保育園による地域の子育てサロン“おはなし広場”
社会福祉法人 聖オディリアホーム
保育園は地域の子育て家庭の育児相談を受付けていますが、養育者が自ら相談に来られるケースは実際は少ない状況です。そこで、親と子が気軽に訪問できる機会をつくろうということで毎月第一土曜日の午前中におはなし広場を催すことになりました。
平成30年9月20日掲載
取組の背景
この鷺ノ宮地区は都営住宅やマンションも多く、子育て家庭も多く暮らしている地域です。中野区は待機児童も比較的高水準にあり、保育園に入園できずやむなく専業主婦を続けざるを得なかったり、育児休業を延長したり、或いは幼稚園に入園する前のお子さんを抱えたりなど様々な親子が生活しています。
保育園はこの様な親御さんからの育児相談を受付けていますが、実際は養育者が自ら相談に来られるケースは少なく、何とかこれらの養育者の力になれないものかと長年保育園内の“子育て支援プロジェクトチーム”で検討してきました。その結果、乳幼児を対象とした“おはなし広場”を開催すれば親子が気楽に参加できるし、親子同士が知り合いになれば親同士の繋がりも生まれ、育児に関する相談も気軽にできるのではないかということで始めることになりました。
子育て支援プロジェクトチーム
このプロジェクトチームは5年前に保育園内につくられた組織で、おはなし広場だけでなく親子クッキング、体験保育や近くの高齢者施設との月1回の交流事業などを支援しています。
花火作り
おはなし広場
対象は零歳から5歳までのお子さん達で、毎月第一土曜日の10時30分から11時30分頃迄開催しております。当日は子育て支援プロジェクトチームに所属する2名の保育士が担当して、絵本の読み聞かせ、折り紙、親子のふれあい遊びなどを楽しく行っています。
古水先生 家族の皆さん
3年前に始めた頃は僅か数組の参加でしたが、当法人の掲示板やホームページの活用、近くの児童館での広報などにより最近では十数組の家庭に参加いただいております。
参加いただく各家庭も徐々に定着して各家庭同士の横の繋がりもできており、またおはなし広場終了後は、いろいろな相談をされるようになっています。