東京の高齢者福祉の発展と、福祉サービスの質の向上を目指して活動します。

東京都高齢者福祉施設協議会

東社協トップページへ

お問い合わせ福祉部高齢担当

電話:03-3268-7172
FAX:03-3268-0635

ホーム > 業種別部会 > 東京都高齢者福祉施設協議会 > 広報誌・タブロイド判 > 機関誌「アクティブ福祉」デジタル > うわさの施設 > 東京の介護ってすばらしいグランプリ2021 動画部門 優秀賞 作品名:介護の楽しさについて話してみた(文京昭和高齢者在宅サービスセンター)

アクティブ福祉 Digitalうわさの施設

東京都高齢者福祉施設協議会の数ある会員(約1200施設・事業所)のうち、表彰や推薦など、名誉ある経験を持つ施設を紹介するコーナー。毎回‘うわさ’の施設を東京ケアリーダーズが取材します。今回は、高齢者福祉施設での日常のさまざまな場面にスポットライトを当てながら、介護の魅力を発信する「東京の介護ってすばらしいグランプリ(以下、東すば)動画部門の優秀賞を獲得した文京昭和高齢者在宅サービスセンターにお話を伺いました。

2021年「東京の介護ってすばらしい!グランプリ」動画部門 優秀賞

東京の介護ってすばらしいグランプリ2021 動画部門 優秀賞 作品名:介護の楽しさについて話してみた(文京昭和高齢者在宅サービスセンター)

2021年の東すば動画部門では、最優秀賞1作品のほか、2作品が優秀賞を受賞しました。優秀賞のうち、実際の仕事場面の動画を通じて、職員の思いや勤務環境などを紹介したドキュメンタリー動画が評価された当作品について、受賞者で生活相談員の小倉敬右(おぐら けいすけ)さんにお話を伺いました。

 

――参加申込みの経緯をお聞かせください。

文京区が例年実施する介護PRイベント「アクティブ介護」に事業者として参加した際に、チラシを見つけて応募しました。応募した動画はYouTubeチャンネルで投稿したものをグランプリ用に短く編集したものです。

――動画のターゲットとコンセプトをお聞かせください。

介護業界に興味がある若い世代の方に、介護がとても楽しい仕事だと伝えることです。私自身、学生時代は介護業界にポジティブなイメージがなく、就職も考えていませんでしたが、当施設のボランティアへの参加をきっかけにその考えが変わりました。そのようなきっかけを私自身も発信できればと考えています。

――当時のボランティア活動ではどのようなことを感じられたのですか。

当初、私が介護の仕事に持つイメージは食事や排せつの介助といったものでした。しかし、実際にはそればかりでなく、利用者の生活に寄り添い、外出やイベントなどを通じて望みを叶えるお手伝いをする大事な仕事であり、楽しいと感じました。介護に興味のある方は、ぜひ一度体験をしてみてほしいと思います。

――動画撮影・編集の際の工夫をお聞かせください。

撮影時、質問は直前に出して、できるだけアドリブにして臨場感を出しました。編集では、映像のエフェクトにはあまり頼らず、字幕でアクセントをつけるようにしています。受賞動画を投稿した1年前はすべての発言に字幕を入れていましたが、最近の動画では面白いと感じられる場面にだけ字幕を入れて強調するようにしています。

――動画作成で参考にするものはありますか? 

基本は独学ですが、私の好きなバラエティーの影響が字幕の入れ方などに現れていると思います。また、動画冒頭のシーンはドキュメンタリーを意識しています。グランプリの応募作品を見て、場面の切り替え方やナレーション、インタビューを受ける方が話したくなる質問の仕方など、今後参考にしたいものも多くありました。

――受賞後、周囲の反応や変化はありましたか。

元々YouTubeチャンネルで好評価の動画でしたので、受賞した際に同僚や上司から再評価されたことはうれしかったです。仕事中に動画撮影をすることは同僚に申し訳ないとも思いましたが、受賞によりこの活動に意味があったと感じられました。また、受賞以来、職員はYouTubeチャンネル用の動画撮影により協力的になってくれており、イベントの撮影希望も出るようになりました。

――今回の受賞は福祉業界の情報発信の発展につながっていくものだと思います。YouTubeチャンネルはどのように活用していますか。

2021年にコロナ禍で外部の方が施設に入りづらくなったので、利用者のご家族に施設の中の様子を発信するために立ち上げました。現在19本の動画をアップロードしており、施設のイベントの様子や職員の活動などを紹介しています。現在では福祉の仕事のイメージアップも目的としています。

――普段、投稿動画で心がけていることはありますか。

介護を扱う報道では、しばしば勤務環境が厳しいと捉えられるように描かれますが、それを上回るやりがいがあることを伝えたいと考えています。しかし、逆にポジティブなところだけを表現しても現実味がなくなると思いますので、給与や残業などの現実的な側面も盛り込んで、噓偽りのない姿を発信していきたいと思います。

――今後、SNSとの連動は検討されていますか。

現在はFacebookを利用しており、今後はInstagramを始めたいと考えています。YouTubeが不定期更新ですので、Facebookではタイムリーにイベントの様子などを上げたいと考えています。また、Instagramでは若い世代にアプローチし、それぞれ連動させながら間口を広げて相乗効果を出していきたいと思います。

――今後の目標をお聞かせください。

動画の投稿を通じて、介護や福祉業界のやりがい・楽しさを常に発信し、イメージを変えていきたいと思います。業界を知らない世間の方からはネガティブなイメージがあったとしても、一度体験すればポジティブなイメージに変わると思いますので、そのきっかけとなるような興味を持っていただける発信を目指します。

――介護の魅力を発信する東京ケアリーダーズの一員として、小倉さんの取り組みにとても共感しました。動画では魅力的な側面だけでなく、福祉に興味がある人が気になる給与や休日の面にふれていたことも良かったと思います。本日はありがとうございました。


田丸さん 井出さん
文京昭和高齢者在宅サービスセンター:小倉敬右さん     東京ケアリーダーズ:高橋雅之さん

★小倉さんの受賞作品も含む、「東京の介護ってすばらしいグランプリ」の過去受賞作品等はこちら
https://www.tcsw.tvac.or.jp/bukai/kourei/grandprix.htmlこのリンクは別ウィンドウで開きます

文京昭和高齢者在宅サービスセンター YOUTUBEチャンネルこのリンクは別ウィンドウで開きます
 

▶取材:東京都高齢者福祉施設協議会 東京ケアリーダーズ 高橋 雅之(みたか紫水園)
▶記録・編集:東京新聞 木下 聡文

 

社会福祉法人芙蓉会 文京昭和高齢者在宅サービスセンター

所在地:〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-31  ℡:(03)5395-2376

2023年2月(アクティブ福祉 第52号掲載)

機関誌

機関誌

一般