかけで母子家庭の生活状況に関心を持った」と言います。
そして、4回目の参加となる”さらいぇ“さんは、以前から自然教室のことは認識していましたが、「自ら参加しようと思ったのは、上司の薦めと東日本大震災がきっかけだった」と言います。あるボランティアスタッフの「人に何かを行い、その人が喜んでくれることに喜びを感じる」という言葉に大いに賛同し継続的に参加しています。また、自然教室には障害のある子どもも参加することから関連書籍を読んだ際に、介護福祉士の現状を知る機会がありました。障害や高齢者福祉分野の現在の課題など、社会的課題への関心も拡がっています。

人とかかわる楽しさを
日常にも活かす
2泊3日を終えて帰るころには、民宿のお父さん、お母さんとの別れを惜しむ姿も見られます。30年以上にわたってたくさんの母子を受入れてきた民宿では、自然にその存在を受とめてくれます。短い期間ではありますが、普段の日常生活から離れた場で、さまざまな立場の方と沢山の経験や感情を共有し、母も子も自分らしく過ごします。
自然教室への参加は、各世帯一回なので毎年一期一会の関係です。しかし、「私は○○旅館で、リーダーは□□だったよ」と社員ボランティアを含め、同じ期間同じ民宿で生活した仲間同士の絆は、それぞれが日常に戻った後も続きます。連絡を取り合い、「一緒にバーベキューをした」、「子ども達だけで会った」などの報告をもらうこともあります。また、社員ボランティアにも声がかかり、一緒に楽しむこともあります。
同じ状況の仲間とつながることで得られるエネルギー、そして、自然教室で経験する人とかかわる楽しさ、ありのままの自分を受けとめてもらう経験は、今後のさまざまな人間関係の基礎となる他者への信頼感にもつながります。母と子の自然教室では、”もっと楽しませたい“と全力で楽しませてくれる社員ボランティアの熱い思いに支えられ、その瞬間の親子の笑顔だけでなく、これから先、それぞれが日常に戻った後に必要な原動力が得られる機会になっているのかもしれません。


三菱商事株式会社
母と子の自然教室

三菱商事の社会貢献事業の一つとして、
昭和49年(1974年)に開始。
東京・神奈川・千葉・埼玉のひとり親家庭の
母親と子どもを招待して行う2泊3日×2期のプログラム。
子どもには大自然の中で思いきり遊んでもらい、
母親同士のネットワークづくりやひとり親家庭ゆえの
悩みや課題を専門家に相談したり、
することを目的としている。
お互いの距離を縮めたいという思いから
社員ボランティアも参加者もお互いを
キャンプネームで呼び合う。


キャンプネーム
“ふっかー”こと
ハイツ尾竹職員の
深谷真人さん


母親が集い、郷土料理の試食や、
ひとり親に関する制度の情報提供も受けられる


初めて参加した
“かしゅー”さん

2回目の参加となる
“すーも”さん

4回目の参加となる
“さらいぇ”さん

大人も子どもも思いきり水遊び

子ども同士の関係も深まります

 

 

