「地域公益活動 実践発表会2024 Part.2」見逃し配信
(2024年12月20日)
2024年12月11日に「地域公益活動 実践発表会2024 Part.2」を開催し、多法人・多機関との連携や、地域住民を巻き込んだ4つの実践を発表いただきました。また、発表者4名とコーディネーターによるパネルディスカッションでは、地域公益活動を通じて生まれる相乗効果や好循環を改めて感じることができました。
福祉関係者の皆さんや、地域活動にご関心のある方も、ぜひこの機会に見逃し配信をご覧ください。
発表してくださった皆さん
(福)ベタニヤホーム 母子生活支援施設ベタニヤホーム
■発表タイトル:「施設における食支援の副産物」~アウトリーチパントリーのネットワークが地域をつなぐ~
■発表者:母子生活支援施設 ベタニヤホーム 山内 恵美 氏・松丸 富士恵 氏
◆参加者からの質問と回答◆
質 問 | 回 答 |
食支援における、ボランティアや職員の人数や比率を教えてください。 | ベタニヤホームの食支援は、施設内に「公益活動委員会」を組織して動いています。委員は常勤職員7名、非常勤(週4日)職員1名です。そのほか、ボランティアはパントリー当日の運営を手伝ってもらうボランティア(実習生の場合もある)が2名程度、前日の準備をお手伝いしてくださるボランティアが2名、という状況です。 なお、施設全体の職員体制として、常勤職員数は13名、直接支援に関わる非常勤職員は2名(1名:7時間/日×4日 1名:4時間/日×2日)となっています。 |
孤立しているが把握できていない、見えていない世帯へのアプローチで工夫している点があれば教えてください。 | パントリーに参加するだけでは、すぐに相手の状況を把握することはなかなかできません。初回の利用時に、30分ほどインテークの面接を行って、母子家庭の現状や困っていることなどをお聞きする時間をとっています。また、その情報を職員で共有し、次回以降その情報をもとにできるだけ話をしながらさらに情報をとり、信頼関係を作り、変化する状況に合わせて相談しやすい環境をつくるようにしています。食支援の情報だけでなく、母子世帯や子育て世帯に対する支援の情報や奨学金の情報なども、登録されているメールに送ることで、そこからさらに現状把握に努めています。 |
対象者の方に向けた広報や情報発信で工夫している点があれば教えてください。 | DVシェルター機能を持つ母子生活支援施設の特性上、住所や電話番号を公開することができませんが、施設のホームページの「お問い合わせ」からアクセスしてきた方にはWeb上で事前登録をしていただいて、メールでパントリーの情報をお伝えしています。 基礎自治体の広報誌(区報)には、食ロス対策、食支援の特集が組まれる号のみになりますが、問い合わせ先QRコードを掲載してもらっています。 |
(福)池上長寿園 /(福)東京コロニー
■発表タイトル:「若年性認知症者の社会参加にむけて」~高齢と障害と異なる強みを持つ法人が創る地域づくり~
■発表者:(福)池上長寿園 大田区若年性認知症支援相談窓口 堀端 秀和 氏
(福)東京コロニー 東京都大田福祉工場 朴 沙羅 氏
◆参加者からの質問と回答◆
質 問 |
回 答 |
活動の財源を教えてください。 | 区からの受託事業のため、受託収入での運営です |
広報や情報発信で工夫している点があれば教えてください。 | 区内の医療機関への訪問(事業説明含)他に出張所や薬局、金融機関などにリーフレットの設置、区設掲示版や区報、SNSなどの媒体からの発信。セミナーなどの開催など対外的な発信を積極的に行っています。 |
(福)江東園/(特非)東京ソテリア/(福)つばき土の会
■発表タイトル:「地域共生社会の実現に向けた取組み」~多法人連携で新たな地域交流イベントの企画~
■発表者:(福)江東園 江東園ケアセンターつばき 松沢 一樹 氏・山田 圭一 氏
(特非)東京ソテリア 地域活動支援センターはるえ野 松本 直之 氏
(福)つばき土の会 障害者支援施設もぐらの家 成田 充里 氏
◆参加者からの質問と回答◆
質 問 | 回 答 |
教育委員会への後援申請について、大変さや難しさはありましたか? | 難しさとしては、具体性の説明でした。どこにターゲットと目的を定めているのかという問いかけに対して整理しておく必要がありました。開催時期と後援申請の時期が近くなってしまうとブラッシュアップをするための打ち合わせ機会など頻度を高めることが求められることもハードルが高まった要因ではないかと考えています。 ターゲット設定は、初めてのイベントであったのでどのような企画趣旨なのか何度か説明を求められました。一部の学校だけなのか?それとも江戸川区全体で考えているのか?フィードバックをもとに企画案のブラッシュアップを繰り返して提出したところです。 |
はるえフェスの準備期間はどのくらいだったのでしょうか? また、打ち合わせの頻度はどのくらいだったのでしょうか? |
令和5年4月から実行委員会としての定例会議を月に1回行っていました。 まずは、地域のイベントに顔を出して町会と繋がる。(ニーズの把握) 企画案としては8月頃に作成し地域公益活動の助成金申請を行いました。 12月に地域公益活動助成金決定され、月に2回に定例会を増やしコミュニケーションの量を増やしました。また、町会役員会に月に1回出席するなどしたので打ち合わせとしては、多い月で4回ほど行いました。 |
イベントの予算や財源について教えてください。 | 東京都地域公益活動推進協議会 「地域課題に取り組むための助成事業」から20万円の助成金を頂くことができました。ただ、不足した運営費についてはそれぞれの法人からの持ち出しとなりました。 |
(福)武蔵野会
■発表タイトル:「ご近所から育むインクルージョン」
■発表者:(福)武蔵野会 世田谷区立烏山福祉作業所 野々村 武志 氏
◆参加者からの質問と回答◆
質 問 | 回 答 |
活動の財源を教えてください。 | 音楽祭の活動は地域の方々と実行委員会を立ち上げ、その運営をしています。運営に伴う費用は、出演者からの参加協力費、広告協賛金、会場での募金、販売売り上げ等が財源となります。 |
広報や情報発信で工夫している点があれば教えてください。 | ホームページ、SNS等を活用して情報発信をしています。 |