地域共生社会の実現に向け、“オール東京の社会福祉法人” による地域公益活動を推進します。

東京都地域公益活動推進協議会

ホーム > 各法人の取組み事例の紹介 > 3つの社会福祉法人が連携して取り組むこども食堂

このページをプリントします

3つの社会福祉法人が連携して取り組むこども食堂

社会福祉法人博愛会 ケアハウスハーモニー松葉、社会福祉法人正吉福祉会 稲城市地域包括支援センターやのくち、社会福祉法人東保育会 松葉保育園

稲城市矢野口地域の近隣社会福祉法人3法人が連携して、「やのくち子ども食堂」を発足し、夜ひとりぼっち(孤食)の子どもを対象に月に2日間実施。職員やご入居者をはじめ、稲城市社会福祉協議会、支え合いの地域づくりを検討する協議体「つながろう!矢野口」や民生児童委員などの協力を得ながら、子ども専用ではなく地域の居場所、支え合いの場所づくりとして運営しています。

令和5年6月9日掲載

 

■やのくち子ども食堂とは

やのくち子ども食堂は、平成29年の改正社会福祉法を起点に、稲城市社会福祉法人連絡協議会での意見交換会を経て、平成30年2月に稲城市矢野口地域の社会福祉法人3法人(博愛会、正吉福祉会、東保育会)が連携し始めた地域公益活動となります。

社会福祉法人であることや保育園、高齢者施設、地域包括支援センターがそれぞれのノウハウを活用することで、職員やご入居者の地域化が円滑にいき、当時、子どものアレルギー問題など世間でも取り上げられておりましたが、リスクマネジメントや運営の部分も情報共有し、積極的かつ柔軟に運営を進めてまいりました。

対象者は、地域共生社会の中で、夜何かしらの事情で一人ぼっち(孤食)の子どもとし、定員10名で毎月2日間実施しており、職員をはじめ、地区の関係団体、ボランティアほかによる地域連携協議体「つながろう!矢野口」や民生児童委員、地域住民などの支援を受けながら運営しており、ケアハウス ハーモニー松葉のご入居者も地域住民の一員として子ども達の見守りや話し相手、食事の配膳などの役割を担っていただいております。

松葉保育園で盛り付けをおこなうハーモニー松葉のご入居者
 

訪れた子どもとご入居者との歓談

 

■新型コロナウィルス流行禍での子ども食堂

現在は、新型コロナウィルスの流行禍で、会食や子どもの来所が困難となり、お弁当の受け渡しで毎月開催しております。毎回、職員とご入居者で寄せ書きした包装紙で包み、子ども達が喜んでくれるよう努めています。

5月で新型コロナウィルスも5類感染症に移行しましたが、コロナ流行禍の中で薄れたコミュニティー機能を徐々に取り戻せるよう、現在、お弁当方式での子どもと職員、ご入居者の会食の再開を検討しております。

 

■今後の展望

孤食に関しては、子どものみならず高齢者、障がいをお持ちの方など共通する社会的課題だと考えており、食事を通したコミュニティーづくりで地域課題は少しずつ解決できると考えております。

WITHコロナの中で、感染症対策にも配慮しながら、地域の子どもをはじめ異世代や障がい、高齢、児童が垣根なく支え合いながら生活できる地域の一翼になれるよう3法人で取り組んでまいります。

 

実践発表事例

こちらの取組みは、「地域公益活動 実践発表会2023 Part.1」にて実践発表いただきました。

 

参考リンク

社会福祉法人博愛会 ハーモニー松葉ホームページ(外部リンク)このリンクは別ウィンドウで開きます
社会福祉法人正吉苑 地域包括支援センターやのくち/やのくち正吉苑ホームページ(外部リンク)このリンクは別ウィンドウで開きます
社会福祉法人東福祉会 松葉保育園ホームページ(外部リンク)このリンクは別ウィンドウで開きます