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継続的な公益活動としての「お昼ご飯お届け事業」

東村山市内社会福祉法人連絡会

コロナ禍の支援活動と開始したお昼ご飯お届け事業は、4回目を迎えました。昨年度より、連絡会の公益事業として実施しています。

令和5年4月6日掲載

(*開始経過については、本ホームページ内「お昼ご飯お届け事業」をご覧ください)

 事業実施前に会員法人への協力可能な内容についてアンケートを行いました。調理、配達は昨年度より多くの会員法人の参加協力がありました。

事業実施概要

【期間】8月8日(月)~8月31日(水)※土日祝を除く17日間

【対象】東村山市内に住所があり、学校が休みになる期間に給食がなくて困っている

    家庭の小中学生

【利用者】22世帯45名(小学生28名、中学生17名)

【食数】配達食数 566食(キャンセルは除く)

【費用】利用料100円

【参加法人】お弁当作り  5法人8事業所

        (法人名)小さい共同体、東京蒼生会、七日会、ユーカリ福祉会、村山苑

      配達 6法人

      (法人名)セント・ジョセフ会、小さい共同体、白十字会、はるび、

            東村山市社会福祉協議会、村山苑

◇利用者の声(アンケート抜粋)

〇お願いする前の年にはレンジ調理で火傷をしたこともあり、また火を使うのは火事の危険も感じ不安だし、でも朝作って冷やしておかないと夏場の傷みも気になるし、かといって子供だけで購入に行かせる事も不安でした。家まで届けてくださったのでありがたいのに、そのうえとても安く提供していただけて、味も大満足で本当に有難かったです。本当にありがとうございました。

〇うちは不登校児なので、学校給食が利用できず、普段からお弁当を用意しています。どうしてもメニューが偏るし、お金もかかる。長期休みの間だけでも、お弁当作りから解放されたのはありがたかった。

〇作って貰えてありがたく、届けてくれる人がいて助けていただきました、自分も子育て頑張らなきゃと思えました。

〇利用するまでは、毎日冷凍食品やカップラーメンで、夏休みなど長期にわたる休暇は栄養が心配でした。また子供だけでの留守番も多く、ちゃんと家にいるかなど心配もありました。毎日バランスの良いメニューを対面で届けていただけるということで、様々な面で助けられています。

 

今年度の取り組み

 初めて参加する会員法人もあったため、調理・配達の各々の法人担当者と事前の打ち合わせを持ちました。事前に確認をすることで安心感が持てたようです。また、事業終了後には参加法人全体での振り返りを行い、現場の様子や今後の課題について共有化を図りました。

 事前打ち合わせの内容

【調理担当法人】食中毒予防、弁当容器、献立表、分量(年齢・学年)、アレルギーの有無受け渡し、配達方法など

【配達法人】配達範囲、引き取り時間、受け渡し方法、備品、不在時対応、緊急時対応 など

◇担当法人意見(抜粋)

(調理担当)

〇長い夏休みの間、昼食作りが困難な親子さんや生活困窮家庭の一助になる取り組みが各施設で分担してできたことは良かったと思っています。

〇「喜んで食べてもらっているかな?」と思いながら、お弁当箱に詰めるのは作り手側としても楽しく取り組むことが出来ました。

〇お弁当を取りにいらした職員さんからは「みんな美味しいと喜んでいます。有難うございます。」と伺えたことは嬉しく、励みになりました。

 

(配達担当)

〇お届け時、最初は挨拶もなかなか返してくれなかった方が、最終日にはたくさん会話できるようになることもあり、人と人との繋がりの大切さを改めて感じました。

〇昨日のメニューを聞かれ答えると「昨日はお母さんいたからお弁当じゃなかったけど、お弁当の方が良かったなぁ」なんて答える子もいました。

〇本来は多くの職員に関わってもらおうと思っていましたが、コロナ禍で難しかったです。

〇高齢者宅を訪問する機会は日頃からありますが、小学生を目的とした訪問は貴重な機会になりました。お弁当の配食を楽しみにしている様子が感じられました。

〇初めて参画してみて、改めて東村山市の社会的ニーズが知れ、良い機会になりました。施設内で勤務調整を行い参加したことで、複数の職員が東村山市の状況を知ることができました。

 

今後の取り組み

 調理、配達ともに昨年度より多くの法人の参加・協力がありました。一方で連絡会事業として対象者や意義について改めて検討が必要ではないか、との意見も出されています。今後は、暮らしの相談ステーションとの連携やフードドライブ等の個別食料支援などの取り組みも考えられます。地域課題に社会福祉法人として取り組むことができるよう連絡会全体で検討していきたいと思います。

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