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おもちゃの図書館・移動おもちゃの図書館活動 ~おもちゃで楽しく遊びましょう!~

社会福祉法人三輪愛光会 三輪あいこう保育園

社会福祉法人三輪愛光会は、個人が自宅で始めた「おもちゃの図書館」が発展した団体で、町田市内で2つの認可保育園ほかを運営しています。
「おもちゃの図書館」は、拠点となっている三輪あいこう保育園のほか「移動おもちゃの図書館」として市から受託している「みわっこ学童保育クラブ」、他の保育園、障害者施設などでも開館しています。

令和5年8月25日掲載

おもちゃの図書館とは

子どもは遊びを通して学び成長していきます。その遊びをより楽しく、心豊かにとの願いから始まったボランティア活動が「おもちゃの図書館」です。

他の子ども達との交流、親同士の情報交換もできる場(子育て支援)としての役目を持ちながら活動しています。移動専用車には常時おもちゃが積んであります。この車で市内各場所に出向いてのおもちゃの図書館活動も行います。

一部の場所では、おもちゃの貸し出しも行っています。気に入ったおもちゃを家庭でも楽しめること、そして、返却して頂くときにお家での様子を伺えることが貸し出しの良さだと感じています。

なお、私共のおもちゃの図書館は、「特定非営利活動法人 日本おもちゃの図書館全国連絡会」の会員でもあります。ボランティアの運営するおもちゃの図書館第1号は、今から約40年前、国際障害者年(1981年)を契機に三鷹市で誕生しました。現在では全国で約350館へと拡がっています。

 

取り組みのきっかけ

「障がいのある子ども達の余暇活動(訓練や療育ではない)のために、そして障がいがある子もない子も一緒に集える場を提供したい」という思いのあった前理事長が1982年、町田市三輪町で私財を投じて開館しました。

最初から、障がいのある子どもや家族だけでなく地域の人々と共に遊び、交流し親子共に育ちあう場、母親同士の交流もできる場として始めました。「子育て支援」という言葉はまだ無い時代、当時としてはめずらしい活動だったと思います。活動の支えとなったのはボランティアの方々でした。

 

子育て支援としての現状と今後

新型コロナが蔓延していた間、拠点である三輪あいこう保育園では開館時間も2時間に短縮し、場所も玄関ホールと狭い所での活動となりました。なるべく休まず我慢の月日でしたが、2023年6月より、通常の時間10時から~15時に戻ることができました。ボランティアスタッフの人数は少なくなりましたが、保育士(主任)、園長の連携の下で楽しく活動を行っています。月3回の開館日は来館者の方は自分の都合の良い時間に、また、お友だちと誘い合わせて来てくださいます。来館者は平均して約10組。

この活動も40年が経ちましたが、地域の子どもの遊びや家庭同士の交流が「子育て支援活動」に移行しても、当初の思いを継承しています。これからも、皆の顔を見ながら、おしゃべりしたり、おもちゃを選んだり、ホッとできる居場所づくりをしてきます。
 

ボランティアとおもちゃについて

《ボランティア》

現在、ボランティアは地域の方3名、移動車運転者1名です。そのほか保育園職員4名が兼務で参加します。
ボランティアの募集方法は、口コミと町田ボランティアセンターを通じた募集です。

おもちゃ集め》

おもちゃの入手には2つのルートがあります。

1つ目は、前出の「日本おもちゃの図書館全国連絡会」このリンクは別ウィンドウで開きます(外部サイトへ移動)を通じた会員団体への寄贈です。これにはおもちゃメーカーからの寄贈と、その他の一般企業からの寄贈があります。一般企業からの寄贈には、会社内で集めた中古のものも含まれます。

2つ目は、公益財団法人 東京都福祉保健財団による「地域福祉振興事業」を利用した購入です。

 

「おもちゃの図書館」(三輪あいこう保育園)

活動日:毎月第1、第2、第3火曜日 10時~15時

利用者:どなたでも可

保育園外の掲示板に日時を掲示します。基本、開園時間内であれば何時でも来ていただけます。 

町田市発行の「子育てひろばカレンダー」(月1回発行)に掲載をお願いしています。掲載されている保育園や各公共施設等で配布されています。(移動図書館は、三輪コミュニティーセンターと,  みわっこ学童保育のみ掲載)
市のホームページ「まちだ子育てサイト」このリンクは別ウィンドウで開きます(別サイトに移動)にも掲載されます。

在園児も、時間のある時は地域の方と一緒におもちゃの図書館で遊びます。


↑ホールと遊具


↑遊具の保管


↑ホールでの遊び場


↑園の玄関と「おもちゃの図書館」ののぼり

PDFファイル(50KB) 
 ↑月ごとに発行する広報紙(クリックで拡大)  

 

「移動おもちゃの図書館」

移動専用車で市内各所の会場を回ります

・みわっこ学童保育クラブ:年10回(1時間)

・三輪コミュニティーセンターホール*:年5回(1時間)
 (市立の地域センター)

他法人の保育園(大蔵保育園、山崎保育園):各園年5回位(1時間)

・知的障害者の作業所(町田かたつむりの家):年12回 (※貸し出しのみ)

・特別養護老人ホーム第二清風園):(※新型コロナ蔓延により2年ほど休止中)
※2001年から子ども用とは別に高齢者向けのおもちゃを用意して、ホール兼食堂で開催していました。

移動専用車は3台目で、今の車は東京都共同募金会(赤い羽根共同募金)の配分金を頂き購入しました。この活動に賛同したボランティア(運転者含む)の方に支えられ現在進行中です。

*=児童福祉法にもとづく「子育て広場事業」


↑移動専用車

 

法人概要

1982年、自宅開放型建物の中で「おもちゃの図書館」を開館。
その後、市内の遠方の方からの要請があり、おもちゃを自家用車に積んで各地(自治会館や通所施設など)を回りました。(ボランティア活動)

1992年、地域に保育園が無かったことを受け「社会福祉法人三輪愛光会」を設立、自宅建物の隣に「三輪保育園」を開園。

2002年11月、待機児解消のため「三輪あいこう保育園」を開園。おもちゃの図書館もあいこう保育園に移転。(0、1歳児は三輪保育園で、2歳児から三輪あいこう保育園に進級し卒園まで過ごします)

1988年「三輪子どもの学園学童保育クラブ」を自主事業で開始。1990年、町田市の委託事業となる。

2017年「みわっこ学童保育クラブ」に名称変更。
 

社会福祉法人三輪愛光会 三輪保育園・三輪あいこう保育園 ホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)