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東京都地域公益活動推進協議会

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地域ニーズに応じた、取り組みにつなげるために

文京区地域公益活動ネットワーク

文京区の社会福祉法人が取組む「夢の本箱プロジェクト」による財源を活用し、地域活動団体等と連携して長期休み期間中の子どもの食支援を行いました。

令和4年6月8日掲載

夢の本箱プロジェクトの概要

         「夢の本箱ロゴ」


夢の本箱プロジェクトは、平成30年からスタートした文京区にあるすべての社会福祉法人が関わるネットワークでの取組みです。社会福祉法人の存在を地域の方に知ってもらう機会となること、人員を割くことが難しくても参加できることをコンセプトにプロジェクトの企画を行い、長期休み期間中の子ども達に食を届けることを目的に設定しました。その仕組みは、個人や法人が読み終わり不要になった本を区内の社会福祉法人の施設の入口などに設置した「夢の本箱」に投函してもらい、その本を区内企業に買い取りしてもらいます。そのお金や、企業や個人の方からいただいた寄付を財源として、長期休み期間中の子ども食堂などの子どもの食と居場所を提供する団体を支援します。区民が利用可能な本箱は、区内の社会福祉法人に22か所設置されています。(新型コロナウィルス感染拡大の影響で、回収を休止している法人もあります)施設の事情などから本箱を置くことができない法人は、その他の運営面などでこのプロジェクトに携わっています。

コロナ禍での取組み「学校休校時の緊急食支援プロジェクト」から見えたニーズ

文京区は令和2年3月1週目から一斉休校が行われ、給食が再会するまでの間、夢の本箱プロジェクトの財源を活用し、給食のなくなってしまった子どもたちの食支援に充てる「学校休校時の緊急食支援プロジェクト」を実施しました。区内法人から寄付を受けた食品を配付したり、主任児童委員やボランティアに協力いただきお弁当の配付を行ったり、喫茶店等に協力を得て食事券の配付を行うといった際にかかった費用を、夢の本箱プロジェクトの財源で支援することができました。

        「お弁当写真」

 

緊急食支援の取組みを通して、支援を受けることに抵抗があり、支援が必要な状況にあっても、アクセスすることが困難な状況があることが見えてきました。このような状況の中で、支援の繋がり方には様々な入り口が必要と考え、長期休み中は、子ども食堂や学習支援等の地域活動団体を通して、食支援を行うとともに、緊急食支援プロジェクトでご協力をいただいた喫茶店以外にもネットワークを広げ、個別ニーズに応じた関わりができるよう、関係機関と連携を図りながら、対象家庭に食事券の配布を行う形式を継続しました。

 

「夢の本箱プロジェクト」の周知

         「動画撮影風景」

コロナ禍で本箱を設置していても、施設内の立ち入りが困難となる法人もあり、今後の安定した財源確保を行うことが課題となりました。そこで、本箱への直接寄付だけでなく、ネットからの受付もできるように寄付方法を広げました。それに伴い、チラシ等の広報媒体の見直しを行うとともに、「夢の本箱プロジェクト」の動画作成に取組みました。