東社協で嘱託職員として勤務された方の声を紹介します。
東社協での経験を生かし、民間企業や福祉施設、社会福祉協議会で活躍している方もいます。
Aさんの場合
前職は営業職や人材派遣会社で障がいのある方のキャリアアドバイザーを経験し、東社協で嘱託職員として
3年間勤務されました。現在は、自動車メーカーで社員のボランティア活動の推進業務などを行っています。
Q 当時はどのような仕事をしていましたか?
東京ボランティア市民活動センター(以下、ボラセン)に配属され3年間働きました。それまでは民間企業で
の経験しかなかったので、社会福祉協議会がどのような団体かも知りませんでしたし、知らない言葉がたくさ
んあり、最初は戸惑いがありました。
しかし、一緒に働いていた職員が、一つ一つ丁寧に説明してくれ「一緒に行く?」と打合せや出張に連れて行
ってくれ、世界が広がる感じがしてとても充実した3年間でした。
Q 東社協の仕事で印象に残っていることはありますか?
いろいろな人の顔が思い浮かびます。組織の中でも外でも面白い人、尊敬できる人と出会えました。東日本大
震災のあとに、全国に広域避難している人たちをつなげる「ふれあいフェスティバル」を開催しました。「コ
ロナ禍であっても、つながりを切らさない」という思いで、いろいろ工夫してご当地クイズをしたり、サロン
を開催している拠点にオンラインでつなげたりしました。あーだこうだと実行委員と一緒に考えて、企画した
ことが思い出深いです。実行委員の方の中には今でもつながっている方もいます。
Q 働きやすかったですか?
時間が合えば誰とでもお昼ご飯を食べたりして、気軽に話して交流できる雰囲気がありました。退職した後も、
ボラセンに行くと、皆が温かく迎え入れてくれる職場だと思います。社会福祉士の資格取得のためのスクーリ
ングや実習にも行かせてもらい、忙しかったですが働きやすい職場でした。
Q 今はどのようなお仕事をされていますか?
今は、企業の社会貢献グループで社員のボランティア活動を支援する仕事などをしています。また、地域の社
協の方に声をかけてもらって、従業員が小学校の授業に出向き、災害ボランティアの話などをさせてもらうこ
とで、地域との接点づくりをしています。地域にある企業として、地域を一緒に創っていくという前向きな関
係性を作りたいという視点で仕事をしています。
このように考えるようになったのは、ボラセンで「地域と一緒にやっていくこと」「やっていく方法」を知る
ことができたからだと思っています。具体的なところでも、ボラセンで出会った区市町村社協の方や団体の方
などとのつながりが仕事に活きています。東社協は「ちょっとチャレンジ」するのにちょうど良い舞台です。
ぜひ、挑戦してみてください!
Bさんの場合
前職は、デイサービスの生活相談員を経験し、東社協では嘱託職員として3年間勤務されました。現在は高齢
者福祉施設の生活相談員として活躍されています。
Q 当時はどのような仕事をしていましたか?
大学で福祉を学んだあと、デイサービスの生活相談員として7年間働きました。先駆的な施設でオープンから
働きましたが、広い視点で仕事を見つめ直したくて、東社協に応募しました。
東社協では、前職と関連がある高齢担当に配属され、東京都高齢者福祉施設協議会の事務局として3年間働き
ました。高齢者福祉施設で働く職員向けの研修を各職種の方々が自ら企画・運営する研修委員会の担当や、バ
ックオフィス(会議や研修の開催通知文の発出、会場確保、伝票作成等)等の役割を担いました。
Q 東社協の仕事で、印象に残っていることはありますか?
コロナ禍ではありましたが、会員の方々等、多くの方とかかわりを持つことができました。1施設で働いてい
てはかかわることができなかった施設長や現場職員の方々と出会うことができました。将来の福祉について、
真剣に広い視点で考えている方々と話し、自分の視野も広がったと思います。
やりがいでもあり大変だったことは、事務局の立場でサポート役に徹しながらも意見をまとめて形にしていく
プロセスを経験できたことでした。
Q 働きやすかったですか?
職員の方と何でも話せる環境でとても働きやすく、ストレスフリーでした。基本土日休みですし、経済的にも
東京で一人暮らしするには充分でした。4月採用だったため、同じ時期に嘱託職員で入職した方が数人いて、
相談し合えたことも大きかったです。
Q 今はどのようなお仕事をされていますか?
東社協は働きやすく充実感はありましたが、私はやっぱり“現場で働きたい”“利用者の顔を見ていたい”という
想いが大きくなり、今は仕事のつながりで紹介していただいた高齢者福祉施設の生活相談員として勤務して
3年目です。東社協で担当した研修会の移乗や嚥下の知識は、今の職場でも役に立っています。
私にとって東社協で働いた経験は、たくさんの方々と出会える場であり、多様な視点で福祉を捉える場でした。
その経験のおかげか、今の現場でいろいろあっても悩むことが少なくなりました。
Cさんの場合
前職は、児童養護施設や保育園で保育士として勤務し、東社協で嘱託職員として3年間勤務されました。現在は
区市町村社協の職員として活躍されています。
Q 当時はどのような仕事をしていましたか?
福祉資金部で勤務していました。資料を読んだり、同じ担当の先輩に説明を受けたりしながらの業務しました
が、実際の相談や対応を積み重ねる中で自然と覚えていくことができました。
実は、東社協に応募するまでは「社協」のことはあまり知らなかったのですが、一人ではなくチームで働く業
務だったので、大変なときにはフォローしあったり、何か不安なことがあれば相談もしやすかったりと孤独感
を持つことなく3年間働くことができました。
Q 東社協の仕事で印象に残っていることはありますか?
福祉資金を利用されている方と直接やりとりをする際、お相手の希望に添うことができないこともあります。
そんなときに正規職員が対応する様子を近くで見聞きして、どのようなときも感情的にならないという基本的
な姿勢や対象の世帯がどうしたら自立できるかを考えて支援するという、知識だけでない相談援助の基礎を学
べたことが今の仕事にもつながっています。
Q 働きやすかったですか?
繁忙期の予測がつきやすく、休日出勤のない部署への配属だったので私生活の予定は立てやすかったです。休
日に乳児院でボランティアをしていました。
Q 今はどのようなお仕事をされていますか?
現在は、区市町村の社会福祉協議会で働いて12年目になります。東社協で働いていると区市町村社協とのつな
がりもあるので、相談の窓口となる区市町村社協に関心を持つようになりました。現在は成年後見制度の周知
や啓発に関する業務、区民の終活に関する相談を担当しています。
(部署にもよりますが)嘱託職員として働く期間で計画をたてて、ステップアップにもつなげることができる
と思います。福祉と一言でいっても分野も対象もさまざまですが、それぞれの情報を得ながら次の道を考えら
れることも、横断的につながりのある東社協で働くメリットではないでしょうか。