地域共生社会の実現に向け、“オール東京の社会福祉法人” による地域公益活動を推進します。

東京都地域公益活動推進協議会

ホーム > 各法人の取組み事例の紹介 > 居場所事業ぶらんこ ~エネルギーがたまる その時まで~

このページをプリントします

居場所事業ぶらんこ ~エネルギーがたまる その時まで~

社会福祉法人蓮花苑 児童養護施設れんげ学園

児童養護施設れんげ学園が取り組む居場所事業「ぶらんこ」では、利用児童が不登校の状態から抜け出す一歩目の場所として存在し、次の活動場所へと繋がる事ができるようなエネルギーを子ども達自身に貯まるまでの時間と場所を提供する事を目的としています。

【令和5年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】

令和6年3月15日掲載

この取組みは、当協議会が実施する「令和5年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。

 

法人概要

社会福祉法人蓮花苑は、報恩感謝の理念の下、東大和市・武蔵村山市・小平市・立川市で7つの認可保育園、東大和市で児童養護施設を運営しています。

 

地域の課題やニーズの状況

全国的な傾向と同じく、武蔵村山市でも不登校児童の数は年々増えていっています。フリースクールも同市には無く、隣接市にはあるものの利用料が高い、交通機関が少ないという理由もあり、通いづらい状況です。

 

取り組みのきっかけや連携先

武蔵村山市での社会的養護に対する支援としてショートステイ事業の委託を受けた後、その他の支援を模索している中で武蔵村山市の教育委員会と繋がり、不登校支援のニーズが高い事を知り、教育相談室等と連携を図り、市内の小・中学校に在籍する不登校児童に対する居場所事業を開始しました。

 

取り組み内容

利用者がレジンでつくった作品

週1回、1人90分の枠を用意し、その中で利用者がやりたい事、話したい事をスタッフと一緒に探し、時には遊び、時には話し、時には休みといった利用者のリズムで活動ができるよう支援を行っています。保護者の方々とも定期的に面談やメールでのやりとり等を通じ、利用者のニーズの把握や家庭状況の確認、事業所での様子をお伝えする場を持っています。その他、教育委員会、教育相談室、学校とも連絡を取り合いながら適応指導教室の利用や学校への復帰に向けた情報共有等を行っています。

 

取り組みの効果

取り組みを通してまず感じるのは利用して下さっている方々が持つ、外の世界と繋がろうとするエネルギーが、予想より遥かに大きかった事です。それぞれ成長の速度や仕方は違いますが、週1回、1時間半という短い時間の中で、一緒に楽しい時間を共有し、ほんのちょっとだけ背中を押してあげることで、利用者の方々の世界が色々な方向に少しずつ広がっていっている事を感じています。

 

関連リンク