【発】

第1回「はたらくサポートとうきょう」
事業説明会を開催しました

9月21日(水)に設立を予定している東京都地域公益活動推進協議会(以下、推進協議会)は、①各法人の取組み、②地域(区市町村域)の連携による取組み、③広域(東京都全域)の連携による取組みの三層の取組みにより、地域公益活動を実施していく予定です。推進協議会の設立に先立ち、広域(東京都全域)の連携による取組みとして実施する「はたらくサポートとうきょう(中間的就労推進事業)」の内容をご理解いただくため、説明会を開催しました。
特別養護老人ホーム、保育園、障害分野の各事業所、社会福祉協議会、法人本部等、さまざまなご所属から81名の方の参加があり、会場は満員となる状況でした。
はじめに、地域公益活動が求められる背景と推進協議会の取組みについて、広域連携事業推進プロジェクト委員長である、社会福祉法人大三島育徳会常務理事の田中雅英さんより説明がありました。田中さんは、これまでも社会福祉法人は地域でさまざまな取組みを行ってきたにもかかわらず、その取組みや存在が認知されていないことに触れ、可視化することの重要性と、そのためには、従来とは異なり「連携」して取組んでいくことが重要と訴えました。
続いて、東社協事務局から、「はたらくサポートとうきょう」の事業内容を説明しました。「はたらくサポートとうきょう」は、はたらきたいけれどはたらきにくいすべての人に対して、その人に合わせたはたらき方を考え、はたらく場を提供し、支え、共にはたらくことをめざして、取組みます。社会福祉法人の事業所は、「はたらく場」を提供し、相談支援機関と連携のもと、「はたらく人」を支援するもので、社会福祉法人をバックアップするため、研修会や連絡会、また、マッチングのための情報提供等を予定しています。労働という意味のほか、社会参加、定期的に通うこと、居場所があることなど、広い意味で「はたらく」ことを捉え、人を支援することを専門とする社会福祉法人だからこそできる方法で支えていこうと訴えました。
◆都内で先駆的に中間的就労の受入れに取組む社会福祉法人フロンティアの事例発表
都内で生活困窮者自立支援制度の就労訓練事業所として認定を受けて、中間的就労の受入れを行っている法人として、社会福祉法人フロンティアの藤井薫さん、相澤和彦さん、漆原美智子さんから事例発表がありました。
フロンティアでは、平成25年度から「プチお仕事支援~中間的就労の受入れ~」を企画し、試行錯誤で取組んできたと言います。法人内で検討してきた経緯とともに、東京都や事業所がある豊島区の担当者との連携のもとで進めてきた経緯を報告しました。特に相談支援機関との連携の重要性や、法人内で理解者を増やしていくことの大切さを強調しました。また、現在、法人内の事業所で窓ふきや浴室の清掃、余暇活動の支援の補助等により中間的就労の受入れに取組む状況などが伝えられました。
3つの説明の後、質疑応答がすすめられました。例えば、最低賃金以下の手当の金額、業務の切り出しの状況、就労支援担当者の関わり方と業務量、中間的就労を必要としている人の状況、法人としての参加の仕方など、さまざまな角度から質問をいただきました。
「はたらくサポートとうきょう事業説明会」は、10月6日(木)にも、同じ内容で実施する予定です。
多くの方のお申し込みをお待ちしております。
詳細は左記URLをご参照ください。
http://www.tcsw.tvac.or.jp/kokenshien/koiki/hatarakusetsumeikai.html


事例発表する社会福祉法人フロンティア 事業開発検討委員会の藤井薫さん(右)と相澤和彦さん(左)

広域連携事業推進プロジェクト委員長 社会福祉法人大三島育徳会常務理事の田中雅英さんによる説明


西脇基金
チャリティーコンサート開催

西脇基金は、西脇和昭氏の遺志としてご遺族からの寄附を受け、本会に設置している基金です。
児童養護施設や里親のもとで暮らしている児童が、大学・短大・各種学校等へ進学する際の学費を支援しています。創設以来30年間で、延べ2千46人の子どもたちに給付してきましたが、給付件数の増加等により、その運用益だけでは必要な給付財源を確保することが難しくなっています。平成9年に発足した「西脇基金を支える会」では、毎年チャリティーコンサートを開催し、その収益の全てを本会にご寄附いただくことで、西脇基金の給付に充てています。
今年も9月26日(月)に、コンサートが開催されることになりました。今回はクラリネット・サックス奏者の鈴木直樹氏とスウィングエースオーケストラの方々をお招きしたジャズコンサートです。
コンサートを通じて多くの方に西脇基金の活動を知っていただければと思います。皆さまのご来場をお待ちしています。
〈2016年 西脇基金チャリティーコンサート〉
▼日時 平成28年9月26日(月)18時半~(18時開場)
▼場所 杉並公会堂 大ホール
▼入場料金 (前売り券)自由席 3千円、指定席 3千500円、(当日券)自由席 3千500円
▼出演 鈴木直樹&スウィングエースオーケストラ
▼チケットお問い合わせ・お申込み 西脇基金を支える会
TEL 03(3256)3674


NPO法人運営入門講座・
実務講座2016
―基礎から実務まで。
1か月で集中的に学べます!

