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ふくしネットたちかわ全体研修「社会福祉法人の役割と地域公益活動」

立川市社会福祉法人地域貢献活動推進ネットワーク 

コロナ禍以降中止している地域懇談会の再開や、ネットワーク活動の意義・意味合いの浸透に課題がある中で、原点に立ち返る意味合いで「社会福祉法人が地域貢献活動に取り組む意味合い」を主題として、ルーテル学院大学名誉教授和田敏明氏を講師に招き、全体研修を行いました。

令和5年3月22日掲載

1.取組みに至る経緯

 立川市社会福祉法人地域貢献活動推進ネットワーク、通称「ふくしネットたちかわ」は、高齢・児童・障害・保育・その他の、各分野の代表者で構成される「幹事会」と、全ての参加法人・施設による「全体会」、5つのエリアで地域に密着した取り組みを進める「地域懇談会」の3層で構成されています。これまで、ネットワーク全体の取組みと各エリアの取組みを連動させながら活動してきましたが、コロナ禍以降は地域懇談会を中止せざる得ず、その再開が、課題の一つとなっていました。そのため、本年度は地域懇談会の再開も視野に、事務局が各法人・施設へのヒアリングを実施し、取組みの現状や、課題の聞き取りを行いました。

 事業の業態や規模感も多様な中、活動上の課題は各法人・施設によって様々でしたが、共通する課題として、法人・施設のネットワーク担当者の変更に伴い、ネットワークがこれまで歩んできた経過や、現在取り組んでいる内容の共通認識に、差異が生まれていることが分かりました。また、活動の根幹ともいえる「社会福祉法人が地域貢献活動に取り組む意味合い」についても、十分に浸透しているとは言い難い状況が生じてきていました。

2.全体研修「「社会福祉法人の役割と地域公益活動」の開催

 そこで今年度は、原点に立ち返る意味合いで「社会福祉法人が地域貢献活動に取り組む意味合い」を主題として、ルーテル学院大学名誉教授 和田敏明氏を講師に招き、全体研修を行うこととしました。

 研修においては「社会福祉法人はなぜ地域公益活動に取り組むのか」「地域共生社会作りの推進と社会福祉法人」「コロナ禍で見えてきたこれからの社会の課題」「社会福祉法人の地域公益活動への取組みへのポイント」について、ご講義いただきました。社会福祉法人を取り巻く状況や、国の方向性・動向、市民からどのような目を向けられているのかといった身につまされる内容がある一方で、事例を通じて、地域の前向きな反応や、関係者の輪が広がっていく様子が分かり、地域貢献活動の「やりがい」や「面白さ」を感じることもできました。

3.今後の展望

 今回の研修は、参加できなかった法人・施設向けに、動画配信も行っています。こうしたアーカイブ化は、昨年から取り組み始めたことで、市内全ての法人が参加する大きなネットワークである以上、全ての法人施設の参画をフォローしていくためにも、必要だと考えています。

 ほどなく、コロナ禍はひとつの区切り・転機を迎えることになります。この時期に、もう一度原点に立ち返り、足並みを揃えるため、全体研修会は大きな意味をもつものであったと思います。前述の、事務局が取り組んだ各法人・施設へのヒアリングから、次年度への具体的なアイディアが挙がった地区もあります。まずは、地域懇談会の再開を目指し、各地域の懇談会の顔ぶれをつなぎ直していくことが急務であり、挙がっているアイディアを具体的なものにするための基盤を再構築することが、次年度の課題です。

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