「福祉なんでも相談窓口」から新たな連携へ向けて
豊島区社会福祉法人ネットワーク会議
区内25法人による「福祉なんでも相談窓口」を開始して3年目を迎えました。相談実績は少ないものの、CSWによる地区連絡会やネットワーク会議で法人同士の交流や合同企画なども提案されるようになってきました。あらためて各法人の独自の取組みや、日頃から感じている地域ニーズを共有し今後の連携のヒントとするため「豊島区内の社会福祉法人の地域公益活動に関する調査」を実施しました。現在法人の取組みを広く紹介する小冊子を作成しています。
令和2年3月31日掲載
〇令和元年度の「福祉なんでも相談窓口」は、参加法人数25法人、45事業所。
上半期(4月~9月)実績 相談件数10件(延14件)※平成30年度は年間16件(延23件)(内訳:収入・生活費3件、病気・障害2件、住まい・仕事・家族・子育て・介護・地域各1件、その他3件)
※相談件数が少なかったのは、各事業所本来の相談業務の対象ではない他分野で、看板を見てきた等のケースに限っているため。
〇第1回豊島区社会福祉法人ネットワーク会議実施 9月20日(金)
「豊島区内の社会福祉法人の地域公益活動に関する調査」への協力を各法人に依頼
〇「豊島区内の社会福祉法人の地域公益活動に関する調査」実施
目的:各法人が実施している地域公益活動(福祉なんでも相談窓口以外)の情報や、日頃から感じている地域課題について共有し、地域支援のための新たな連携に生かすため
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質問項目:
1.現在実施している地域公益活動はありますか
2.新たに実施を予定している地域公益活動はありますか
3.既存のサービスでは対応が難しい地域ニーズはありますか
4.地域公益活動、豊島区社会福祉法人ネットワーク会議についてのご意見をお寄せください
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実施状況:25法人中22法人から回答あり 内、19法人が何らかの地域公益活動を実施している
〇調査結果を受け、社会福祉法人が地域住民を対象に行う地域公益活動を地域に広く紹介し、社会福祉法人を身近に感じてもらうための小冊子(30頁程度)を作成中(福祉なんでも相談窓口の紹介も含む)
〇令和元年11月~12月に行った地区連絡会(8圏域)での意見や情報交換
- 同じ圏域の高齢者施設と保育園で、作品展示などの交流を提案
- 新しくなった福祉作業所が地域の区民ひろば運営協議会のメンバーを見学ツアーや試食会に招待
- 圏域内の事業所が合同で相談会を行ってはどうか(認知症カフェなどを利用して)
- 障がい者が65歳になると、高齢分野のサービスに切り替わり、戸惑うことが増えるため特養の認知症カフェに参加してつなぐ試みをしてみては
- 企業や商店との連携
- 相談窓口のハードルの高さ、潜在化している困りごとへどうかかわるか、イベントなどでの出張窓口などを検討
- 専門職同士のつながりが強み、もっとアピールする
- 外国籍の方の相談対応が難しい
〇第2回豊島区社会福祉法人ネットワーク会議実施予定 3月23日(月)
令和元年度は、地区連絡会を通じて圏域内で事業所同士のつながりや交流ができ、合同企画が出されつつありました。待っているだけでは人は来ないので、お祭りやイベントなどにブースを出す、合同相談会を開くなどの意見が多数あり、カード大のリーフレットの提案もあり。これらをネットワーク会議に報告し共有すること、新たな連携のヒントにしていくことが今後の課題になりそうです。