地域サロン~会食サービス~
社会福祉法人 徳心会 特別養護老人ホームさくらえん
施設サービスを利用されていない地域の高齢者を中心に施設を開放し、コミュニティの場の提供および、栄養バランスの取れた昼食を提供しています。
平成30年1月掲載
会食サービス実施にあたり
社会福祉法人徳心会特別養護老人ホームさくらえん(武蔵野市)のある地域は、近隣に大型集合住宅があり居住者の高齢化が進んでいます。高齢により、外出の機会も減り地域住民同士の交流の場が減りつつありました。これに関係して、食事などもスーパーで購入した惣菜や、配食サービスの弁当、人によっては、「面倒くさいから食べない」という方もいらっしゃり、食事の提供を始めることにしました。
会食サービスの実施
当初、我々は栄養バランスの摂れた食事の提供に着目し「配食サービス」を検討していました。しかし、前段で記述した通り、地域住民の交流の場が少なくなり、高齢者の自宅での引きこもりも問題なのではないかという疑問に至りました。そこで、職員同士が話し合い、自宅から施設まで来ていただくのも介護予防の一環という結論に至り、「地域サロン」として毎週、木・金・土・日の4日間、地域交流スペースを利用して会食サービスを実施することにしました。
地域サロンの様子
提供食事の一例
広がる地域の輪
実施当初は、地域住民の方々の交流の場になればと思い実施しましたが、地域住民同士だけではなく、施設職員、地域の方々との関係性も良好な関係を保つ事ができています。職員が外出すれば、「○○さん!」と声をかけてくれたり、当法人で受け入れているEPA介護福祉士候補生を「ご近所さん」として面倒をみてくれたりと、色々な効果が出ています。これからも、地域にある特別養護老人ホームではなく、地域の一部である特別養護老人ホームであり続けるために活動を進めて行きたいと思います。