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東京都地域公益活動推進協議会

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谷在家さくらマルシェ ~楽しい「市場」は地域の多世代交流の場~

社会福祉法人足立邦栄会 特別養護老人ホームさくら・障害者支援施設かえで

「谷在家(やざいけ)さくらマルシェ」は、こども食堂の運営や、中高生の学習支援・居場所作りを行う団体などが、地域で人気の食べ物などを持ち寄って販売する楽しい「市場」です。足立邦栄会では場所の無償提供のほか、地域の方たちと一緒にベビー・キッズコーナーを行っています。

令和5年7月7日掲載

きっかけ(地域のランドマークに)

足立邦栄会は2018年、法人として中長期計画「ビジョン2023」をスタートさせ、その中の一つのチームとして、「ランドマークチーム」を発足させました。これを機に、地域のランドマークとなるための取り組みとして、事業所のある足立区・府中市・狛江市の施設にて、地域の方々が気軽につながれる居場所づくりを目指し、活動してきました。
このうち足立区の施設では、奇数月の最終日曜日に、「足立邦栄会特別養護老人ホームさくら・障害者支援施設かえで(合築施設)」で、楽しく交流しながら買い物ができる「谷在家さくらマルシェ」を開催しています。

当法人では開始当初から、出店する地域の方たちに施設の内外を無償で提供してきましたが、とくに「谷在家さくらマルシェ」は、こども食堂の運営、中高生の学習支援・居場所作りを行う団体などが、地域で人気の食べ物などを持ち寄って販売する楽しい「市場」となっています。

近所の北足立市場から仕入れた野菜・果物をはじめ、毎回30分以内で売り切れる美味しい焼き菓子、シフォンケーキ、お弁当や焼き芋を販売するキッチンカー、コーヒー、小物、アクセサリや盆栽などまで多彩ですが、どれも人気商品ばかりです。近隣中学校のボランティア部員が「いらっしゃいませ~! 野菜・果物・お弁当・お菓子がお買い得です。」と、賑やかに声を掛ける中、ベビーカーを押しながら小さいお子さんたちを連れた家族から、杖をついた高齢の方々、と非常に幅広い世代の方々が集まって来る嬉しい、楽しい買物処です!

↑市場から直送のお野菜

新型コロナウイルスのために失われた人と人とのつながり。「谷在家さくらマルシェ」は、今、まさに、社会に求められているつながりを、幅広い世代が気軽に作れる場所です。

特に若い世代の方々には、福祉に興味を持ってもらえる良い機会ととらえ、福祉とは身近であり、すべての人が幸せになるためには必要不可欠な仕事であることを知ってもらえることを期待しています。

今後益々、地域の方々には、入りやすい身近な施設として、地域のランドマークとして、誰もが利用できる慣れ親しんだ施設であって欲しいと願っています。その強い思いから、足立邦栄会の職員と地域の多様な方たちが協力し、一体となり、施設内の「カフェさくら」のスペースを有効活用した「ベビー・キッズコーナー」が誕生しました。

現在の取組み(子育て世帯と高齢者のつながり)

「谷在家さくらマルシェ」での「ベビー・キッズコーナー」は、お買物に来た方々の休憩場所として、子どもたちの遊び場として、施設内のカフェスペースを開放しています。

第一部は鹿浜地域学習センター図書館職員による絵本、紙芝居の読み聞かせや、クイズ、手遊びなど、未就学の幼児から小中学生のお兄さんお姉さん・お父さんやお母さんも一緒に楽しめる内容となっています。

↑絵本に興味しんしん

第二部は老若男女問わず、誰でも楽しめるゲームコーナーです。ボッチャ体験・射的・ダーツ、英語でビンゴなど職員が知恵を出し合ってゲームを手作りし、工夫を凝らしています。毎回、子どもたちが笑いながら、ワーワーキャーキャーとの声がたくさん聞こえてきます。楽しそうに遊んでいる子どもたちを見ていた高齢の方たちからは「楽しいし、元気になれるね。」と嬉しい感想も聞かれています。

↑ボッチャ。よーくねらって

↑近くから投げてもOK

みなさんの声(アンケートから)

  • 雰囲気も良くて、とても楽しめました。平日夕方の開催も嬉しいです。
  • ボッチャが楽しかったです。キッズコーナーに来た大学生であるにも関わらず公式ルールで遊ばせて頂き、ありがとうございます。何かあれば、お手伝いしたいです。
  • 読み聞かせは小さい子たちが楽しめるスペースで、とても良いなと思いました。
  • 小さい子どもでも遊べるゲーム(ボッチャ)で、とてもありがたかったです。平日夕方に開催してほしいです。
  • 子どもが楽しんで取り組む姿が見られて、よかったです。
  • 小さい子どもも楽しめて良かった。毎回楽しみにしています。いつもありがとうございます。
  • 読み聞かせはとてもゆっくり話してくれるのでわかりやすかった。平日開催も楽しみです。

今後の取り組み(地域とともに)

今後の「谷在家さくらマルシェ」は、地域の皆さまの要望を聞きながら、誰もが知っている地域住民の多世代交流の場として定着することが出来るように、お買い物以外も充実させていきます。

また、「ベビー・キッズコーナー」は平日開催の要望もあります。今後ももっと楽しんでもらえる様に、開催日時を検討し、継続していきます。アンケートの結果では、大学生、地域でボランティア活動に興味のある方や、ボランティア活動の経験のある方からも参加してみたいとの声が挙がっています。地域と法人職員が一丸となって、みんなで多世代交流の場を盛り上げていく、その場所こそ足立邦栄会が開催している「谷在家さくらマルシェ」であり、「ベビー・キッズコーナー」です。

足立邦栄会「ランドマークチーム」は、このほかにも、府中市の障害者支援施設みずき内のカフェを基点にした地域交流の場所作りや、複数の法人が狛江エリアにて事業を形成している狛江市で、市社会福祉協議会などとの協働による地域活動に取組んでいます。また同じく足立区の有料老人ホームリブインさくらでは、近隣のクリーン活動やキッチンカーでの販売場所を提供するなど、様々取り組んでいます。これからも地域のランドマークを目指すべく、取り組みを続けていきます。

 

足立邦栄会特別養護老人ホームさくら・障害者支援施設かえで(合築施設)ホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)

2023年5月の谷在家さくらマルシェこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)

2023年3月の谷在家さくらマルシェ このリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)

社会福祉法人足立邦栄会ポータルサイトこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)