子どもの未来を開く無料塾、お母さんの心とおなかを満たす子育て広場
社会福祉法人同胞援護婦人連盟 児童養護施設こどものうち八栄寮・母子生活支援施設リフレここのえ
八王子市にある、社会福祉法人同胞援護婦人連盟では、地域の公益事業として、3つの事業を行っています。1つ目は無料塾「オリーブみらい」の開催、2つ目は乳幼児を持つ親御さんに対する子育て広場「てんとうむし広場」の開催です。3つ目は「支援対象事業等見守り事業」を八王子市から受託しています。
令和6年6月13日掲載
法人概要
社会福祉法人同胞援護婦人連盟は、児童養護施設こどものうち八栄寮と、母子生活支援施設リフレここのえを運営しています。社会的養護施設の特長を生かした地域支援を行っています。
取組みのきっかけ
社会福祉法人が地域への公益的な取組みを進める働きがあり、その中で当法人の社会福祉充実計画に基づく地域における公益事業として、平成29年10月から子育て応援事業を開始しました。
取組みの内容
【オリーブみらい】
~無料塾は子どもの未来を応援します~
個別に丁寧に漢字や計算などの基礎学力を身につけます。
「だんだんわかってきたよ!」
休憩時には手作りの食事で食卓を囲みます。
「今日は何かなあ?」
【てんとうむし広場・てんとうむしカフェ】
~子育て広場はお母さんの心とおなかを満たします~
てんとうむし広場
お母さんにネイルをしています。
「お母さんきれいになった?」
てんとうむしカフェ
親子でご飯を食べまーす。
「今日は僕の大好きなカレーでーす」
【支援対象児童等見守り事業】
~見守り事業は八王子市と協働して地域の家族を応援します~
施設のソーシャルワーカーが車で家庭訪問に出かけます。
ソーシャルワーカーが家庭を訪問します。
不登校の子どものお宅へも出かけます。
取組みの成果
取組みの成果は以下の5点です。
もともと無料塾は母子生活支援施設のアフターケアとして行っていたものを、地域版としてスタートしました。実施してみると、通塾してくるのはほとんど不登校の子どもたちでした。当初から「家庭支援」をコンセプトとしていたため他の無料塾とは異なり、家庭訪問をしたり、家庭のアセスメントを行うなどの特長ある無料塾となりました。
当初は、子育て広場と無料塾はそれぞれの考え方で実施していましたが、現在は「子どもを通じた家庭支援(産前・産後から思春期まで)」という形で整理をすることができました。
2021年より、八王子市から受託した「支援対象児童等見守り事業」について、地域のニーズの開拓を市と一緒に取り組めることが良いところだと思います。子ども家庭支援センターからの見守り対象家庭の情報リストから、法人職員が家庭訪問をして、家庭調査や聞き取りを行う事業です。また、法人で行っている事業と組み合わせることで、より具体的な支援が可能になっています。
多機能化(地域支援)の取組みによって、施設・法人の機能が増え、職員の育成プランが明確になりました。ケアワーク、ソーシャルワーク、コミュニティソーシャルワークを学ぶことができる法人として特色が出せるようになり、児童養護施設、母子生活支援施設の職員のスキルアップができるようになりました。
ソーシャルワークを地域で展開することで、法人職員の結婚・出産・育児などのライフサイクルにも対応できる日中の事業が増えました。
今後の展望
今後はソーシャルワーカーを増やして、児童養護施設と母子生活支援施設の持っているファミリーソーシャルワークの機能を、もっと地域に還元していきたいと思っています。
社会福祉法人 同胞援護婦人連盟
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