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育みの家 フェアリーランド仲町台

HAGUKUMINOIE FUEARIRANDONAKAMACHIDAI

園長/特定社会保険労務士/5児の母 菊地加奈子さん

ひとりの力 みんなの力 み~つけた!
地域で眠っていた主婦の力を活用する保育園「育みの家 フェアリーランド仲町台」をみ~つけた!

福祉広報 2014年10月号 み~つけた!

 

結婚・出産し、専業主婦になったけれど、「もう一度働きたい」と思った時に、就職活動をするために子どもを預ける環境が必要になります。しかし、子どもを保育園に預けるためには働いていないといけません。これが、主婦の仕事復帰の大きな壁となっています。

立ち上げは全員「主婦」スタッフで

「育みの家フェアリーランド仲町台」園長の菊地加奈子さんは、自身もこの壁にぶつかり、一度は仕事復帰を諦めました。しかし、2児の子育てと、第3子妊娠・出産をする中で、社会保険労務士の資格を取得し、事務所を開業しました。そして、働きたいと思っているかつての菊地さんのような母達を支え、自分の子どもを近くで見たいという母の思いなどを叶えるため、2013年2月、事務所内に認可外保育施設を開設しました。フェアリーランドの最大の特徴は、スタッフが全員「主婦」ということです。子連れ出勤、扶養の範囲内の短時間勤務を認め、主婦を積極的に採用しています。立ち上げの際は、全員主婦スタッフにこだわって採用をしましたが、現在は大学生インターンを受け入れるなど、門戸を広げています。

どんなことも「お互い様」

子育てをしながら働く親にとって職場に一番気を使うのは「子どもの急な病気」です。しかし、スタッフが全員主婦だと、当然のこととして理解があります。また、子連れ出勤のスタッフの子どもは、母親が自分以外の子どもの世話をしていることに慣れず、初めは不安定になってしまうことがあります。これもお互い様なので、慣れるまで勤務日数や勤務時間を一時的に減らしたり、別の一時保育を利用したりするなどの工夫をして乗り越えてきました。主婦である難しさを、お互いに理解していることが何よりの強みです。
また、スタッフは保育園や幼稚園等での勤務経験がある方や、一般企業で働いた後に保育士等の資格を取得した方です。これまでの経験に、現在の子育ての経験が加わり、子どもを預ける保護者にとっては心強い相談相手です。スタッフも保護者と同じように悩んで子育てをしている仲間なのです。

「宿題を見てあげたい」という母の思いから

午前中は1~2歳児が中心ですが、午後は同じフロアで、幼稚園から帰ってきた幼児や、小学生も受け入れています。学童の受け入れに関して菊地さんは、「『小学生の我が子の宿題を近くで見てあげたい』という私のわがままな思いで始めた」と話します。しかし、菊地さんの思いは、地域で働きながら子育てをする母のニーズでもあります。実際、周りに声をかけてみると、利用したいという声があがり、毎日平均5~6人の小学生が通ってきます。近隣の学童保育に入りづらいというわけではなく、我が子が安心して過ごせる場であり、乳幼児とともに過ごすことで思いやりの気持ちを育んでほしいという思いから選択しているそうです。
このような体制は、認可外だからこそ可能な面があります。しかし、雇用主の菊地さんの立場としては認可を受けて安定した雇用をしてあげたいという思いもあり、「今後、より働きやすい環境を整えていきたい」と考えています。

地域で暮らす人を支えたい

菊地さんは主婦の力を活用したいと考える企業のサポートにも力を入れ、講演等を積極的に行っています。
また、地域で活動する他の団体との繋がりも生まれています。仲町台では「ひきこもり高齢者」の問題があります。この問題に取り組むNPO団体と協働して、公営団地の空き集会場を使用し、高齢者とフェアリーランドの保育士が一時保育を行う事業を立ち上げる予定です。高齢者を雇用し賃金を支払い、子どもと触れ合うことで生きがいを生み出すことがねらいです。「それぞれの団体の良さを生かして、地域で暮らす人たちを支えていきたい」と菊地さんは話します。
地域に眠っていた主婦の力を生かす環境を整えたのは菊地さんです。しかし、この大きな力が5児の子育てをしながら働く菊地さん自身や、フェアリーランドの子ども・保護者を支えています。そして今後は、地域で暮らす人々まで広げて支えていこうとしています。

育みの家 フェアリーランド仲町台

●0~3歳までの乳児を対象とした認可外保育施設。定員30名。
●幼稚園から帰ってきた幼児、小学3年生までの学童の受け入れも行っている。
●スタッフは主婦を積極的に採用し、子連れ出勤、扶養の範囲内の短時間勤務を認めている。
●主婦及び潜在保育士の活用等の取組みが認められ「平成25年度よこはまグッドバランス賞認定企業」選出。
●HP http://www.fairy-land-2012.jp/

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