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災害対応標準化トレーニング「BHELP標準コース」合同研修の開催

社会福祉法人の社会貢献事業に関する情報交換会(立川市)

災害対応能力向上に関する研修風景

平成29年2月、立川市内すべての社会福祉法人と立川市が災害時における災害活動等の支援に関する協定を締結しました。平成29年7月、社会福祉法人として災害時の使命や備えなどの共通認識・基盤を作るために、福祉避難所についての講演会を開催し、それを踏まえて今回、現場職員向けに災害対応能力向上に関する研修「BHELP標準コース」を(一般社団)日本集団災害学会のご協力を得て開催しました。

平成30年3月9日掲載

研修に至る経緯

平成29年2月、立川市内すべての社会福祉法人と立川市が災害時における災害活動等の支援に関する協定を締結しました。次の段階として、災害時の使命や備えなどの共通認識・基盤をつくる必要性から、国内外で数々の災害支援活動に参加し、内閣府の震災マニュアル検討委員会委員などを務めている東京医療保健大学准教授の石井美恵子氏に依頼し、講演を企画しました。

平成29年7月、社会福祉法人向けに講演会を開催。その中で紹介された現場職員向けの災害対応能力向上に関する研修「BHELP標準コース」について、講演会アンケートからも要望があり、今回の研修開催に至りました。

石井氏による講演の様子
平成29年7月 東京医療保健大学准教授 石井美恵子氏による講演会の様子

「BHELP標準コース」とは

地域保健・福祉における災害対応標準化トレーニングの研修で、被災地域内で発災直後から支援者となりうる医療・保健福祉に関連する専門職、および防災業務に従事する行政職員を対象としている研修です。

1.発災直後から避難所での活動を効果的・効率的に実践すること、2.災害対応における知識、共通の言語と原則を理解し、被災者の生命と健康の維持、災害発生直後からの被災地内での災害対応能力向上に資することを目的としています。

岬医師の説明の様子
独立行政法人国立病院機構 災害医療センター 医師 岬美穂氏より趣旨説明

研修の様子

研修は、平成30年2月7日に立川市総合福祉センター2階視聴覚室で開催し、当日は、市内18法人、行政職員を含む35名が参加しました。6つのグループに分かれ、各グループに医師、看護師、薬剤師、救命救急士等の資格を有する講師が1名担当につきました。5つの演習について、全体講義→グループ演習→全体共有(発表と解説)→グループ内でのふり返り・質疑応答を繰り返す構成で、知識と理解が深められる内容でした。

全体講義の様子
全体講義の様子

グループ演習の様子1
グループ演習の様子1

グループ演習の様子2 
グループ演習の様子2

グループ演習の様子3
グループ演習の様子3

発表の様子1
発表の様子1

発表の様子2
発表の様子2

アンケートには「具体的な事例を元に演習が行われ、理解を深めることができた」「避難所でどのような支援が必要なのか理解できた」と研修を評価する声が多く、参考になることとしては「災害医療対応の原則であるCSCA(指揮統制/調整・安全確保/二次災害防止・情報・評価)」を挙げた参加者が多くいました。

ほとんどの法人が今後、法人内で取組みたいと感じることが「ある」「多くある」と回答し、次のステップにつながる研修になったのではないかと感じています。

筆記試験
筆記試験の様子

授与式の様子
修了証の授与