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市民学習会「引きこもりの理解と対応」

立川市社会福祉法人地域貢献活動推進ネットワーク (通称:ふくしネットたちかわ)

ふくしネットたちかわを含む福祉関係機関(職)と市民を対象に、ひきこもり支援に関する学習会を実施しました。ひきこもりの現状や心理的葛藤、家族支援の考え方について学ぶとともに、「地域では何ができるか」のヒントも得ることができ、大変有意義な学習会となりました。

令和4年4月28日掲載

1.ふくしネットたちかわの取組み

立川市社会福祉法人地域貢献活動推進ネットワーク、通称「ふくしネットたちかわ」では、毎年2月を強化月間と定め、地域の方々とつながりを深めるための取組みを行っています。

また、2020年度以降は「その人の力に合った社会参加の機会提供」を行っていくための、仕組みづくりに取り組んできました。何らかの困難な状況から一歩踏み出すために、社会参加の機会を求めている方が主たる対象となり、ここには「ひきこもり状態にある方」も含まれます。このことから、2021年度は強化月間中の取組みとして、市民学習会「ひきこもりの理解と対応」を開催することとなりました。

2.市民学習会「ひきこもりの理解と対応」の開催

去る2022年2月15日に、ネットワーク主催の市民学習会「ひきこもりの理解と対応」を開催しました。コロナ禍を受け、全面オンラインでの開催となりましたが、ネットワークの参加法人・施設のみならず、行政関係機関、民生児童委員、市民の参加も含め計40名が参加し、ひきこもりの現状や心理的葛藤、家族支援の考え方について学びました。

講師は、NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会より、本部事務局ご所属の深谷守貞氏を招き、その実践と、当事者との交流体験に基づく貴重なお話を伺いました。「地域で何ができるか」ということについても、社会福祉法人や、民生児童委員が関わる事例を元に、多くの活動のヒントが挙げられていました。質疑では多くのご質問が寄せられ、参加者一人一人立場に違いがあっても、このテーマへの高い関心が伺えました。

3.学習会で残った課題と、今後の展望

上述の通り、現在ふくしネットたちかわでは、社会福祉法人が、「その人の力に合った参加支援の方法」を一緒に考え、そして機会提供をしていくための仕組みづくりに取り組んでいます。次年度以降、段階を踏んで実践を始めていくにあたっては、学習会にご参加いただいた方々を含め、地域の協力を得ながらこの取組みを広げていければと考えています。

また、この度の学習会においては、開催時期・方法(オンライン)の兼ね合いもあって、「関心はあるが参加できない」という声も寄せられました。少しでも多くの方に地域課題の実情を伝え、ネットワークの取組みを知ってもらうためには、コロナ禍の状況も踏まえながら、会場開催の可能性を探っていくことも必要だと感じました。別途、録画内容の公開・配信等の新しい共有方法の導入についても必要性を感じており、こちらはすでに実現に向けた検討と準備を進めているところです。