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高齢者施設の認知症高齢者や地域のおじいちゃんおばあちゃんも一緒になって創る子ども食堂の実践~特養中野友愛ホームの取り組み~

社会福祉法人 武蔵野療園

中野友愛ホーム「子ども食堂の実践」~スタッフに認知症高齢者や子育てママさんグループ、ボーイスカウト、町会、近隣の子ども食堂の人、施設利用者のお孫さん、職員の子供など誰でも参加して、地域で創る居場所を目指しています。毎月1回夕食を多目的スペースで開催。

平成30年9月19日掲載

<取り組みの経緯>

当施設のスペースをNPO法人の方に「無料塾(学習支援の場)」として貸し出して毎月活動をしていた代表の方から、子ども食堂をこの場所で実施したいとの話があり、施設の管理栄養士等も含めた「友愛ホーム子ども食堂準備チーム」を立ち上げました。私たちは、子ども食堂は子どもだけが集まる場所ではなく、”子どもが主役”という共通テーマのもとに”地域で創る居場所”として位置づけ、施設の利用者もできる人は調理に参加したり、子どもも子育てママさんも地域の高齢者も職員の家族も、利用者の家族も、どんな方でも一緒になって創りあげていくことをコンセプトにして声掛けを各方面にしてきました。

<主たる活動と実績>

平成30年7月から実施をし、当日120人程度の地域の方々が参加し、スタッフ入れて150人が参加しました。夕方16時から地域の町会の方、近隣の子ども食堂の方、施設の認知症高齢者の方、ボーイスカウトの方、職員の家族、利用者の家族他、ボランティアの学生さんが続々と集まり会場のセッティング、親子の遊びスペースづくり(ヨーヨーづくりなど)、かき氷や飲み物コーナー(コーヒーは近くの生活困窮者支援のカフェから取り寄せたもの)、調理スペースでの必要な調理物品のチェックなど、それぞれ役割分担をして準備に取り掛かりました。

 

午後6時から開店となり、カレーライスとサラダ、ヨーグルトを食べていただきました。食事が一段落したあとに、子どもたちを集め、職員がクイズゲームなどを行うと、子どもたちは、はしゃいだりして盛況に終了しました。8月は、63人が参加し、焼きそばとポテトチーズ焼、あんみつ、豆腐スープを提供しました。

 

 

<活動の成果と今後の展望>

・2回実施をしましたが、様々な方がスタッフとして集まったことで、その方たちに、施設のスペースを使ってやりたいことなどの話も聞け、屋上を開放して、子育てママさんたちに子どもプール遊び場として活用してもらうなど、地域の居場所として広がりつつあります。今後も施設の機能を積極的に地域に開放していきたいと考えています。