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東京都地域公益活動推進協議会

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島民の方と触れ合うサロン活動の取組み

社会福祉法人藤倉学園 大島藤倉学園(大島町)

クリスマスカラオケ大会

伊豆大島にある大島藤倉学園では、施設の特徴を生かして島民の方と触れ合うサロン活動を実施しています。

令和4年1月14日掲載

大島藤倉学園

大島藤倉学園は、1919年に創設された百余年の歴史をもち伊豆大島にあります。太平洋に囲まれ三原山の御神火(ごじんか)に守られた大自然の中の知的障害者の入所施設です。

時には、自然災害の脅威を感じることもありますが、島の人たちの温かい気持ちに支えられながら、のんびりとおおらかに暮らせる素晴らしい施設です。私たちは、施設の特徴を生かして島民の方と触れ合うサロン活動を実施しています。

居住棟から海と伊豆半島を望む
居住棟から海と伊豆半島を望む

緑の中の本館
緑の中の本館

 

伊豆大島の広大な敷地でサロン活動の再開

東京の施設ですが、広大な敷地と豊かな自然に囲まれ私たちは生活しています。斜面の敷地を上まで歩けば、かなりハードなウォーキングになります。学園内は四季折々の花が咲き誇り、グラウンドに咲く満開の大島桜は圧巻です。地域の方にグラウンドを開放してお花見を楽しんでもらいます。椿の実は貴重な椿油の原料になるので、秋の時季には椿の実拾いも実施していましたが外部からの来園は休止せざるを得ませんでした。

新型コロナウイルスの影響で、島民との触れ合いを最小限にせざるを得なかったのです。来訪の少ない施設はやはり寂しいものです。しかし、ようやくこの11月に園内を開放した学園の公益活動である「サロン活動」を小規模ながら再開しました。

居住棟
居住棟

グラウンドを散策
グラウンドを散策

 

12月にはサロン活動クリスマス カラオケ会を実施

いつもは、広報誌で宣伝しながら多くの方に来ていただくサロン活動。学園の地域支援部の職員が中心となり、11月に続き今回も小規模で!大島町若者自立サポートステーション「ロケット」の皆様に来ていただきました。自慢の広い学園内を散策し、畑で育てた「はぶ草」を学園の利用者と一緒に収穫してもらいました。その後は、ささやかなケーキを食べながら、クリスマスソングカラオケ会。久しぶりの発散になったでしょうか?

ところで「はぶ草」をご存知でしょうか?細長い豆が実る、背丈の高さもないほどの木です。この種子を炒ったものが「ハブ茶」です。元気が出るお茶として重宝されており、伊豆諸島から小笠原諸島にかけて自生しています。大量には生産できないけど藤倉学園の隠れた特産品です。

はぶ草を収穫
はぶ草を収穫

クリスマス カラオケ会
クリスマス カラオケ会

広い敷地の中でのサロン活動は、島民の方にとっても待望の活動であると同時に利用者にとっても島の方と交流できるいい機会となっていました。私たち学園が持つ自然という財産と講堂や集会所(公共浴場付き)などの施設を島民の方に提供するとともに、学園の利用者・職員もそこに関わることができてこの地域公益活動の意義を実感していたところでした。

今回サロン活動は細々と再開しましたが、今後は町の広報誌「広報おおしま」で宣伝をして多くの人に学園内に入っていただき、希望者には学園の車で送迎をする前のスタイルに早く戻したいな。これは、私たちだけでなく、島民の方の願いでもあると思います。

珍しい雪景色のグラウンド
珍しい雪景色のグラウンド