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東京都社会福祉協議会

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平成30年度 社会福祉養成校等と児童養護施設・自立援助ホーム・乳児院との懇談会

平成30年6月22日(金曜日)「平成30年度 社会福祉養成校等と児童養護施設・自立援助ホーム・乳児院との懇談会」を行いました。児童部会では、これまでも懇談会を行ってきましたが、今回は乳児部会も参加しました。

まず初めに、東社協児童部会制度政策推進部長の黒田邦夫さんより開会の挨拶がありました。黒田さんは「学生向けの実習手引きはあるが、施設側の指導者向けの手引きが整備されている施設は少ない。今後さらに整備していく必要がある」と話しました。

次に、社会福祉養成校を代表して、日本社会事業大学社会福祉士実習教育センターの黒川京子さんより、相談援助実習および進路の現状についての話がありました。例年、児童分野で実習を希望する学生が最も多く、その中でも児童養護施設を希望する学生を希望する学生が多いとのこと。実習を通して「必要な視点や大切にすべきことへの理解が深まった」「指導者や職員の言葉から学びを得ることができた」といった学生の声が紹介されました。
また、「環境支援や家事等の作業も、意義や視点がわかると学生のモチベーションにつながる。子どもたちとのコミュニケーションに関してもアドバイスを適宜いただければ」と話しました。
「実習希望は多いが、実際に児童養護施設に就職する学生は多くない。実習を通して経験の幅を広げ、児童養護施設に就職したいと思う学生が増えていってほしい」と結びました。

その後、チャイボラの紹介をチャイボラ代表の大山遥さん、乳児院の紹介を二葉乳児院施設長の都留和光さん、自立援助ホームの紹介をカリヨン夕やけ荘施設長の小久保志津子さん、東京都の児童養護施設の紹介を聖友学園施設長の若松弘樹さんより話がありました。

懇談会の後半は、グループ討議を行いました。「学校と施設双方にとってより良い実習にするためには ~学校側からの課題や要望、施設側からの課題や要望~」をテーマに活発に意見が交わされました。

「実習生の想いと、施設の現実にギャップがあるのでは」「施設の仕事は大変なこともあるが、やりがいもあることを実習生へ伝えていく」「学生をほめてあげることが大切」「養成校と施設の密な連携が必要」「学生も交えた交流会があってもいいのでは」「施設職員がいきいきと働いている姿を見て、一緒に働きたいと思ってほしい」といった意見が出されました。

最後に、人材対策委員会委員長である子供の家施設長の早川悟司さんより閉会の挨拶があり、「養成校も施設も人材育成の気持ちに溢れている。他の施設がどのような実習をしているかがわかりづらい現状がある。個々にやるのではなく、施設種別を超えて連携を深め、すそ野を広げていけたら」とまとめました。

養成校と施設職員の質の高い意見交換・情報共有が行われ、今後の実習をより良いものにしていくために考えを深め、横のつながりをつくる充実した時間となりました。

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