遺贈による助成金 かみつぐ助成金「地域生活課題対応事業費」(令和6年度分)取組み
令和6年4月25日
東京善意銀行では、都民、企業の皆さまからいただいた寄附金を原資とし、社会福祉施設への助成等を行っておりますが、令和6年8月に故 上継弘子様より、遺贈として多額の寄附をいただきました。
6年度にはかみつぐ助成金として「施設利用者のための物品購入費」および「地域生活課題対応事業費」の2種類で募集し、決定施設に対して助成を行いました。
「地域生活課題対応事業費」は施設・事業所の所在地域における「地域生活課題」に対応する取組みを実施するための事業費です。6年度に申請いただき、決定した26施設・事業所の取り組み概要をご紹介いたします。
(本事業は令和7年4月から12 月の間に支出する事業実施にかかる物品や食材の購入費、会場費、印刷経費等を助成対象としています)
なお、「地域生活課題対応事業費」につきましては助成予定額に残額が生じましたので現在、二次募集を実施しています(該当施設にはメールでご案内いたしました)。締め切りは5月15日となっています。
「地域生活課題対応事業費」を活用した取り組み概要
施設名 | 事業種別 | 地域 | 事業の名称 | 対応する地域生活課題 (ニーズの概要) |
事業(取組み)概要 | 主な対象者・参加者 | |
1 | 喜楽里すみだ工房 | 障害 | 墨田区 | きらり☆まつりの開催 | 地域の高齢化が進む中、施設の前にある商店街が廃止となり地域交流ができる場が減少した。 | 施設の公開や模擬店を催し、多くの地域住民の来訪を促し地域との交流を図る。福祉喫茶やバザーの実施や町会と連携した地域活動。 | 地域住民、高齢者、障害者 |
2 | かつしか風の子クラブ | 障害児 | 葛飾区 | 重度障がい者の豊かな地域生活を目指す小集団活動 | 地域で生活する障がい者の余暇支援が必要であるが、重度障がい者や強度行動障害のある障がい者の参加が難しい状況がある。 | 当施設の卒業生を中心に、小集団で支援者と共に外出活動を楽しむ。 | 特別支援学校高等部卒業生 |
3 | 愛恵会乳児院 | 児童 | 町田市 | CoCoひろば(子育てひろば) | 乳幼児を育てている保護者は不安を抱えやく、またワンオペ育児で子どもの成長を喜び合える関係が希薄な場合がある。 | 週2回育児講座やスヌーズレン体験・プラネタリウム・クリスマス会などのイベントを実施する。マタニティサロンも月1回実施。 | 地域で生活する3歳未満の乳幼児とその保護者 |
4 | しらさぎ桜苑 | 高齢 | 中野区 | 駒ちゃんサロン、さくらフードパントリー | 高齢者や軽度認知症の方などの居場所づくりの必要性や生活困窮者の方に対する食の支援。 | 毎月1回、サロン活動を実施し、昼食の提供や歌やゲームなどの活動を実施する。 | 高齢者、軽度認知症の方、若年性認知症の方、ガン末期の方など フードパントリーは、ひきこもりの方、母子家庭の方、親子など |
5 | すてっぷ小中尾 | 障害 | 青梅市 | 地域交流プラザゆうあいにおける地域公益活動 | 地域の高齢化率が高い中、地域交流の場が必要で、定期的に集まり、誰かと話をしたり、活動する場が求められている。 | 高齢者サロン、華道教室、しゃべり場、フレイル予防体操、音楽会などを実施する。また、施設を開放し優先休憩場を提供する。 | 地域の高齢者、障がい児者、児童、地域住民等 |
6 | 町田福祉園 | 障害 | 町田市 | しえるマルシェみんなの食堂 | 交流を通しての障害者理解の普及。 地域の多様な背景の人たちへの居場所づくり。 | 「みんなの食堂」を運営し、地域のさまざまな背景の人たちが一緒に食べたり、遊んだり、笑いあったりできる場所を提供する。 | 地域のどなたでも(障害者、子ども や子育てをしている親、高齢者、外国人など) |
7 | ファミリーマイホーム | 高齢 | 八王子市 | ファミリーマイホーム | 地域の防災力の強化 | 福祉避難所としての施設の機能を近隣住民に紹介し、災害時に提供する予定の保存食を試食するイベントを実施する。 | 施設利用者、居宅介護支援事業所職員、町会・地域住民 |