東京ボランティア・市民活動センターでは、NPO法人運営入門講座・実務講座2016を開催します。使いやすい定款作成のコツ、役員の責務、企業の会計との違いなど、設立から年間運営、会計・税務・労務まで、1か月で集中的に学べる講座になっています。
▼入門講座(全5回)
第1回 10月5日(水)設立・運営と定款づくりのコツ、第2回 10月7日(金)年間運営と役員の変更、第3回 役員の役割・責任と事業に関連する法律、第4回 会計、第5回 税務
▼実務講座(全2回)
第1回 10月26日(水)経理・税務
第2回 10月28日(金)労務
▼時間 入門講座…第1回・第2回 18時半~21時(18時受付開始)、第3回~第5回 19時~21時(18時半受付開始)
実務講座…第1回・第2回 13時~17時(12時半受付開始)
▼受講料 入門講座(全5回)各回1名2千500円、実務講座(全2回)各回1名5千円
▼対象 ①NPO法人の役員・職員・会員・協力者(新任の方、歓迎)
②NPO法人の設立を検討しているグループ・個人
③NPO支援組織の役職員、専門家等
▼会場 東京ボランティア・市民活動センター 会議室AB(セントラルプラザ10階)
▼申込 参加申込書にご記入の上、FAX。ホームページからの申し込みもできます。※同一団体から複数名参加の場合も1名分ずつお申込みください。返信はいたしません。当日会場に直接お越しください。
▼申込・問合せ先 東京ボランティア・市民活動センター 〒162|0823 東京都新宿区神楽河岸1|1 セントラルプラザ10階
TEL03(3235)1171
FAX03(3235)0050
HP:http://www.tvac.or.jp/

 

 

【ゆーすけ】

神宮花火大会で
チャリティー金の寄附を
いただきました!
●東京の三大花火大会の一つである「2016神宮外苑花火大会」が8月20日(土)に行われ、本年も、神宮外苑花火大会の主催社である日刊スポーツ新聞社様から東京善意銀行にチャリティー金を贈呈いただきました。当日、メイン会場である神宮球場で、花火打ち上げ前にチャリティー金の贈呈式が執り行われました。
日刊スポーツ新聞社様からは、チャリティー金の寄附だけでなく、この神宮外苑花火大会への招待券の寄附も長年にわたりいただいています。日刊スポーツ新聞社の皆さま、ありがとうございます。

 

 

