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コロナ禍で始めた「お昼ご飯お届け事業」

東村山市内社会福祉法人連絡会

2020(令和2)年4月、東京都に新型コロナウイルス感染症対策として緊急事態宣言が発令され、市内の小中学校が一斉休校となりました。休校の影響でお昼ご飯に困っている家庭が多いことを知り、市内社会福祉法人の施設の協力を得て、お昼ご飯お届け事業を実施しました。その後、緊急事態宣言明けの夏休み期間にも要望があり、引き続きお届け事業を実施しました。

令和4年6月20日掲載

(※これまでの経過については、東村山市内社会福祉法人連絡会「お昼ご飯お届け事業」 をご覧ください。)

 

コロナ対応の一過性の事業ではなく、継続的な公益活動として

2021(令和3)年度の事業計画の策定にあたり、前年度の事業実施結果、事業を利用された方のご意見をもとに検討を行いました。長期休暇中の食事支援が必要であることを確認し、継続的な地域公益活動として会員法人が連携して実施する事業となりました。

 

2021(令和3)年度の「お昼ご飯お届け事業」

事業の実施にあたっては会員法人へ①お弁当づくり、②配達、③受渡場所、④広報の協力可能な内容についてアンケートを行いました。担当を予定していた法人(施設)で感染者が確認され、急遽お弁当づくりを他法人に依頼したり、配達担当やルートの変更をするなどの事態もありましたが、普段からのネットワークを活かし、連携して対応することができました。

 

(事業実施概要)

期間:8月10日(火)から8月31日(火)・土日を除く16日間

対象:東村山市内に住所があり、学校が休みになる期間に給食がなくて困っている家庭の小中学生

利用:17世帯(対象児童25名)

食数:配達食数 346食(キャンセルは除く)/1日最大25食

費用:利用料100円(調理法人 330円/一食・容器代含む)

参加法人:

・お弁当作り:小さい共同体/天童会/村山苑

・配達:小さい共同体/東村山市社会福祉協議会

 

利用者の声

子どもだけのお留守番がほとんどなので、お弁当を届けて頂くことで子どもの安全を確認していただける気がして安心できました。   

お弁当を作っても、時間がバラバラに食べるので、お弁当が届くことによって、時間(お昼)に食べるようになりました。

給食がないと、食費がものすごくかさむことに改めて気がつきました。そんな中、お弁当をいただけたのは本当に助かりました。

特に昨年引っ越してきたばかりで、コロナの状況下の中、周りの様子もよく分からず不安が多いです。そんな中、郵便で届いたこちらのお知らせを知り、どんなに心が温かくなったか、安心を感じました。

この度はとても助かりました。子どもが毎日写真を撮って、送ってきてくれました。届けてくれる際、毎日話しかけてくださり、とても嬉しかったと子どもが言っていました。

 

今後の取り組み

一日あたりの食数を少し増やすなど、昨年の経験を活かして実施をしました。利用者からお礼の声やお手紙が届くなど事業は一定の評価を得ました。一方でコロナ感染症の影響による担当法人の支援や調理施設・利用者・配達のマッチングなどの課題もあります。連絡会で実施している暮らしの相談ステーションとの連携も考えられます。多くの会員法人が連携して地域課題に取り組むことができるよう事業の運営を検討していきたいと思います。

事業の動画は、東京都地域公益活動推進協議会 YouTubeチャンネルからご視聴できます。

お昼ご飯お届け事業このリンクは別ウィンドウで開きます(東村山市内社会福祉法人連絡会) - YouTube