8 | 品川区立中延特別養護老人ホーム | 高齢 | 品川区 | お休み食堂 | 貧困や育児放棄により十分に食事が摂れない、居場所がなく夜遅くまで公園で過ごす等、地域全体の支えを必要とする子どもが増加している。 | 学校給食頼みの食生活となっている子どもを中心に、長期休暇中の食事を確保し健康増進を図る。また、安全な場所で安心して過ごすことができる環境を作る。 | 小・中学生を中心とした食事に困っている人 |
9 | 台東区立特別養護老人ホーム谷中 | 高齢 | 台東区 | 「施設の食事を食べてみよう会」と「みんなで歌おう会」(仮)やなかまサロン | 地域に高齢者が集まれる社会資源が少ない。引きこもりや孤独死、社会的孤立が拡大傾向。 | 地域に住む65歳以上の方を対象に、介護予防と地域の高齢者の憩いの場を提供する事を目的として、「施設の食事を食べてみよう会」と「みんなで歌おう会」の2つの事業を定期的に開催する。 | 台東区内在住で65歳以上の方 |
10 | 軽費老人ホームA型町田愛信園 | 高齢 | 町田市 | こどももおとなもつながる広場 木曽山崎 | 大型団地に囲まれた場所であることから独居、孤立、貧困など様々な生活課題を抱えた方々も多く生活されている。特に孤立の問題は、子ども、子育て世帯、単身世帯、高齢者にも波及している。 | 定例で月2回子ども食堂を開催するほか、子どもや保護者のサポート活動を行う。また、地域の高齢者にも役割を担ってもらい、多世代交流を図る。 | 子ども(未就学児から高校生)、保護者、学生、高齢者 |
11 | 二葉むさしが丘学園 | 児童 | 小平市 | 親子食堂 | 少子化等の進行に伴う育児不安、育児の孤立化など、家庭を取り巻く環境が激変しており、その課題の緩和改善に向けた取り組みを行う。 | 「衣食住」の確保を考慮し、「温かい食事の提供」、「団欒時間の共有」、「孤食防止」に努め、要支援家庭の「居場所」づくりを行う。 | 市内要支援家庭・育児指導員をはじめとする当施設職員、ボランティア、地域教育コーディネーターなど |
12 | 児童養護施設 子供の家 | 児童 | 清瀬市 | そだちのシェアステーションつぼみ 子どもの居場所事業での宿泊体験 | 生活保護家庭やシングルで子育てをしている家庭にとっては、子どもたちに様々な体験をさせることが困難な状況がある。 | つぼみ居場所事業に登録している家庭を中心に関東県内にて宿泊体験の機会を提供する。 | 子育てのサポートが必要な家庭で子どもの居場所事業の登録者 |
13 | 特別養護老人ホーム清心苑 | 高齢 | 江戸川区 | 認知症カフェに継続的に参加していただくには | 認知症の方が地域で生活を続けることには様々な困難な状況がある。 | コロナ禍で開催できなかった認知症カフェを再開し、参加者の声を反映しながらさらに別の居場所の可能性を探していく。 | 認知症の方、認知症と直接・間接的に関わる方、そのような方と関わりを持ちたいと思う方 |
14 | 二葉学園 | 児童 | 調布市 | 地域で生活している児童養護施設卒退園時に対するアフターケア事業 | 児童養護施設退所者の引きこもり等からの孤立と物価高騰による生活困窮。 | 退所者一人一人の相談をうけ、生活支援、食の支援、就業・就学支援、住居支援等を行う。 | 児童養護施設退所者、地域住民 |
15 | 第二悠遊舎えどがわ | 障害 | 江戸川区 | 夕食会の開催とそれに伴う環境整備 | 主に夕方から夜間にかけての一人ぼっちの寂しさ・不安・孤独感の高まりがあり、また物価高騰や障害や病気ゆえの生活のしづらさ等による食生活の困窮の状況がある。 | 寂しさや孤独感が高まりやすい夕方に食事会を実施する。当事者及び参加者同士の支え合いを育みながら、物価高騰等から生じる食生活のサポートを行う。 | 当事者、スタッフ、地域住民、関係機関の方等 |
16 | ストライドクラブ | 障害 | 渋谷区 | 出張ストライド事業(アウトリーチ事業) | 障がい福祉サービスを利用していない方の日中の居場所、相談場所が限定されており、地域の中に気軽に立ち寄り誰かと繋がれる場所が少ない。 | 月に2回、出張ストライドクラブを開催し、昼食提供や簡易作業、グループワークなどを実施する。 | 障害福祉サービスをうまく活用できていない方、引きこもりの方 |
17 | けやき亭 | 障害 | 杉並区 | 地域拠点としての災害対策 | 災害時は単身高齢者の安否確認や体の不自由な方の避難所への移動支援が必要になってくるため、顔なじみの近隣住民の支えになるような避難拠点としての役割が求められる。 | 避難拠点としての災害対策を整える。登録利用者だけでなく、地域住民にも安心できる場として継続した活動と防災対策支援の理解を広げる。 | 法人の理事、職員、登録利用者、地域住民、けやき亭のお店を利用する地域住民 |
