地域の民生児童委員協議会との連携による子ども食堂と無料塾の実施
社会福祉法人からしだね
子ども食堂では、ひとり親世帯、生活保護受給世帯、障害のある子どものいる世帯などの幼児から高校生までの子どもと保護者に、毎週水曜日に夕食を提供しています。また、無料塾では、私塾に通っていない小学生から高校生までの多様なニーズをもつ子どもたちに、毎週土曜日に学習支援を行っています。
【令和6年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】
令和7年3月4日掲載
*この取組みには、当協議会が実施する「令和6年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。
法人概要
社会福祉法人からしだねは、1971年12月に設立認可を受けました。現在、足立区において保育所うめだ「子供の家」(定員132人)と、児童発達支援センターうめだ・あけぼの学園と、足立区立青井保育園(定員102人、指定管理)を運営しています。
地域の課題やニーズの状況
法人のある足立区梅田地区は、地下鉄日比谷線の東武線への乗り入れにより、都心への交通の便が良く、比較的地価も安いために、沿線に近いところに建てられてマンションには他県や他区から流入した住民が多く住んでいます。一方、荒川の土手沿いは交通の便が悪く、戦中、戦後にはスラム地区でしたが、今は都営団地が多くつくられています。この地域には低所得の住民も多く、貧困は子どもにとって大きなハンディキャップとなり得ます。貧困の循環を起こさせないために、子ども食堂や無料塾の活動を通して、地域全体で子どもを見守り、足立区すべての社会資源を駆使して子どもと家族を支援することが重要であると考えています。
取組のきっかけ
社会福祉法人として半世紀にわたり児童福祉施設を運営してきましたが、法人として地域に暮らす子どもへ直接支援を行いたいと考え、同じ地区で活動する民生児童委員協議会の役員に話を持ち掛けました。彼らもちょうど同じ考えであったので、さっそく一緒にそれぞれの強みを活かしながら、最初に子ども食堂を、続いて無料塾を立ち上げることになりました。
活動の内容と効果
◆子ども食堂
社会福祉法人と地域の民生児童委員協議会(25人)が連携して、ひとり親や経済的に困難な家族や孤食の子どもに毎週水曜日に夕食を提供し、子どもの成長を見守りつつ必要な支援を行っています。年間の活動を通して、主催者と参加者、参加者同士の関係が深まり、それぞれの生活課題の解決に役立っていると実感しています。
◆無料塾
子ども食堂の参加者を対象に始まった無料塾は、区立のNPO活動支援センターを会場に、私塾に通っていない子どもへの学習支援を毎週土曜日に行っています。支援者は区のボランティアセンターに登録している区民です。都立高校への受験準備に特に力を入れ、これまでに4人が希望の高校に入学できました。今後も彼らが高校を卒業するまで必要なサポートを続けていきたいと思っています。
社会福祉法人からしだね
〒123-0851 東京都足立区梅田7-19-23
TEL:03-3889-8800
ホームページ:http://umeda-akebono.or.jp/karashidane/