地域共生社会の実現に向け、“オール東京の社会福祉法人” による地域公益活動を推進します。

東京都地域公益活動推進協議会

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サンの家食堂 ~地域と共に生まれ、地域と共に紡ぐ多世代食堂~

社会福祉法人サン サンの家

新宿区高田馬場にある「サンの家」では、食の支援だけではなく、利用される方々が自然とコミュニケーションを図れる「居場所」として、毎月第1、3金曜日に「サンの家食堂」を開催しています。子ども家庭や高齢者、支援を必要とされる方が参加され、毎回和気あいあいと過ごされています。

令和5年6月16日掲載

 

美味しいご飯

美味しい物を食べるには、高い食材、有名なお店、それ以上に大切なことがあると思います。

健康に生きる上で、「食事」はとても大切なもの。それには、生命活動に必要な栄養素の摂取という意味だけではなく、「こころの栄養」や「社会性」「安定性」など様々な役割があります。

私たち「サンの家」は地域交流として、食事をテーマに各ご家庭や子どもの成長を応援しています。
 

地域の方の経験と想い

民生委員さんより
「親の帰りが遅く一人でお腹を空かせている子ども達に自分でご飯を炊いて、お味噌汁を作って食べられるようになって欲しい(食育)そんな場所があれば・・・・・・」

近所のお米屋さんより
「昔はこのあたりで子ども達が集まり遊んでいた。駄菓子屋の軒先では、お米の炊ける匂いや包丁など調理の音が響いていた。食事の時間になると『○〇の家はカレーだ。』『〇〇の家は肉じゃがだ。』とそれぞれの家庭の味が広がっていた。」

児童委員さんより
「現在は共働きが多く、そのような環境でも、作り置きのご飯も無い子どももいる。たとえ、お金を渡してもご飯を買わずに、お菓子など好きな物を買ってしまう。」「親は気づいているのか・・・・・・」

社会福祉法人サンでは、そのような地域の想いを受け「自分たちが地域でなにができるか」を考えた結果、食事で困らない地域を作りたいと「サンの家」を立ち上げました。
 

サンの家食堂始めました。

2019年
当初は法人の介護事業所であるデイサービス「より処まんまる庵」にて、一緒に食事を作る、宿題をする、高齢者と遊ぶなど思い思いに交流をしながら夕食を摂る事を考えておりましたが、新型コロナウィルスの蔓延によりそれは叶わない状況となりました。

それでも地域のニーズを耳にして、歩みを止めるわけにはいきません。

2020年11月27日
法人所有のカフェスペースとして「サンの家」が誕生。食事をつくるボランティアさんも集まり準備が整いました。しかし、世界はコロナ禍。会食は難しく、まずはお弁当をお渡しする形で開始しました。

↑お弁当の一部

↑お作りいただいているハンバーグ
 

2022年9月

お弁当をお渡しすることに加えて、会食を募集しはじめました。

2023年6月現在

毎回会食を重ねるごとにいつの間にか席も埋まり、サンの家で出会った人たちの和気あいあいとした話し声が聞こえます。

 

社会福祉法人サン

サンの家食堂を地域の方と共に開催している「社会福祉法人サン」は、20年余りに渡り、介護保険事業を柱として、認知症対応型のグループホーム、デイサービスを運営している法人になります。

地域との交流にも力を入れるべく、地域連携の部署を新しく設けて、公益的取組として法人独自のイベントを企画開催、地域の行事への参加も行っています。以下一例です。

  1. 夏のカブトムシ交流会
  2. 町会縁日
  3. ハロウィン仮装イベント
  4. 年末お餅つき
  5. 花壇、菜園の整備、季節の装飾
     

↑カブトムシ交流会  

↑ハロウィンイベント

 

美味しい場所を更に広げる

ありがたいことに、これまでサンの家食堂によって多くの参加者、ボランティアの方、ご寄付を下さる方、情報を共有して下さる方などと繋がりを持たせていただいております。

私たちに出来ることに限りはあると思いますが、支援を「している」「されている」は無しに、これからも楽しい場所となれるよう頑張ります。

↑現在の食堂開催場所である地域交流カフェ「サンの家」

↑ボランティアの方々

 

実践発表事例

こちらの取組みは、「地域公益活動 実践発表会2023 Part.1」にて実践発表いただきました。

 

参考リンク

サンの家ホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)

社会福祉法人サン ホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)