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アクティブ福祉 Digitalうわさの施設

東京都高齢者福祉施設協議会の数ある会員(約1200施設・事業所)のうち、表彰や推薦など、名誉ある経験をもつ施設を紹介するコーナー。毎回‘うわさ’の施設を東京ケアリーダーズが訪問し、お話を伺います。
今回は、高齢者福祉施設での日常のさまざまな場面にスポットライトを当てながら、介護の魅力を発信する「東京の介護ってすばらしいグランプリ(以下、東すば)2022」写真部門で最優秀賞を獲得したフレンズホームにお話を伺いました。

2022年度開催 「東京の介護ってすばらしいグランプリ2022」『写真部門』最優秀賞

東京の介護ってすばらしいグランプリ2022 写真部門 最優秀賞 作品名:コロナ禍の敬老祝賀会 (社会福祉法人日本フレンズ奉仕団 特別養護老人ホームフレンズホーム 山田貴之さん)

2022年の東すば写真部門では、メッセージカードを受け取ったご利用者のうれしそうな姿や動画を撮影する職員を写した構図などが評価された当作品が最優秀賞を受賞しました。
受賞者の山田 貴之(やまだ たかゆき)さんにお話を伺いました。

 

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<東京の介護ってすばらしいグランプリ2022 写真部門 最優秀賞受賞作品「コロナ禍の敬老祝賀会」>

 

 

――この度は受賞おめでとうございます。今回の写真はどのような場面でしたか。

例年行っている敬老祝賀会ですが、近年はコロナ禍によりご家族には施設に入っていただけない状況でした。
また、ご家族へのご連絡は電話と手紙のみという状況でしたので、新しい試みとして敬老祝賀会の様子の動画を撮影して送ることにしました。その様子を写真に収めた一枚です。

 

――メッセージカードを受け取ったご利用者の笑顔が印象的です。その内容はどのようなものでしたか。

職員からご利用者へ、「いつも素敵な笑顔をありがとう」といった内容の日ごろの感謝のメッセージです。

 

――受賞作品ではどのような工夫をされましたか。

動画撮影者を写真に収め、ご利用者の目線と笑顔がどこに向けられているかわかりやすいようにしました。これにより構図がわかりやすくなり、動画を発信するという取り組みも見えやすくなったと思います。

 

――受賞したことについて、周囲の反応をお聞かせください。

施設内ではお祝いの言葉を頂き、職員総会でも受賞報告をさせていただきました。また、被写体となったご利用者のご家族も受賞をとても喜んでくださりました。

 

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<取材の様子  左:マザアス日野 井上悠夏さん(東京ケアリーダーズ)
        右:フレンズホーム 山田 貴之さん>

 

――写真撮影は普段からされているのですか。

プライベートでは人の表情が入った写真を撮影することが趣味です。これまで撮影してきた経験や機材を活用して、職場でもイベントの際には写真を撮影するようにしています。

 

――撮影で意識していることはありますか。

同僚と一緒に楽しめるイベントを演出し、自然な笑顔を引き出すことを意識しています。また、施設での生活を家族に伝えるため、場面がわかりやすい構図を心がけています。
ほかにも他の方がSNSに掲載している写真を参考にすることや、下からのアングルで撮影する、カメラを逆さまに持つ、遮光フードを使うなどもしています。

 

――施設での写真はどのように活用されていますか。

施設での掲示やご希望される家族への送付をしています。また、世間ではいまだ介護の仕事に対してネガティブなイメージがあると感じますので、写真を通じてそれを少しでも変えていければと思います。

 

――冒頭、新しい試みとして動画撮影を行ったとありましたが、その理由と活用方法をお答えください。

静止画よりも動画の方がよりイベントの臨場感を伝えられるからです。ご家族に配信することを目的として撮影しましたが、編集作業等に知識が必要で上手くいっておらず個別の配信には至っていません。その代わり、家族懇談会等で動画を見て貰えるように考えています。

 

――今後、どのように動画を活用していきますか。

当施設は先月ホームページをリニューアルし、現在その運用方法について検討と講習をしています。それが終わり次第、ご利用者の日常や行事の様子をアップロードをしていきたいと思います。

 

――SNSなどでの発信はご検討されていますか。

法人のインスタグラムでの発信ができればと考えています。SNSはホームページと異なり、ユーザーが検索しなくても閲覧者におすすめの写真が表示される機能があります。その特性を活かし、ご利用者の様子だけでなく介護全体の魅力を発信できればと思います。

 

――このほかICTやネットワークを活用した取り組みがあればお聞かせください。

先日、外部の方々による演劇をおよそ3年ぶりに実施した際に、演劇スペースと居室をモニターやタブレット機器でつないでリモート観劇をしました。本来は対面交流が理想ですが、コロナ対策を踏まえた取り組みを今後も考えたいと思います。

 

――私自身も写真を撮影することが好きなのですが、受賞作品は本当にいい写真だと思います。写真はその瞬間の様子を一目で伝えることができます。また、コロナ禍でなかなか施設の様子を見られないご家族にとってもコミュニケーションツールになり、良い思い出にもなると思います。私も写真を活用した介護の魅力の発信に取り組めればと思います。本日はありがとうございました。

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<取材時、施設の前での1枚>

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「東京の介護ってすばらしいグランプリ2022」開催概要や受賞作品は特設サイトこのリンクは別ウィンドウで開きますから

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*山田さんが撮影された、施設内の夏祭りの写真をご提供いただきました。生き生きとした、皆さんの表情に引き込まれます。

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社会福祉法人日本フレンズ奉仕団 特別養護老人ホームフレンズホーム

所在地:〒154-0002 東京都世田谷区下馬2-21-11  ℡03-3422-7211

2023年8月(アクティブ福祉 第54号掲載)

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