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東京都地域公益活動推進協議会

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地域高齢者の食支援活動 「至誠ホームふれあい夕ごはん」

社会福祉法人 至誠学舎立川

ふれあい夕ご飯の写真

本取り組みは、1998年2月より施設で職員が調理した弁当をボランティアが地域で生活する高齢者へ「今晩は」の挨拶のもと顔の見える関係作りに努めています。またバランスの取れた食事を取ることで活き活きとした生活を送る事に繋がり、見守りや安否確認の役割も担っています。

平成29年9月26日掲載

地域のニーズからとりくむ

買い物や食事の支度が困難な高齢者が相当数いることが判明し、地域のニーズから介護保険下の高齢者の生活を支援するサービスとして取り組む事となり、1996年日本生命財団より地域活動を総合的に推進していく事業への助成(3か年)を受け、「市民参加型地域生活相互支援活動の拠点」となる事業の展開を目指しました。

特にこの事業を開始する以前に、立川市・日野市から食事サービス事業を受託していた実積を基に実施となりました。1998年2月より職員が調理したものを、ボンティアが「今晩は」の挨拶とともに、高齢者のお宅に配達をしています。

対象者は、至誠ホーム近隣(錦町、柴崎町、羽衣町の一部、富士見町の一部)に住まう65歳以上の高齢者になります。配達日は、月・水・金曜日で、午後5時から6時30分ころまでに各ご自宅へホームで調理した弁当を届けています。配達はボランティアと配達専門のパート職員2名で行っています。料金は1食600円、その他に友の会年会費として2000円をいただいています。

ふれあい夕ご飯の写真
ふれあい夕ご飯の写真

配達時に安否確認

事業のネーミングにもあるように、ご自宅に弁当を届ける役割を地域のボランティアの方々に担って頂き、対象となる高齢者の方との顔の見える関係作りに努めています。また、配達に使用する弁当箱を、保温性があり見た目も食欲を増す「重箱」タイプを導入しています。さらに、高齢者向けの栄養バランス・味付け・塩分に配慮した内容にするなどの工夫を行っています。

今後に向けて

一人暮らしや高齢者世帯にとり毎日の食事作りは負担になり、バランスの取れた食事を定期的に取る事で健康で活き活きとした生活を送る事に繋がっています。また、地域のなかで、見守りや安否確認の役割を担い関係機関との連携作りにも繋がるなどの成果の一方で、課題として、事業開始から19年を迎え、民間での食事サービスも充実しており社会福祉法人が食事サービスを展開する意味合いを整理・検討する時期にきています。また、担い手であるボランティアの開拓も課題となっています。