コロナ禍でもつながり続けるために
清瀬市社会福祉法人 社会貢献事業協議会
コロナ禍により、令和2年度はネットワークでの活動はほぼ停止状態となりましたが、令和3年度はこの状況だからこそ必要とされた取り組みもあり、ネットワークとしてどのように進んでいくか、検討を進めました。
令和4年5月19日掲載
令和2年度はコロナとともに始まり、令和3年度はWITHコロナと感染拡大防止のため、人が集まる事業などは休止し、会議はオンラインと会場の併用で開催し、情報共有や課題の検討を継続しました。事務局である社会福祉協議会も生活福祉資金貸付相談など、急増する生活困窮相談に対応しており、協議会として何ができるかと具体的な取組みを検討していきました。
【コロナは長期化へ】
コロナ禍のそれぞれの施設や事業所の状況を共有し、今後の取り組みについて協議しました。その結果、A部会「生活困窮者支援」とB部会「有事の際の相互協力体制づくり」の二つの部会を立ち上げました。それぞれの部会にて話し合い、仕組みづくりについて具体化していきました。
【地域のニーズにこたえる】
連携した取り組みは停止したものの、解決が必要な地域課題は多くあります。連携による取り組みはできなかったものの、これまで築いてきたネットワークの力を生かし、地域のニーズにこたえました。
〇法人間で協力してフードドライブ
特別養護老人ホームと就労継続支援事業B型の事業所と社会福祉協議会の3法人が連携しフードドライブを行いました。その際に就労継続支援事業B型の事業所で作っているパンも販売し、コロナ禍で売上が減少する事業所の、売上に協力できる場となりました。
〇分野を超えて連携して
児童養護施設に入所している子どもを近くの高齢者施設で受け入れ、就労体験やアルバイト就労につながりました。会議で互いに知り合ったことで相談できる関係となりました。
【社会福祉協議会の事業に協力】
〇生活福祉資金貸付相談と連携して
貸付相談には、生活に困窮しているという相談が毎日多く寄せられます。中には、所持金が数百円、医療費の負担が困難、食事回数を減らしている、退去を迫られているなど、緊急性が高いという相談もありました。貸付担当者からネットワーク内の「ひとまず相談」担当者に相談したところ、「フードバンクきよせ」に保存食や販売ができなくなったパンなどを寄付する、法人内でフードドライブに取り組む、コロナ陽性となったひとり親世帯への紙オムツの提供をするなど、様々な力が寄せられました。
〇社協事業「子どもの食サポート事業」と連携して
コロナによって困窮されている世帯の子どもや、長期休暇中に食の不安のある世帯にお弁当配布を行う「子どもの食サポート事業」を実施しました。お弁当配布拠点に3法人が協力いただいた他、コロナで売上減少した就労継続支援B型事業所に子どものお弁当作りを依頼しました。
【今後に向けて】
ネットワークの力が地域の力となるよう、「生活困窮者への支援」や「有事の際の相互協力体制づくり」の実現に向けたテーマにあと1回話し合いを行い、それぞれ具体化するための検討を継続していきます。