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small alley cafe (公益サロン)

社会福祉法人東香会 渋谷東しぜんの国こども園

孤立する高齢者や、悩みを持つが誰にも相談できずにいる子育て世代、小学生の居場所の少なさなど、地域が抱える課題を解決する場として、東香会では「small alley cafe」という公益サロンに取り組んでいます。

【令和5年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】

令和6年3月19日掲載

この取組みは、当協議会が実施する「令和5年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。

 

法人概要

社会福祉法人東香会 は、「しぜんの国保育園」の運営をはじめとする保育事業と、町田市忠生を中心とする地域文化事業を通して、「こどもとおとなが、いきいき暮らす場所」を目指して事業運営しています。

 

地域課題のニーズ

コロナ禍により外に出なくなった高齢者が増えたことや、渋谷東地区は坂に囲まれているため、出かけたくても体力的に難しい現状があり、孤立する高齢者が増えています。また、小さな子どもを持つ子育て世代の方も、子どもとの過ごし方に悩み、誰にも相談できずにいる現状があります。卒園児の保護者からも、小学生の居場所が少ないことをよく耳にします。このような課題解決のために、地域の幅広い世代の人が利用でできる憩いの場を作ることが必要だと考え、公益サロン“small alley cafe”をオープンすることとなりました。

 

活動の課題

2022年12月よりスタートした公益サロンですが、実施日数に限り(週3日のみ)があることなどから、利用者を増やすことが困難で、利用者数も横ばいの傾向にありました。そこで、今年度は認知の拡大や利用者数の増加を目指し、より一層地域の人々の憩いの場をつくることに取り組みました。

 

取組みの内容

今年度の取組み内容は、主に下記4点です。


①については、兼ねてより頻繁にサロンを利用している若者による展示会を企画しました(2024年3月22日より開催)。展示目当ての若者がサロンに集い、交流が生まれることを期待しています。

②では、渋谷東、猿楽町近辺へのチラシのポスティング(約2000部)を行い、近隣住民への認知拡大を図る予定です(2024年4月実施予定)。また、ステッカーについては、ドリンクテイクアウト時のカップにステッカーを貼り、small alley cafeの潜在的な認知拡大を目指しています。

③については、利用者にとってより居心地の良い空間にするため、荷物カゴの設置や加湿器のフィルターの交換を行いました。

④では、利用者からの軽食が欲しいという声に応えて、オーブンの設置やその他調理器具を購入。実際に提供を開始したチョコケーキやバナナケーキは利用者に人気で、サロンを再利用する人が大幅に増えました。

テイクアウトカップ

荷物カゴを設置しました

大人気のチョコケーキ

食器やカトラリーも揃えました

 

 


 

 

取り組みの効果

③④の取り組みの結果、2023年12月の利用者数と比較して1ヶ月の利用者数が約3倍(約650人)となりました。軽食のメニューを求め、再利用される方も多くいらっしゃいます。また、保育園の親子や職員も足を運ぶ様子が見られ、地域の人たちとの交流や保護者との対話が生まれるきっかけもできています。公益サロンとしての課題であった利用者数にも大きな効果が見られ、今後も継続してメニューの拡充や居心地の良さアップを目指していきたいです。

イベントのチラシ(クリックで拡大します)

 

 

 

 

 

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