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東京都地域公益活動推進協議会

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第13回児童虐待防止月間事業の取組み

社会福祉法人 至誠学舎立川

コンサートの様子

第Ⅰ部として孤立した子育て家庭を地域につなげることをねらいに0歳からの子どもと親御さんが一緒に参加し楽しめ、同時に地域のやさしさを実感できるシンガーソングライターとピアニストによる歌とトークとワークショップを織り交ぜた「なんだかんだの子育てコンサート」を企画しました。第Ⅱ部は前回から始めた子ども・子育て支援に取り組む地域の関係団体のネットワークづくりのための交流会を実施しました。

平成16年11月児童虐待防止推進月間の制定以来、毎年、市民を対象にした児童虐待防止推進の啓発事業として、立川市をはじめ市内の関係機関や団体の後援をいただき、市民会館等を会場に「児童虐待防止推進月間セミナー」として、講師による講演会やシンポジウム、ワークショップを開催しています。

平成27年度からは、立川市社会福祉協議会の協力を得て、虐待をはじめ様々な問題の背景には地域から孤立した家庭の状況があるとの仮説をもとに、地域とのつながりをつくっていくための企画を考え、支援団体の交流もテーマに加えました。

児童虐待防止にむけて

11月4日(金)立川市民会館を会場に、第Ⅰ部「なんだかんだの子育てコンサート~こんなはずぢゃなかった~」と第Ⅱ部「子ども・子育て家庭を支援する団体のネットワーク交流会」を開催しました。

第Ⅰ部は、シンガーソングライターとピアニストによる「コンサート」歌とトークとワークショップ“やさしさ貯金ゲーム”を実施し、0歳のお子さんとともに参加された母親など親子の他、市民、関係機関や団体の方々約70名が参加しました。第Ⅱ部は、11団体34名が参加し、各団体から活動紹介と参加者の自己紹介を行い、交流を深めました。

当日の様子

第Ⅰ部のコンサートでは、幼いお子さんと一緒に参加されたお母さん方が、会場の皆さんの温かいまなざしの中で、ゆったりとした心持ちでコンサートを楽しまれている姿が印象的でした。お子さんたちもやさしい歌声に穏やかな顔つきで聞き入り、なかには会場内をハイハイしたり、よちよち歩き回るお子さんもいて、とても微笑ましい情景でした。後半にはピアニストの高橋教予さんと歌手の玉城ちはるさんの誘いでお母さんとお子さんたちが舞台に上がり一緒に歌う姿がこの会の意義を体現しているように思えました。

第Ⅱ部では、当法人施設の他、民生委員児童委員、社会福祉協議会、町会、通信制高校、若者の自立支援や子ども支援に係るNPO法人等幅広い参加があり新たな関係づくりにつながりました。

参加者のアンケートには「育児疲れが癒されました(30代母、子3か月)。親子で参加できるものを今後もお願いします(30代母、子1歳)。お話も楽しかったが歌がとても力強くてよかった(60代民生・児童委員)。涙があふれた(30代一般)。心に沁みとおるお話に歌声でした。たくさん貯金させていただき心が豊かになりました(40代福祉関係)。私も子育て中の身自分にできる優しさを与えていきたいと感じました(40代一般)。次回も母親へ励ましのメッセージを送れるものをお願いします(20代教育関係)。次回は難しい現状をいろいろ教えていただける講演会をお願いします(60代市民活動団体)。」といった声が寄せられました。

ワークショップの様子
ワークショップ「やさしさ貯金ゲーム」で参加者同士のふれあい

ステージの様子
親子も一緒にステージに上がって一緒に合唱

支援団体交流会の様子
支援団体交流会で団体の紹介をする

支援団体交流会に参加した方々
支援団体交流会に参加した方々

今後の展望

(1)啓発事業としてのメニュー

問題の社会化という点では、関係機関も含めて子どもの虐待や社会的養護の現状と地域で取り組む課題等についてのセミナー的な機会も必要で、28年度は従来の月間事業とは別に立川市の子ども家庭支援センターや児童相談所と協力し地域福祉講座を実施しました。

(2)実施体制

当初より地域団体や行政から後援(名称使用)団体として主に広報や参加の協力をしていただいてきました。平成27年度からは立川市社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターが企画段階からスタッフとして参画するとともに経費の一部の負担をいただいています。地域の問題として取り組むためには、自治体の主体的な取り組みとしていくことが大切であると考え、市にも働き掛けてきました。

セミナーについては、平成28年度の実績をもとに今後も地域の関係機関と共催で実施を積み重ね体制づくりをしていきます。支援ネットワークづくりのための交流会については、今後は、立川市社会福祉協議会が引き継いで実施していくことになりました。

(3)当事者に直接手が届く支援

法人としては、すでに関係を持っている機関や団体、個人等による支援のネットワークを広げていくことは、比較的容易でることを事業を継続するなかで実感しているところです。平成28年度は、地域の当事者に直接つながる事業として「親子コンサート」を企画し実施しました。この企画を継続していく中で当事者と支援ネットワークのつながりについて模索していきたいと考えています。