ホーム > 地域の連携による取組み > 文京区 > 地域公益活動へのはじめの一歩

このページをプリントします

地域公益活動へのはじめの一歩

文京区地域公益活動ネットワーク(文京区)

ネットワーク会議の写真

多様化・深刻化する地域課題の解決に向けて、区内の社会福祉法人が互いに連携・協働を図るためのネットワークを立ち上げました。平成28年度は会議を3回開催し、地域の福祉課題や生活課題を共有しながら、実施可能な取組みについて検討しました。現在は21の社会福祉法人(30事業所)がネットワークに参加しています。

平成29年5月19日掲載

文京区地域公益活動ネットワーク会議

第1回では、社会福祉法改正についての状況を確認しながら、各法人・事業所の取組み状況や今後の事業展開について情報交換を行いました。

ここでは、積極的な地域への情報発信の必要性と地域の福祉課題・生活課題に即応した活動を展開するためには「地域ニーズの把握」が重要であるとの意見が多く出されました。また、互いの連携・協働に向け、分野別ではなく、地域別に意見交換がしたいなどの前向きなご意見もいただきました。

第2回では、地域の福祉課題・生活課題に即応した活動を展開するために、地域ニーズの把握をテーマに実施しました。

地域ニーズについて話し合うため、社会福祉協議会の地域福祉コーディネーター・生活支援コーディネーター(以下:コーディネーター)が日頃から感じている地域ニーズについての報告があり、その後、グループで意見交換を行いました。また、法人同士の連携や協働を意識し、地区別に情報交換を行いました。各グループにコーディネーターが入ることで、さらに具体的に「地域における公益的な取組」を検討することができました。また、すでに地域公益活動を実践している取組みについても詳しく話が聞きたいとの意見が多く、次回のテーマにすることにしました。

第2回地域公益ネットワーク会議
第2回地域公益ネットワーク会議

第3回では、東京都立大学名誉教授の小林良二氏をお招きし、「社会福祉法人の地域における公益的な取組みについて」お話をいただいたほか、区内の2つの施設より地域公益活動の実践についてお話を伺いました。

第3回地域公益ネットワーク会議の様子
第3回地域公益ネットワーク会議

 

【事例報告】

◆社会福祉法人武蔵野会

文京福祉センター江戸川橋を運営する武蔵野会では、地域公益活動として「縁が和(えんがわ)」という居場所づくりを実践されています。施設のスタッフだけではなく、利用者の方やボランティアグループ、町会、民生・児童委員など地域で多くの人が関わり、多世代交流と障害の有無を問わず多様な人が集える居場所を作られた様子を伺いました。

福祉センター江戸川橋の「えんがわ」の様子
福祉センター江戸川橋「縁が和(えんがわ)」の様子

◆社会福祉法人フロンティア

区内において特別養護老人ホームを運営するフロンティアでは、東京都地域公益活動推進協議会の「はたらくサポートとうきょう」の取組みでもある中間的就労の実践と公益的取組の土台ができるまでの軌跡をお伺いしました。現場の職員からのボトムアップで活動を組み立て、継続できる体制づくりについて詳しくお話を伺いました。

社会福祉法人フロンティア報告の様子
社会福祉法人フロンティア報告の様子

小林先生からのお話の後、参加者からは単独の法人だけでは難しいと感じていた公益活動も他の法人や地域と連携することで可能性が広がるのではないかとの前向きな意見が多く出されました。

東京都立大学名誉教授:小林良二氏の写真
東京都立大学名誉教授:小林良二氏

今後について

地域公益活動の推進が図れるよう、文京区地域公益活動ネットワークは、公益活動の情報交換の場であり、互いに連携・協働ができるようなネットワークにしていきたいと思っております。

また、第1回目の会議で上げられた情報発信の場として、区内に全戸配布している文京区社会福祉協議会の広報紙(文社協だより)に各取組みを情報発信してまいります。

文社協だよりの写真

 

社会福祉法人 文京区社会福祉協議会

〒113-0033
東京都文京区本郷4丁目15番14号 文京区民センター4階
TEL:03(3812)3040
http://www.bunsyakyo.or.jp/