【おしごと】

異業種から転職し、救護施設で働く北澤美奈さんの
おしごとの魅力をお伝えします。

利用者と気持ちが通じ合う瞬間が
一番のよろこび

デパートの受付から救護施設へ
さつき荘は、障害や疾患で生活に困難がある方、ひどい家庭内暴力を受けて逃げてきた方、路上生活をしていた方等、さまざまな背景をもった方たちを受入れ、社会復帰や自立に向けた支援を行っています。リハビリや作業のほか、季節の行事やクラブ活動、旅行の機会もあり、体力も、強い精神力も必要になる仕事です。
利用者については年齢、性別、障害の種別等を問わないため、本当にいろいろな方がいて、マニュアル的な対応では満足していただけません。同じ利用者に対しても、昨日有効だったはたらきかけが今日も通じるとは限らないので、日々自分の支援者としての力が試されていると感じます。
私がこの仕事に就いたのは、前職のデパートでの受付の仕事がきっかけです。日々の受付業務の中で、車いすの貸し出しや視覚障害のある方と接する機会があり、その人たちを支える福祉の仕事に興味を持ちました。ですが、当時は救護施設どころか福祉のことは何も知らなくて、資格も持っていませんでした。それでも「やってみたい」という気持ちが強くなり、資格がなくても「援助員」として働けるさつき荘に就職したのです。
先輩が全力で支えてくれたから、
頑張れた
最初の頃は、利用者との意思疎通がまったくできないことに苦しみました。複数の障害や病気を抱えていたり、複雑な成育背景を持った方が多く、話しかけても無視されてしまう等、なかなか心を開いてもらえなかったのです。それまで車いすを押したこともなかったので、利用者に怪我をさせてしまったらどうしようと不安でいっぱいだったり、専門知識がない私を利用者は信頼してくれないのではないかと悩んだり、自分にこの仕事は合わないのではないかと考えたこともありました。
そんな時、周りの職員が丁寧に介助の仕方を教えてくれたり、相談に乗ってくれたことが支えになりました。わからないことがあったら何でも質問して良いよと言ってくれて、「一人じゃない」と思えたからこそ、つらい時期を乗り越えることが出来たのだと思います。
先輩に励まされつつ、返事をしてくれない利用者にも毎日挨拶をしたり、笑顔で話しかけるようにしていると、だんだん「あっ、今、通じた!」と感じる瞬間が増えてきました。まるでパズルのピースがはまるみたいに、利用者と気持ちが通いあった瞬間のよろこびが、この仕事の一番の魅力です。
救護施設のことをもっと
知ってほしい
家族や友人に救護施設で働いていることを話しても、施設のことを知っている人は皆無で、あまりぴんとこないようです。一般の人にとって福祉のイメージは「老人ホーム」や「保育園」なんですよね。もっといろいろな福祉の施設や仕事があることを、多くの人に知ってほしいと思います。
私自身、実際に働く前は福祉施設に暗いイメージを持っていました。しかし、さつき荘では、職員も利用者も明るい方が多くて、そのギャップに驚きました。たとえばアルコール依存症の方、服役歴がある方に対して、最初は「怖い」と一歩引いてしまっていたのですが、話をしてみると拍子抜けするくらいに穏やかで、おもしろい人だったりします。ケース記録等の情報だけでイメージをつくり上げて対応するのではなく、本人と直に接して感じたことも大切に、適切な支援につなげていきたいです。
自分らしい支援のあり方を模索しつつ、介護福祉士の資格取得に向けて勉強も頑張ります!

北澤美奈Kitazawa Mina
社会福祉法人 村山苑
救護施設 さつき荘
援助員

平成24年、さつき荘に援助員として入職。現在、介護福祉士の資格取得をめざして勉強中。

 

 

【資料】

施策・会議資料
●『第1回新たな社会的養育の在り方に関する検討会 資料』(厚生労働省/7月)
●『不登校児童生徒への支援に関する最終報告~一人一人の多様な課題に対応した切れ目のない組織的な支援の推進~』(文部科学省/7月)
●『保育所保育指針の改訂に関する中間とりまとめの概要』(厚生労働省/8月)
●『未来への投資を実現する経済対策について』(内閣府/8月)
8月2日に閣議決定。子育て・介護の環境整備・若者の支援拡充などの具体的措置が明記されている。
●『児童福祉法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備に関する政令等の公布について(通知)』(厚生労働省/8月)
●『育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の施行について』(厚生労働省/8月)
●『障害者職業能力開発校の在り方に関する検討会 報告書』(厚生労働省/8月)
調査結果
●『介護労働の現状について 平成27年度介護労働実態調査』(介護労働安定センター/8月)
●『平成27年度特別支援学校教員の特別支援学校教諭等免許状保有状況等調査結果の概要』(文部科学省/8月)
●『平成27年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数(速報値)』(厚生労働省/8月)
●『都道府県の子どもの貧困対策事業調査2016』(首都大学東京 子ども・若者貧困研究センター、あすのば/8月)
●『「社会福祉法第2条第3項に規定する無料低額宿泊事業を行う施設の状況に関する調査」及び「社会福祉各法に法的位置付けのない施設の状況に関する調査」の結果について』(厚生労働省/8月)
その他
●リーフレット『オリンピック・パラリンピックと人権』(東京都総務局/7月)
●『第29回 社会福祉士国家試験の施行について』(厚生労働省/8月)
●『第19回 精神保健福祉士国家試験の施行について』(厚生労働省/8月)

