地域共生社会の実現に向け、“オール東京の社会福祉法人” による地域公益活動を推進します。

東京都地域公益活動推進協議会

ホーム > 各法人の取組み事例の紹介 > とまり場ポイント みんなのベンチ 〜人と人の接点を作る場所〜

このページをプリントします

とまり場ポイント みんなのベンチ 〜人と人の接点を作る場所〜

社会福祉法人志正会 大久野保育園

「とまり場ポイント」は、地域の人々がコミュニケーションを取り、新たな交流を生み出すための場所作りを目指しています。鳥がとまり木をコミュニケーションや巣作りの場として活用するように、人々が気軽に立ち寄り、交流できる場所を提供します。

【令和6年度地域課題に取り組むための助成事業 助成法人】

令和7年3月17日掲載

*この取組みには、当協議会が実施する「令和6年度地域課題に取り組むための助成事業」にて、活動経費の一部を助成させていただきました。

 

法人概要

志正会は、東京都西多摩郡日の出町にある創立70年近い社会福祉法人です。1法人1施設(保育所)を運営しています。急激に子どもの数が減っている地域にあり「地域をどうしていくのか?」について、真剣に考えている法人です。
 

地域の課題やニーズの状況

志正会では、様々な地域の公益的な取り組みを行っています。しかし、多様な方々をつなげるためには、「接点作り」が欠かせないと考えています。こうした課題意識を持っている法人や団体はたくさんあると思います。新しいカタチの「接点作り」を成功させ、地域コミュニティのさらなる活性化につなげていきます。
 

取組みのきっかけや連携先

この事業には2つの要素があります。
1つ目は、大久野地区の‘保育園児童’や‘小学生のサードプレイスの利用児童’と‘地域の方々(シニア世代や子育て世帯)’との接点を作ることです。いきなり施設に招くのはハードルが高く、難しいことがわかってきました。施設の外に休憩スペースを設けることで、挨拶から始まり、少しずつ距離を縮めていけるような場所としてとまり場を活用しました。また、設置場所は園庭の横に設置し、日中に散歩しているシニア世代が自由に利用できるようにしました。
2つ目の要素は、日の出町のバス停にはベンチなどがないため、バス停付近の方々の協力をいただきながら、ベンチの設置箇所を増やしていくことです。バスを待つ間に、バス停で‘ちょっと腰かけひと休み’しながら、会話が生まれる可能性を増やしていきます。
各とまり場には、SNSや掲示板を設置し、「とまり場独自のコミュニティー形成」や「情報交換の場」なども促進しています。
また、ベンチの作成は場主の任意の活動ではあるものの、材料費や製作が難しい場合もあるので、体験型ワークショップでベンチを増やしていくことにしました。木材は吉匠建築工藝(宮大工)から端材等を提供していただきました。不揃いで面取りができていなかったりするので、加工するための機器を購入しました。また、塗装をすることで少しでも長持ちするように工夫しました。とまり場のデザインなどは東京藝術大学デザイン科の教員(湯澤大樹氏)や学生に依頼しました。
 

取組み内容

  1. 地域の子ども達(保育園園児も含む)と地域のシニア世代の交流促進
  2. バス停で‘ちょっと腰かけひと休み’の場所で、コミュニケーションが生まれる
  3. 場主コミュニティーを形成し、新しい活動を生み出す(清掃活動や修繕活動も含む)
  4. ベンチ作りのワークショップを行い、木工体験を地域の子どもや大人にしてもらう。作ったベンチを場主にプレゼントする
     

取組みの効果

実際に動き出すのが、暖かくなった春先を想定し、1号を3月に設置しました。また、3月16日にベンチ作りワークショップを開催予定で、地域の小中学生等が参加予定となっています。
期待される効果として、

  • 地域の子ども達とシニア世代が交流する機会が増え、コミュニティの絆が強化されます
  • バス停での交流が促進され、地域のコミュニケーションが活発になります
  • 地域の人々が参加することで、地域全体の連帯感が向上し、新しい活動が生まれる可能性があります

以上の活動を通じて、「とまり場ポイント」は地域の絆を深め、新たなコミュニケーションの場を提供することを目指します。

 

▼前回の記事(令和6年3月15日掲載)
学びとつながりのサポートプロジェクト|志正会 大久野保育園

社会福祉法人志正会 大久野保育園

〒190-0181 東京都西多摩郡日の出町大久野1660-1
TEL:042-597-2006
大久野保育園ホームページこのリンクは別ウィンドウで開きます