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「社会福祉法人制度改革対応セミナー&社会福祉法人ネットワーク化に向けた情報交換会」の開催~日野市の取組み

「日野市内社会福祉法人連絡会(仮称)準備会」(日野市)

協議会の様子

平成28年9月5日(月)、日野市立中央福祉センターを会場に、改正社会福祉法における社会福祉法人制度改革への対応が迫られるなか、日野市内の高齢・障害・保育・地域福祉の各分野の社会福祉法人の代表から立ち上げられた「日野市内社会福祉法人連絡会(仮称)準備会」主催(事務局:日野市社会福祉協議会)による「社会福祉法人制度改革対応セミナー」を開催しました。

平成28年12月5日掲載

平成28年9月5日(月)、日野市立中央福祉センターを会場に、改正社会福祉法における社会福祉法人制度改革への対応が迫られるなか、日野市内の高齢・障害・保育・地域福祉の各分野の社会福祉法人の代表から立ち上げられた「日野市内社会福祉法人連絡会(仮称)準備会」主催(事務局:日野市社会福祉協議会)による「社会福祉法人制度改革対応セミナー」を開催しました。

第1部「社会福祉法人制度改革セミナー」では、評議員会の設置や社会福祉充実計画など、平成28年度内に取組まなければならない課題についての実務面を中心に、ご講演いただきました。

まず、武石直人氏(社会福祉法人千葉県福祉援護会 理事長)を講師に、「平成28年度に対応すべき実務ポイント」について、ご講演いただきました。

社会福祉法改正で求められる今後の社会福祉法人のあり方について、「地域における公益的な取組みについての考え方」や「評議員や(役員)選任方法や注意点」「組織のガバナンス整備」など、自法人ですでに取組まれている内容などを実例に、詳細にご紹介いただきました。

これから地域において社会福祉法人の果たす役割が期待されるなか、」各法人の組織体制における『評議員や役員の選出については、法人の理念や目的をしっかりとお伝えし、こうしたことを共有できる方を人選していくことがとても大切です。』というお言葉が大変印象的でした。

武石直人氏

また、「社会福祉充実計画」については、すでに算出作業を始めているという社会福祉法人東京光の家常務理事の石渡氏より、「社会福祉充実残額の有効活用について(素案)(引用 厚生労働省第18回社会保障審議会福祉部会資料)」をもとに、算出方法の公式や控除対象財産などを詳しくご説明いただきました。

社会福祉充実残額が0円となることが予想される法人においても、所轄庁に報告をすることが求められているとのことに、参加者は社会福祉充実残額の算出の必要性を実感されていました。

石渡氏

次に、日野市内社会福祉法人による事例紹介として、社会福祉法人マザアス 常務理事 衣川輝夫氏、社会福祉法人夢ふうせん 施設長 浅野大輔氏より、それぞれの法人の事例紹介をいただきました。

「社会福祉法人マザアス」は、特別養護老人ホームマザアス日野を中心に、高齢者福祉分野において3拠点を通じて事業展開をしています。法人事務局を市内におき、制度改革に向けて準備を進めていますが、同法人はすでに評議員会が設置されており、順次法令に従い整えていくとのことです。

「地域における公益的な取組み」については、東京都社会福祉協議会が行う『認知症カフェ』や『若年性認知症者との関わり』、「就労訓練」などの実施、充実を図っていくことを考えているそうです。

日野市内の社会福祉法人ネットワーク化について、「まずはこうした場を通じて法人同士の横の連携を深めて、そのなかで地域公益活動について連携できるかを一緒に考えていける機会となってほしい」とお話されていました。

衣川輝夫氏

「社会福祉法人夢ふうせん」は、知的障害者・重度心身障害者の就労継続支援B型と生活介護を行う多機能施設ならびにグループホームを運営しています。現在82名の方が通われ、9月から希望の家跡地に新施設「アネックス」をスタートさせ、定員が105名と大所帯となります。現在、保護者や弁護士、地元自治会などで構成される評議員会は現在15人。理事との兼務をされている方もいますが、今後、理事や評議員の役割を考慮し、分担していく方向で検討しています。

地域における公益的な取組について、これまでボランティアの受け入れや中学生の職場体験や地域の高齢者への食事宅配サービスなどを様々な活動を行ってきましたが、法律で求められている公益的な取組みの対象となるのかどうかをこれから確認していかなければならないとのことでした。

浅野大輔氏

第2部は「市内社会福祉法人ネットワーク化に向けた情報交換会」を実施しました。

はじめに東京都社会福祉協議会地域福祉部より、都内での「社会福祉法人のネットワーク化に向けた動き」について、東村山市ならびに大田区の事例を紹介いただいたあと、参加者が5グループに分かれてそれぞれ自己紹介から法人で行っている事業案内、法改正における法人内での取組状況、ネットワーク化について話し合いを行いました。

また、平成28年4~5月に掛け実施した「地域公益活動に関するアンケート」でも9割近くの法人が「参加したい【条件が整い次第を含む】」と回答いただいた社会福祉法人のネットワーク化については、参加者のお考えをそれぞれお話いただきました。

制度改革の対応では、まだ確定していない箇所やはっきりしていないこともあり、「各法人も対応に追われていることがわかった」「同じ悩みを共有できて参加した甲斐があった。」と言った声をお寄せいただきました。

今回、日野市では初めて市内全社会福祉法人向けに「社会福祉法人制度改革」についての企画を実施しました。セミナー講演では、講師の武石氏より予定時間を超え大変熱心にお話いただきました。情報交換会では、十分な時間とは言えないなか、各法人内の取組状況や課題などについて意見交換を行いました。

情報交換会。グループに分かれて討議している様子

日野市社会福祉協議会では、本企画での皆様のご意見も踏まえ準備委員の皆様とも改めて協議し、「日野市社会福祉法人ネットワーク」を進めていきたいと考えています。

参加者アンケートの結果(一部抜粋)

  • 各事業所も同じ状況にあり、今後の対応を考えていることが分かった。
  • 高齢、障害、保育等の枠を超えた方との話ができてよかったです。
  • まずは法人同士顔見知りに。
  • 他法人の現状の取組みの進捗状況が分かり、今後、当法人がやるべきことの参考になった。
  • 公益活動の仕組みづくり等への連携、バックアップ機能も担えるネットワーク化を期待する
  • 協力して各社会福祉法人のPR活動を行っていきたい。
  • 「地域における公益的な取組み」に関連した事業を立ち上げていきたい。
  • 法人ネットワークでは、その都度テーマに適した人の参加をいいのではと思いました。
  • 1~2ヵ月に1回は開催して、色々と情報交換をしていきたい。
  • 地域公益活動について、実際に何が出来るのか話を進めていきたい。

 

日野市内社会福祉法人連絡会(仮称)準備会

【主催・事務局】日野市社会福祉協議会

〒191-0011 日野市日野本町7-5-23
TEL:042-582-2319 / 582-2318
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