 

 

【アンテナ】

助成金

平成28年度
地域の底力再生事業助成

申込締切 事前相談締切:10月26日午後5時、申込締切:11月9日必着 助成対象都内に所在する町会・自治会 対象事業 1:地域の課題解決のための取組、2:都が取組む特定センター策の推進につながる取組5区分、3:複数の単一町会・自治会が協働して実施する地域の解決のための取組、4:単一町会・自治会が他の地域団体と連携して実施する地域の課題解決のための取組 助成金・補助限度額 対象事業の区分と事業実施団体によるため、要綱で確認 申込方法 申請書類をメール又はFAXし、事前相談を受けた後、正本を郵送して申込 申込・問合せ先 東京都生活文化局都民生活部地域活動推進課活動支援国際係 〒163-8001 新宿区西新宿2-8-1
・03(5388)3166 03(5388)1331
S8000224@section.metro.tokyo.jp

講座・シンポジウム

ソーシャルワーク講座

日時 9月24日、10月22日各日12時20分~16時40分場所 砧総合支所4階集会室定員 50名 参加費 【一般】1講座:3,500円、4講座12,000円、【学生(25歳未満)・職場団体(5名以上)】1講座:1,800円、4講座6,000円 内容 9月24日:①「愛着Ⅰ~養育論の視点から考える~」、②「愛着Ⅱ~養育論の視点から考える~」芹沢俊介氏(思想家)、10月23日:③「自閉症スペクトラム・AD/HD…~支援の現場で問われていること~」寺山壽美子氏(日本子どもソーシャルワーク協会理事長、ソーシャルワーカー)、④「自閉症スペクトラム~関係性の視点から考える~」高岡健氏(岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター・発達精神医学研究所長、児童精神科医)申込方法 申込書を電話・メールにて申請、又は下記ホームページより申込書をダウンロードし、郵送、FAX、メールにて申込 申込・問合せ先 日本子どもソーシャルワーク協会〒157-0066 世田谷区成城2-29-12
・03(5727)2133 03(3416)6994
http://www.jcsw.jp/
swkoza@jcsw.jp

キーボードを使わない
IT講習会パソコン再発見

日時 9月28日12時50分~16時10分/10月1日10時10分~14時25分 場所 ばんゆうクラブ 定員 各12名参加費 無料(教材・事務費各1,200円) 内容 テレビ電話、クラウド、SNS等の紹介 申込方法 電話にて申込 申込・問合せ先 インターネットと明日の福祉を考える市民の会
・03(6672)7012
http://npo-it.jp

パリアン公開講演会
ひとり暮らしでも
最期まで安心して
家で過ごすには

申込締切 9月30日 日時 10月7日18時半~20時場所 すみだリバーサイドホール 定員 300名先着順 参加費 無料 内容 「おひとりさまでも家で死にたい!」上野千鶴子氏(社会学者、立命館大学特別招聘教授、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)、「『独り身』は明日の我が身」川越厚氏(医療法人社団パリアン理事長、クリニック川越院長) 申込方法 所定の申込書をFAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 (事務局)ボランティアグループパリアン
・03(5669)8302 03(5669)8310
http://www.pallium.co.jp/

NHKハートフォーラム
摂食障害
100人100色の『回復』

日時 10月2日13時~16時(開場12時半) 場所 政策研究大学院大学内想海樓ホール 定員 300人先着順 参加費 無料 内容 「NEWS!整いつつある支援体制」鈴木眞理氏(内科医、日本摂食障害協会理事)、「カウンセリングから見えてきた本人と家族の関係」信田さよ子氏(臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長)、摂食障害の当事者2名による講演、パネルディスカッション「それぞれの“成長”への道」〈パネリスト〉鶴田桃エ氏(摂食障害自助グループNABA代表)、鈴木眞理氏、信田さよ子氏、摂食障害の当事者2名 申込方法 はがき、FAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 NHK厚生文化事業団「摂食障害 東京フォーラム」係 〒150-0041 渋谷区神南1-4-1第七共同ビル
・03(3476)5955(平日10時~18時)
03(3476)5956

