第6期介護保険制度改正による生活支援体制整備事業における「生活支援コーディネーター」や、生活困窮者自立支援法上の自立相談支援事業の「自立相談支援員」等、地域をフィールドとした新たなコーディネーターや職員が各所に配置されつつあります。また、現在、厚生労働省では「我が事・丸ごと」地域共生社会の実現に向けた検討も進んでいます。こうした動きは、平成22年度より本会において役割の整理、都内の社会福祉協議会(社協)への配置促進、養成を進めてきた「地域福祉コーディネーター」が先行して活動し目指してきたことと大きく重なります。
本書では、都内の社協で活動する地域福祉コーディネーターの役割と具体的な実践について語る座談会の模様と参考資料等を掲載しています。本書を通じて、多様な人や団体、機関をダイナミックにつなぎ、社会資源開発を進め、住民とともに課題解決に取り組む地域福祉コーディネーターの配置が各地で進み、地域の力を高める具体的な実践がうまれることを願っています。