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真心のこもった「おたより」がつながりを紡ぐ ~おたよりでつなぐ“まごころ”プロジェクト~

中央区社会福祉法人連絡会

コロナ禍で、例年実施している「福祉体験合宿」と「ボッチャ体験&福祉ちょこっと相談会」を令和2年度より中止しておりますが、新たな取り組みとして、今年度は「おたよりでつなぐ“まごころ”プロジェクト」を実施することとなりました。

令和4年5月19日掲載

コロナがもたらす影響

令和2年度の法人連絡会において、参加法人から、「刺激が少なく、高齢者がフレイル状態になりつつある」、「通常なら経験しえることが、コロナ禍で経験できずに卒園していくため、子どもの成長に懸念がある」といった声が高齢者施設、保育園それぞれから寄せられました。新型コロナウイルス感染対策のため高齢者施設では面会が制限されたり、保育園でも地域との関わりを減らしたり、加えて、帰省ができないことから孫と祖父母が自由に会えなかったりなどコロナ禍でコミュニケーション活動が制限され、そのことが人々に大きな影響をもたらしています。そこでコロナ禍でも、地域で暮らす人たちのつながる機会が創れないか模索した結果、「おたよりでつなぐ“まごころ”プロジェクト」を行うこととなりました。

【オンラインで連絡会を開催しました】

 

真心のこもったおたよりでみんなを笑顔に

本プロジェクトの第1弾では、敬老の日を目安として、保育園・幼稚園の園児から高齢者・障害者施設の利用者へおたよりをお届けしました。第2弾では、クリスマスを目安として、高齢者・障害者施設の利用者から保育園・幼稚園の園児へお返しのおたよりをお届けしました。

法人連絡会参加法人を含む34ヶ所の施設(保育園14ヶ所、幼稚園4ヶ所、高齢者施設12ヶ所、障害者施設4ヶ所)が本プロジェクトに参加しました。おたよりの受け渡しに際しては、法人連絡会参加法人の財団と社会福祉協議会職員で行いました。

おたよりは、園児の元気な姿を映したお歌のビデオレターや、高齢者の健康を願って作った折り紙の金メダル、藍染めを行う障害者施設からは藍の種などが送られ、コロナが終息したあかつきには「一緒に藍染めをしよう」というメッセージが添えられていました。また、お届け先には、作成者がいる施設について記したプロフィールカードを添えておたよりをお届けしました。真心のこもったおたよりをお届けすると、子どもも大人もニコニコと生き生きとして表情でおたよりを受け取ってくれました。

【おたよりを作りました(高齢者施設)】

 

 

 

【おたよりを作りました(障害者施設)】

 

 

【おたよりをお届けしました(保育園)】

 

             

今後の展望

本プロジェクトで、つながりができた施設どうしが今後も継続してつながりを保てるよう、活動を継続するとともに、オンラインツール等の活用も念頭に置き、コロナ禍でのつながりのあり方を検討していきます。また、本プロジェクトの取り組みを多くの地域住民、関係機関に知っていただくために報告用広報紙を作成しました。この活動を通して、より多くの地域の方々につながりの輪を感じていただけるよう、今後は地域活動団体等の参加も打診していきたいと思います。

【報告用広報誌を作成しました】