社会福祉実践家のための
臨床理論・技術研修会
ソーシャルワーカーの
実践力の活性化

日時 10月15日10時~16時半 場所 明治学院大学白金キャンパス2号館2201教室定員 50名 参加対象 現在社会福祉の諸領域にて、実践活動を行っている方 参加費 3,000円 内容 全体ワークショップ:〈講師〉福山和女氏(ルーテル学院大学名誉教授)、ネットワーク懇談会 申込方法 メール、又はFAXにて申込 申込・問合せ先 明治学院大学社会学部付属研究所 ・03(5421)5204・5205
03(5421)5205
issw@soc.meijigakuin.ac.jp

発達協会 秋のセミナー

日時 10月22日、23日、29日、30日、11月5日、6日各日10時15分~16時20分 場所 東京ファッションタウンビル東館9階研修室 定員 35名~250名 参加費各9,050円(会員8,220円) 内容 発達障害に関する10テーマのセミナー 申込方法 電話、FAX、又は下記ホームページにて申込 申込・問合せ先 発達協会
・03(3903)3800 03(3903)3836
http://www.hattatsu.or.jp

その他

エイブル・
アート・アワード2016

申込締切 9月30日必着 応募資格 ①画材支援の部:障害のある人で、創作活動を行なっている、行おうとしている個人又はグループ、②展示会支援の部:障害のある人で、創作活動を行っている個人、③小さなアトリエ支援の部:障害のある人が参加・活動できるアトリエ、個人や有志の運営するアトリエ 内容 ①画材提供、②個展の開催支援、③活動費提供申込方法 所定の応募票に必要資料を添付し、郵送にて申込申込・問合せ先 「エイブル・アート・アワード2016事務局」〒101-0021 千代田区外神田6-11-14アーツ千代田3331#208 ・03(5812)4622
http://www.ableart.org/

第2回施設見学会

申込締切 10月11日 日時 11月9日13時10分~16時半 場所 社会福祉法人にじの会 大沢にじの里(施設入所・生活介護)、未来工房にじ(就労継続支援B型) 定員 20名先着順 参加対象障がい者福祉施設従事者・施設長、障がい者福祉を担っている方、また関心のある方 参加費 無料(交通費は参加者負担)内容 施設見学、講話〈講師〉石崎優仁氏(にじの会理事長)申込方法 下記ホームページより申込用紙をダウンロードし、FAX又はメールにて申込 申込・問合せ先 愛恵福祉支援財団
・03(5961)9711 03(5961)9712
loveandgrace@aikei-wf.or.jp

国際福祉機器展
H.C.R.2016

日時 10月12日~14日10時~17時 場所 東京ビックサイト 参加費 無料・登録制(一部プログラム有料)内容 17か国1地域の福祉機器の総合展示等 申込方法下記ホームページにて事前申込、又は当日会場にて入場登録 申込・問合せ先 H.C.R.2016事務局(保健福祉広報協会)
・03(3580)3052
http://www.hcr.or.jp/

 

 

