【動画】”排除しない”~滝乃川学園ガーデンプロジェクト~
社会福祉法人滝乃川学園
国立市にある障害者支援施設 滝乃川学園では、“人も、植物も、虫も、誰も排除しない”をコンセプトに、コミュニティガーデンに取り組んでいます。豊かな自然環境のもと、親子やボランティアなど、地域に住むさまざまな人が自由に参加できる環境が育まれています。そんな取組みの一部を当協議会にて映像化しました。ぜひご覧ください。
令和5年11月13日掲載
「滝乃川学園ガーデンプロジェクト」について
◆聖三一礼拝堂の前に広がるコミュニティガーデンで月1回開催されます
◆予約不要で、どなたでも参加可能です
◆季節によっては、収穫した草花で旬の味も楽しめます
“誰も排除しない”をコンセプトに
滝乃川学園は日本で最初に設立された知的障害児者施設として知られており、2002年には滝乃川学園本館が国の登録有形文化財にも指定されています。また、日本で初めて「学園」という語を用いた施設であるとも言われています。「学園」には、障害児者の学びの場だけでなく、生活の場としての思いも込められており、設立から現在まで地域に開かれ続けた滝乃川学園の考え方が反映されているように思います。
コミュニティガーデンは、施設の建替えにより敷地内に空き地が生じたことを契機とし、自然との触れ合いを地域の人にも楽しんでもらうことを目的に、2016年の夏に検討会が発足されました。しかし、動き出した直後、相模原市の津久井やまゆり園での事件を受け、利用者の家族や職員からの不安の声や、警察からの指導など、地域に開かれた場であることへの逆風が滝乃川学園を襲います。そのような逆風にあっても、滝乃川学園は門を閉ざすことなく、ガーデンプロジェクトを一歩ずつすすめてきました。
活動は、地域のボランティアさんにコーディネーターやヘッドガーデナーを担っていただき、住民主体ですすめています。参加者は老若男女を問わず、四季折々の植物や虫と触れ合いつつ、おもいおもいの過ごし方で楽しんでいます。2回目の参加だという親子からは、「前回、初めてと思えないくらい温かく仲間に迎え入れもらえ、また参加するのが待ちきれなかった」との声も聞かれました。誰もが参加できる交流の場を提供しつつ、知的障害者について地域の方に知ってもらう。滝乃川学園の挑戦は続きます。
(文:協議会事務局)