18 | 福祉事業センター | 障害 | 東村山市 | 村山苑 地域貢献チーム | つながりが希薄になってしまった地域との繋がりの再構築にむけ、地域住民の生活を支える一役を担う活動を実施する。 | 地域とのつながりを再構築するために、防災に関する企画を盛り込んだコドモマツリなどを実施する。 | 地域住民、子ども、障害児・者、支援者 |
19 | 藤香苑 | 高齢 | 日の出町 | みんなのホッとカフェ | 生活するには不便を感じることが多い地域でもあり、孤立環境による孤食、地域住民同士のコミュニケーションの場や居場所の不足等がさらなる課題となっている。 | 地域の人と人をつなぐための地域向け食堂を設置し、特養で提供しているバランスの取れた食事等を提供していく。 | 地域の方、施設利用者、介護サービス利用者など |
20 | 小平福祉園 | 障害 | 小平市 | スマイル食堂(小平福祉園) | 中学生を含めた家族の生活困窮者が地域に多く存在する。 | 子ども食堂(だれでも食堂)を月に1回実施し、お弁当作り、配布を実施する。 | 中学生、近隣の親子、障害者、障害のある親子、生きづらさを抱えた方、生活困窮の方、高齢者など |
21 | 福祉レストラン フレンズ | 障害 | 町田市 | 移動駄菓子屋ともだちひろば号訪問事業 | 児童養護施設で暮らす子ども、放課後デイサービスに通う子どもは施設のルールや個々の発達状態により「駄菓子屋に行けない」という状況がある。 | 施設利用者が駄菓子を仕入れ、値付けをする。その駄菓子を車に乗せて、児童養護施設、放課後デイサービスなどに訪問し駄菓子を販売する。 | 児童養護施設利用児童、放課後等デイサービス利用児童、児童発達支援施設利用の児童 |
22 | 放課後等デイサービスかりゆーし | 障害児 | 立川市 | 気になる子どもの理解と対応~幼少期からの療育の重要性について理解を拡げる~ | 発達に障害のある子どもの保護者がひとりで悩みを抱え苦しんでいるケースが多く、相談できる場所とつながるきっかけを作る活動をしていきたい。 | 専門職の先生を招いて、近隣保育園の保護者・放課後等デイサービスや児童発達支援を利用する子どもの保護者に向けて講演会およびグループワークを開催する。 | 近隣保育園や小学校、療育施設利用児の保護者 |
23 | 母子生活支援施設ベタニヤホーム | 児童 | 墨田区 | 地域で暮らす母子家庭のための食支援を通じた居場所提供活動 | 退所後に地域で暮らす母子家庭を対象とするパントリーを展開する。食品を配布するだけではなく、居場所として、相談やおしゃべりをする場として機能させる。 | 子育てや家事で忙しい母子家庭に調理の手間を取らず、提供しやすい冷凍食品を購入し、提供する。また、パントリーカフェを実施する。 | 退所者、地域で暮らす母子家庭 |
24 | 墨田区特別養護老人ホーム たちばなホーム | 高齢 | 墨田区 | たちばなカフェ | 特養が中心となり、地域の中で福祉の枠にとらわれない居場所づくりが求められている。 | 居場所づくりとしてたちばなカフェを毎月開催する。また、文化祭で展示できる作品を作成する。 | 特養の利用者、重度障害者、地域住民、都市型ケアハウスの入所者 |
25 | リアン文京 | 障害 | 文京区 | 「楽しい」「好き」「やりたい」「おしゃべり」でつながる地域の縁つくり | いろいろな世代の孤立化、地域コミュニティの活動が継続困難な状況にある。 | 人々がつながれるよう、趣味や音楽、食べること、教養など様々なジャンルでのミニイベントを実施する。 | 街に暮らす、働く、遊ぶ、学ぶすべての人々 |
26 | かえで荘 | 高齢 | 品川区 | 地域福祉向上プロジェクト | 高齢化率の高い地区であり、高齢単身者も多い。生活困窮世帯を含む、家庭環境で課題がある世帯も多種多様で、生活支援を必要としているケースが多い。 | 月数回のお弁当の配布。食材等の提供等。 | 地域住民(単身高齢者、生活困窮世帯、ひとり親家庭等含む) |
お問い合わせ先
部署名:福祉振興部 東京善意銀行・都民企業担当
電話番号:03-5283-6890