【くらし】

約30年間
受入れ続けて

「母と子の自然教室」で
ひとり親家庭の母子を
約30年にわたり受入れ
続けてきた民宿のお父さん
樋口さん、松崎さん、阿部さんに
お話をうかがいました。

母と子の自然教室
三菱商事(株)の
社会貢献事業の一つとして実施する
ひとり親家庭むけの
キャンププログラム →関連記事P6掲載

●家族総出で迎える
樋口さん 自然教室に合わせて普段は東京で働く息子も手伝いに来ていて、家族総出で迎えています。
昔のひとり親家庭は、一つひとつの情報を得ることが今より大変だった印象があります。今は、携帯電話やパソコンがあるので、自分で情報が得られるお母さんが増えたと思います。普段の民宿ではスキー客やスポーツをする小学生などの団体が多いのですが、自然教室の受入れは、それとは全然違います。一般のお客さんは、夕方到着して、夕食、お風呂。そしてその後、部屋に入ってしまいます。朝も8時頃には目的の場所へでかけて行きます。それに比べて、自然教室では一日中一緒という感じ。到着した日は緊張した様子の参加者も、次の朝からはリラックスして過ごし、2泊して帰る日には「来てよかった」と、本当の自分の故郷みたいに感じてくれます。
出会ってきた子どもはいろんな子がいます。中には、障子をすべて破いた子、トイレの便器にスリッパを詰まらせた子、水漏れをおこし非常ベルを鳴らした子……。ただ、ただ困った経験もあります。そんな時は、本部の人も真剣に子どもを叱りました。
●人と触れ合える貴重な機会
松崎さん 毎回参加者が変わりながらも、社員が汗を流しこの自然教室を継続していく、その想いを私たちも感じながらやっています。初めての社員ボランティアへの作業の指導や段取りや片づけなど、フォロー役みたいな感じかな。今回の自然教室では3軒の民宿に、民宿ボランティアとして社員やOB社員が来て食事の配膳などを手伝っています。
この場所で自然教室を行って32年。1回目の開催時には生まれていなかったボランティアもいるのが感慨深いです。32年間なんて一昔前。生活も変わる中、夏の暑さの中で熱中症になるなど、汗をかいての体温調整が難しい子も増えた印象があります。
昔、子どもが夜中に宿を抜け出し、みんなで探したことがあります。子ども達は、生活や食事に恵まれないのではなく、人との触れ合いに恵まれていないのではないかと思います。いろんな人に叱られたり、褒められたりしながら、落ち着きがなかった子が、帰るころには落ち着いていることもよくあります。
●受入れ民宿のチームワーク
阿部さん 昭和60年に自然教室の場所として声をかけていただきました。取組んでみないとわからないが、なんとかやれるのではないかと受入れをはじめました。12軒の民宿で受入れをスタートしましたが、代替わりなどで今は8軒です。”夏になれば自然教室“と恒例行事になっています。元々は商売敵でもあり、民宿同士のチームワークも、最初はなかなかうまくいきませんでした。村の中には約35軒民宿がある中、どのように受入れ先を決めるか迷いましたが、山に近い立地の12軒ではじめることにしました。村の中の活動単位とは違いますが、隣同士で連携できて結果的によい決断になりました。チームワークのコツは「公平」。食事のメニューを統一したり、一緒にできることは協力したり、差がないようにしています。自然教室の時期にちょうど、ひまわりの花が咲くように種をまいたり、子どもが歩きやすいように山道の草を刈って、今年もまたみなさんを迎えています。

 

 

【本】

NEW   ふくしのしごとが
わかる本[改訂第6版]

●福祉職場への就職をめざしている方を対象に、福祉の仕事にはどのようなものがあり、仕事をする上でどのような資格や要件が必要なのか、就職活動をどのように進めたらよいのかについてまとめたものです。就職活動の実際や、就職に関わる情報源等も紹介しています。
◆規格  B5判/108頁 ◆発売日 2016.09.06
◆定価  648円 (税込み)


改正社会福祉法資料集
【第2集】

●本資料集は、平成28年6月20日付にて厚生労働省社会・援護局福祉基盤課から発出された事務連絡をまとめたものです。
◆規格  A4判/78頁 ◆発売日 2016.07.08
◆定価  540円 (税込み)


保育所待機児問題への対応
実践の手引き

●本書では、保育所待機児の問題が深刻化する中で、東京都内及び近郊の待機児対応に関する具体的な事例や取組みの工夫をまとめました。東社協「保育所待機児問題対策プロジェクト」の成果です。
◆規格  B5判/154頁 ◆発売日 2012.04.04
◆定価  1,028円 (税込み)

月刊「福祉広報」

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